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第五章
第二話 シャカールハウス(仮)
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ルーナの挑発に乗り、俺はタマモとクリープと共同生活を送ることになった。
今向かっている場所は、学生寮を過ぎた先にある道沿いだ。
「さぁ、そろそろ到着するぞ……と言っている間に見えてきたね。あれが君たちのカリキュラムで使用する家だ」
話しながらルーナが前方に指を差すと、視界の先に建物らしきものが見える。
「いつの間にあんな建物が建造されていたのでしょうか?」
「全然気付かなかったですね」
クリープとタマモが、向かっている建物を見ながら言葉を漏らす。
「ああ、作ったのは昨日の夜中だ。魔法を使えば、一夜で家を建てることも可能だよ。まぁ、これができるのは恐らく神族の中でもトップクラスのワタシくらいなものだろうがね」
自分の功績を自ら誉めるように胸を張り、短時間で建造したことを堂々とした口振りでルーナが告げる。
確かに凄いことだが、本当に大丈夫なのだろうか。いくら魔法とは言え、心配になってくる。扉を開けた瞬間に建物が崩壊したりしないだろうか。
変な不安に駆られるも、今は彼女を信じるしかない。
余計な会話をせずに黙々と歩いていると、これから共同生活を送る建物の前に辿り着いた。
「これが君たちの生活をすることになる建物、シャカールハウス(仮)だ」
「ちょっと待て! どうして家の名が俺の名前になっているんだよ!」
予想外の名前に、思わず声を上げてツッコミを入れる。
「シャカール、ワタシの言葉をちゃんと聞いていたかい? ワタシは(仮)と言ったのだよ。別にこの家の正式名称と言う訳ではない。仮の呼び名として言っている。別にタマモハウスでもクリープハウスでも構わないよ」
「それは丁寧にお断り致します」
「ママも自分の名前の入っている家はちょっと、恥ずかしいですね」
ルーナが彼女たちの名前でも構わないと言うと、タマモたちは拒否する。
それもそうだろう。自己主張が激しい人物ではない限り、自分の名前を建物名にしたいとは思わないはずだ。
「普通にカリキュラムハウスでいいんじゃないのか?」
「それだとワタシが詰まらない。個性のない建物になってしまうじゃないか?」
自分の自己満足のために、建物に個性を持たせようとする彼女に対して、ため息を吐きたくなる。
別に建物名とか何でも良いじゃないかと言おうとしたが、グッと堪えて言葉を飲み込む。もし、口に出してしまったら、シャカールハウスで決定になりそうな気がした。
「建物に個性を持たせなくても良いだろうが。とにかく入ろうぜ。俺は早く休みたい」
「分かった。では案内をしよう」
ルーナが扉を開け、建物の中を案内する。
大人数を想定しているのか、内装は思ったよりも広かった。一階の部分は共同スペースのリビングやキッチン。トイレも男女別で用意されており、家具家財も学生寮にあるものよりも高級なものを使用しているように感じた。
そして2階がそれぞれの部屋となっているようだった。階段を上がって左右に部屋が5部屋、合計10部屋があり、部屋の扉の横にネームプレートが付けられてある。
どうやら、ここが俺の部屋のようだな。
部屋割りは、奥が俺、その隣がタマモ、そして更にその隣がクリープとなっている。
俺が一番奥であり、尚且つクリープの隣でないことに安堵する。
1部屋分しか距離が開いてはいないが、少しでも彼女と距離が空いていることに喜びを感じた。
部屋の扉を開けて中に入ると、男子学生寮に置いていた私物が置いてあり、配置もほぼそのままになっていた。
本当に一瞬で私物を転送していたんだな。
「それでは、ワタシはこれで帰らせてもらう。カリキュラムである以上、最低限のこと以外は口出しをしない。今後の生活については、各自話し合ってルールなどを決めてくれ」
廊下にいるルーナが少し大きめの口調で、この建物から出て行くことを告げる。
ざっと部屋の中を見渡し、紛失物がないことを確認すると部屋を出る。
廊下には既に、ルーナの姿が見当たらなかった。ワンテンポ遅れて扉が閉まる音が聞こえて来たので、本当に出て行ったのだろう。
「さてと、俺は部屋で寛がせてもらうとするかな」
再び部屋の中に戻ろうとしたところで、隣の部屋の扉が開かれ、タマモが廊下に出て来た。
「シャカール、丁度良かったわ。クリープ先輩を呼んで、今後の生活について話し合いましょう」
「共同って言っても、学生寮に居る頃と変わらないだろう?」
「変わるわよ。これはカリキュラムなのよ。普通に学生寮で暮らしているような風にはいかないわ。それに、この建物には寮母さんもいない」
確かに、寮母さんが居ないのは面倒だ。学生寮には男子女子、それぞれに寮母さんがおり、洗濯物の手配などは彼女を通して行われる。一度学生寮を出て学園の食堂で夕食を食べるのにも、彼女の許可が必要だ。
「確かに、タマモの言う通りだな。面倒臭いが、洗濯や食事をどうするのかを話し合う必要がある」
俺たちはクリープの部屋の前に移動すると彼女を呼ぶ。
「クリープ、話しがある。ちょっと良いか?」
「はい。今出ますので、少しだけ待っていてください」
しばらくの間待つように言われ、俺たちは数秒の間、彼女が部屋から出て来るのを待つ。
廊下で待機をしていると、扉が開かれ、私服に着替えていたクリープが廊下に出て来た。
「お待たせしました。シャカール君、ママに何か用ですか?」
「タマモが今後のことを話し合うと言っている」
「クリープ先輩、一度リビングに行きましょう。そこで今後の生活をどう送るか、話し合いましょう」
「そうですね。色々とルールを決めておかなければいけないですよね。シャカール君のお世話はママがするとして、他のことも決めなければ」
右手を頬に当て、おっとりとした口調でクリープは言葉を連ねる。
いや、俺の世話は自分でするからな。それよりも決めないといけない大事なことはもっとたくさんある。
彼女の発言に苦笑いを浮かべつつ、俺は階段へと向かって行く。
リビングには大きいテーブルが中央に置かれ、その上に一枚の手紙らしきものと、札束が置かれていた。
気になったので手紙を取り、黙読する。
『この手紙を読んでいると言うことは、ワタシは既に、この建物から居なくなっていることだろう。カリキュラムのルールを簡潔に書き記しておく。ひとつ、洗濯は自分たちで行うこと。ひとつ、料理は可能な限り各自協力し合って自炊すること。どうしても難しい場合のみ、正当な理由と引き換えに学生食堂の利用を許可する。ひとつ、いくら仲良くなり、互いのことを知るためとは言え、子作りに発展するようなことは禁止だ。特に年中発情期種族のシャカールは肝に銘じておくこと』
手紙を読んでいる途中で、この手紙を破り捨てたくなる気持ちをグッと抑える。
誰があいつらを襲うか! 俺よりもクリープに釘をさせ!
心の中で叫びつつも、手紙の続きを読む。
『とまぁ、1割冗談はその辺にして』
9割は本気じゃないか! 良い加減にしろ!
『テーブルの上に置いてある現金は、大食い大会の優勝賞金だ。みんなで話し合って、共同生活の生活費として役立ってくれ』
テーブルの上に置かれている札束の枚数を数える。全部で10000ギル札が50枚あった。全部で500000ギルか。結構色をつけてくれたな。
手紙を読み終えたところでタマモたちがやって来た。
俺は手紙に書かれてあった内容を伝える。もちろん、子作りに関しては裸による肉体の接触と言い換える。
これなら、俺が湯船に浸かっている間にクリープが突撃してくることはないだろう。
このルールの下、俺たちは話し合った。その結果、洗濯は男女別で行い、料理は当番制で協力して作ることになったのだった。
今向かっている場所は、学生寮を過ぎた先にある道沿いだ。
「さぁ、そろそろ到着するぞ……と言っている間に見えてきたね。あれが君たちのカリキュラムで使用する家だ」
話しながらルーナが前方に指を差すと、視界の先に建物らしきものが見える。
「いつの間にあんな建物が建造されていたのでしょうか?」
「全然気付かなかったですね」
クリープとタマモが、向かっている建物を見ながら言葉を漏らす。
「ああ、作ったのは昨日の夜中だ。魔法を使えば、一夜で家を建てることも可能だよ。まぁ、これができるのは恐らく神族の中でもトップクラスのワタシくらいなものだろうがね」
自分の功績を自ら誉めるように胸を張り、短時間で建造したことを堂々とした口振りでルーナが告げる。
確かに凄いことだが、本当に大丈夫なのだろうか。いくら魔法とは言え、心配になってくる。扉を開けた瞬間に建物が崩壊したりしないだろうか。
変な不安に駆られるも、今は彼女を信じるしかない。
余計な会話をせずに黙々と歩いていると、これから共同生活を送る建物の前に辿り着いた。
「これが君たちの生活をすることになる建物、シャカールハウス(仮)だ」
「ちょっと待て! どうして家の名が俺の名前になっているんだよ!」
予想外の名前に、思わず声を上げてツッコミを入れる。
「シャカール、ワタシの言葉をちゃんと聞いていたかい? ワタシは(仮)と言ったのだよ。別にこの家の正式名称と言う訳ではない。仮の呼び名として言っている。別にタマモハウスでもクリープハウスでも構わないよ」
「それは丁寧にお断り致します」
「ママも自分の名前の入っている家はちょっと、恥ずかしいですね」
ルーナが彼女たちの名前でも構わないと言うと、タマモたちは拒否する。
それもそうだろう。自己主張が激しい人物ではない限り、自分の名前を建物名にしたいとは思わないはずだ。
「普通にカリキュラムハウスでいいんじゃないのか?」
「それだとワタシが詰まらない。個性のない建物になってしまうじゃないか?」
自分の自己満足のために、建物に個性を持たせようとする彼女に対して、ため息を吐きたくなる。
別に建物名とか何でも良いじゃないかと言おうとしたが、グッと堪えて言葉を飲み込む。もし、口に出してしまったら、シャカールハウスで決定になりそうな気がした。
「建物に個性を持たせなくても良いだろうが。とにかく入ろうぜ。俺は早く休みたい」
「分かった。では案内をしよう」
ルーナが扉を開け、建物の中を案内する。
大人数を想定しているのか、内装は思ったよりも広かった。一階の部分は共同スペースのリビングやキッチン。トイレも男女別で用意されており、家具家財も学生寮にあるものよりも高級なものを使用しているように感じた。
そして2階がそれぞれの部屋となっているようだった。階段を上がって左右に部屋が5部屋、合計10部屋があり、部屋の扉の横にネームプレートが付けられてある。
どうやら、ここが俺の部屋のようだな。
部屋割りは、奥が俺、その隣がタマモ、そして更にその隣がクリープとなっている。
俺が一番奥であり、尚且つクリープの隣でないことに安堵する。
1部屋分しか距離が開いてはいないが、少しでも彼女と距離が空いていることに喜びを感じた。
部屋の扉を開けて中に入ると、男子学生寮に置いていた私物が置いてあり、配置もほぼそのままになっていた。
本当に一瞬で私物を転送していたんだな。
「それでは、ワタシはこれで帰らせてもらう。カリキュラムである以上、最低限のこと以外は口出しをしない。今後の生活については、各自話し合ってルールなどを決めてくれ」
廊下にいるルーナが少し大きめの口調で、この建物から出て行くことを告げる。
ざっと部屋の中を見渡し、紛失物がないことを確認すると部屋を出る。
廊下には既に、ルーナの姿が見当たらなかった。ワンテンポ遅れて扉が閉まる音が聞こえて来たので、本当に出て行ったのだろう。
「さてと、俺は部屋で寛がせてもらうとするかな」
再び部屋の中に戻ろうとしたところで、隣の部屋の扉が開かれ、タマモが廊下に出て来た。
「シャカール、丁度良かったわ。クリープ先輩を呼んで、今後の生活について話し合いましょう」
「共同って言っても、学生寮に居る頃と変わらないだろう?」
「変わるわよ。これはカリキュラムなのよ。普通に学生寮で暮らしているような風にはいかないわ。それに、この建物には寮母さんもいない」
確かに、寮母さんが居ないのは面倒だ。学生寮には男子女子、それぞれに寮母さんがおり、洗濯物の手配などは彼女を通して行われる。一度学生寮を出て学園の食堂で夕食を食べるのにも、彼女の許可が必要だ。
「確かに、タマモの言う通りだな。面倒臭いが、洗濯や食事をどうするのかを話し合う必要がある」
俺たちはクリープの部屋の前に移動すると彼女を呼ぶ。
「クリープ、話しがある。ちょっと良いか?」
「はい。今出ますので、少しだけ待っていてください」
しばらくの間待つように言われ、俺たちは数秒の間、彼女が部屋から出て来るのを待つ。
廊下で待機をしていると、扉が開かれ、私服に着替えていたクリープが廊下に出て来た。
「お待たせしました。シャカール君、ママに何か用ですか?」
「タマモが今後のことを話し合うと言っている」
「クリープ先輩、一度リビングに行きましょう。そこで今後の生活をどう送るか、話し合いましょう」
「そうですね。色々とルールを決めておかなければいけないですよね。シャカール君のお世話はママがするとして、他のことも決めなければ」
右手を頬に当て、おっとりとした口調でクリープは言葉を連ねる。
いや、俺の世話は自分でするからな。それよりも決めないといけない大事なことはもっとたくさんある。
彼女の発言に苦笑いを浮かべつつ、俺は階段へと向かって行く。
リビングには大きいテーブルが中央に置かれ、その上に一枚の手紙らしきものと、札束が置かれていた。
気になったので手紙を取り、黙読する。
『この手紙を読んでいると言うことは、ワタシは既に、この建物から居なくなっていることだろう。カリキュラムのルールを簡潔に書き記しておく。ひとつ、洗濯は自分たちで行うこと。ひとつ、料理は可能な限り各自協力し合って自炊すること。どうしても難しい場合のみ、正当な理由と引き換えに学生食堂の利用を許可する。ひとつ、いくら仲良くなり、互いのことを知るためとは言え、子作りに発展するようなことは禁止だ。特に年中発情期種族のシャカールは肝に銘じておくこと』
手紙を読んでいる途中で、この手紙を破り捨てたくなる気持ちをグッと抑える。
誰があいつらを襲うか! 俺よりもクリープに釘をさせ!
心の中で叫びつつも、手紙の続きを読む。
『とまぁ、1割冗談はその辺にして』
9割は本気じゃないか! 良い加減にしろ!
『テーブルの上に置いてある現金は、大食い大会の優勝賞金だ。みんなで話し合って、共同生活の生活費として役立ってくれ』
テーブルの上に置かれている札束の枚数を数える。全部で10000ギル札が50枚あった。全部で500000ギルか。結構色をつけてくれたな。
手紙を読み終えたところでタマモたちがやって来た。
俺は手紙に書かれてあった内容を伝える。もちろん、子作りに関しては裸による肉体の接触と言い換える。
これなら、俺が湯船に浸かっている間にクリープが突撃してくることはないだろう。
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