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瑠璃も玻璃も照らせば光る
エピローグ
エレベーターを降りると、綾瀬の足はフラついていた。
高谷は苦笑しながら、綾瀬の脇に腕を入れて、その身体を支えた。
「飲み過ぎだ」
綾瀬は食事の間中、ほとんど料理には手をつけず、憮然とした表情で舐めるように酒ばかり飲んでいた。
一緒に食事をした篤郎は、高谷に部屋の鍵を渡しながら情けない顔で言った。
「高谷さんが忙しいことはわかっているのに、本当にごめん」
事情は聞いていたので、高谷は笑って頷いた。
「優しくしてあげてね。あの人が弱味を見せられるのは高谷さんだけだから」
珍しく、篤郎自身が弱気だった。
部屋に入ると、高谷は綾瀬のジャケットを脱がせてベッドに寝かせた。
水を飲むかと聞くと頷くので、冷蔵庫から取ってきて渡す。
綾瀬は起き上がって水を飲み、大儀そうにすぐまたベッドに仰向けに横たわった。
「おまえ、なんで戻ってきたんだ」
ベッドに腰掛けて、缶ビールを飲んでいる高谷に聞く。
「篤郎から電話があった。急いで戻ってきてくれってな」
「オレが同じことを言ったときは来なかったくせに」
高谷は声には出さないで、口許だけで笑った。
「おまえのは単なる我が儘だろ。おまえは、本当にオレの助けが必要なときは、むしろ絶対にオレを呼んだりしない。捻くれてるから」
からかうような口調で言って、寝ている綾瀬の髪をかきまわした。
気に入らなかったのか、綾瀬はその手を払い避けて、高谷に背中を向けるように横向きになる。
「おまえの助けなんか必要ない。さっさと大阪に戻れ」
「戻るさ。おまえの機嫌を取っていられるのは2、3日だけだ。向こうも今、正念場なんだよ。綾瀬、おまえもいつまでも拗ねていられないぞ。早めに享和会と手を打たないと、小林と日渡が戦争をはじまる」
「面倒くさい。勝手に好きなだけ殺しあいすりゃあいい」
「面倒だと思うなら日渡を破門しておけばよかったんだ。おまえのしてることは支離滅裂だな」
高谷は胸ポケットから煙草を出して火をつけた。
明かりを絞った薄暗い部屋に、煙が一筋立ち上る。
「あの、国土交通省の官僚のことも。あいつがどんな男か知ってたんだろ。あんなやつを嵌めようなんて、一緒に心中しましょうと誘ってるようなもんだ」
「別に…殺すことはなかった」
「いや、篤郎が殺らなきゃ、おまえが殺るしかなかった。おまえが転落寸前のエリートをおちょくって退屈をしのいだツケを、篤郎は清算しただけだ」
それだけは言わなければならないと思っていたことを、高谷は綾瀬の背中にぶつけた。
しばらく待ったが綾瀬からは返事がない。
「あの男は随分おまえに執心だったそうだな。取り引きのとき、自分を餌にしたのか」
「一度や二度、寝てやるくらいなんでもなかった」
「おまえがそう考えていても、篤郎はそうは思わないだろうな」
「あいつの立場は理解してる」
「立場だって?気持ちの問題だろ」
綾瀬は顔だけを後ろに向けて、高谷の目を見た。
「何が言いたい」
「おまえはときどき、おそろしくなるほど人の心に鈍感だ。しかも近くにいる人間ほど、見えない」
自分に対する批判に耳を塞ぐように、すぐまた顔を背けた。
「いいことを教えてやろう。篤郎が、ロスにオレを迎えに来たとき、オレはあいつに確認したんだ。おまえは、オレが綾瀬の側に戻っても本当にいいのか、って。オレが戻ることで、それまで篤郎がいた場所を奪うことになるんじゃないかと思ってな。だけどあいつは笑って答えた。オレには、おまえの世話係りは出来ないだろうってさ。結局、篤郎の言った通りになった。オレは別におまえの付き人でもよかったのに、組織っていうのは適材適所に人を置きたがる」
「篤郎の話はやめろ。あいつのことはしばらく考えたくない」
「いいや。おまえに言う必要がある。篤郎に、足を洗わせようなんて半端な考えは捨てるんだ。あいつはもうこの世界から抜けられない。それはおまえやオレがそうなのと、同じことなんだ」
高谷は立ちあがって、ベッドサイドの小さなテーブルの上にある灰皿に吸いがらを捨てた。
背中を向けて横になっている綾瀬に近寄って、頭を撫でた。
「今日はもう寝ろ。何も考えないで」
そう言って、ベッド脇の照明を調整するボタンに手を伸ばし、眠るのに必要なだけの明るさに絞って、ベッドルームを出て行こうとする。
「高谷」
出ていく高谷を、綾瀬が、呼びとめた。
「おまえ、オレの機嫌を取るためにわざわざ戻って来たんだろ。だったら、ちゃんと仕事をしろ」
高谷が振り返ると、綾瀬はまだ同じかっこうのまま、背中を向けている。
頑なとさえ言ってもいいような態度なのに、言葉はひどく甘えている。
「仕事ってなんだ」
わかっていて、高谷は聞いた。
苛めてやりたい心境だった。
「抱け」
声に出して笑いたかったが、それをしたのでは綾瀬は怒るだろう。
今でも充分手負いの獣のように危ないのに、これ以上怒らせると厄介だと高谷は引き際を計算した。
側に戻って、綾瀬の身体の向こう側に片手をつく格好でベッドに腰掛け、顔を覗いた。
かすかに苦しそうなその表情に、愛しさが込み上げてくる。
「オレに、抱かれたいのか」
「ああ、抱かれたい」
やけくそのように吐かれた言葉だったが、高谷の官能は刺激された。
綾瀬の肩をそっと押して、仰向けに寝かせる。
頬を両手で挟んで、真上から見つめ合った。
「オレに会いたかった?」
会いたかった、という返事を聞き終わる前に、高谷は綾瀬の唇を塞いだ。
今までの会話や時間が嘘のような、最初からディープな口づけだった。
その情熱をどこに隠していたのか。
高谷は靴を脱いでベッドに乗りあがり、綾瀬の身体を跨いで、柔らかい熱を夢中で貪った。
小さな頭に埋めた両手は、忙しく髪をかき乱す。
舌と唾液がどちらのものか分からなくなりそうな濃密さで絡まった。
まるで口づけだけで一つになりたがっているようだった。
息が乱れて唇が離れると、高谷は顔を綾瀬の頬に擦り寄せるように肩口に埋めた。
「綾瀬…」
そのまま、唇で綾瀬の耳の後ろや首筋を、噛むように愛撫する。
綾瀬は軽く頭を逸らせた。
差し出された白い首を味わいながら、高谷の指は綾瀬のシャツのボタンを外す。
性急な口づけとは違って、いやにもったいぶったゆっくりした動作だった。
シャツを開けば、下着を着ていない綾瀬は簡単に胸を晒す。
鎖骨を舐めながら、乳首を指で弄ると、ビクンと身体が震えた。
綾瀬はそこを嬲られるのが好きじゃない。
女でもないのにそんなところが感じるはずがないと、嘯く。
けれど実際、その少年のもののような小さな固い実をしゃぶってやると、身体は正直に震えるのだ。
高谷は丹念に吸ってやった。
「…もう…よせ…」
根をあげて、高谷の頭を自分の胸から引きはがす。
高谷は一度起き上がって、綾瀬の腕からシャツを抜きとり、ズボンと下着も脱がせた。
自分は取りあえず、上半身だけ裸になり、綾瀬の股間に顔を近づけた。
すでに充分勃起している綾瀬の形の良い性器を口に含む。
逃れようとばたつく太腿を両手で押さえ、舌を使いながら顔を上下させると、綾瀬の唇からは押し殺した喘ぎ声が漏れる。
「…あっ…あ…、はあ…ん…」
その声を聞くと、高谷は永遠に綾瀬を楽しませてやりたいと思う。
けれど男の快感は同じところに留まらない。
一か所を求めて昇りつめることしか出来ない。
そしてそこには必ず終わりが、ある。
高谷は綾瀬が放出してしまう前に、口淫をやめた。
力の抜けた綾瀬の身体をうつ伏せにする。
綾瀬の嫌う体位だったが、高谷を受け入れる場所を解すときには、どうしてもその格好にならざるを得ない。
わかっているので、綾瀬は自分から腰を上げた。
背中の一面、尻の方まで極彩色の彫り物のある美しい背中を、高谷は感嘆を込めて息を吐きながら、手のひらで撫でた。
綾瀬の背中に軽く覆いかぶさるように、首の付け根から背骨の上に口づけていく。
最後に、薄い尻の肉を押し広げるようにして舌で秘部を湿らせた。
携帯用のオイルは用意していたので、必要があってそうするわけではない。
この肉体が愛しいという想いが、させる。
綾瀬は羞恥に震えて、両手でシーツをぎゅっと握りしめる。
けれど足の間の分身は固く勃起したままで、感じていることを匂わせている。
高谷はオイルで濡らした指を、綾瀬の中に入れた。
「久しぶりだから、キツイか」
綾瀬の中は狭く、指1本でも締めつけられた。
「…大丈夫…だ」
高谷の指の動きに反応するように、綾瀬の内壁は少しづつ広がった。
奥まで誘うように、埋め込まれた高谷の2本の指を締めつけたり、緩めたりする。
そろそろ大丈夫そうだと判断して高谷は再び綾瀬を仰向けに寝かせた。
手早く自分でズボンと下着を脱いでベッドの下に放り、綾瀬の顔に跨るように、自分の性器を近づけた。
「濡らしてくれ」
頷いて綾瀬は魅惑的な唇を開いた。
高谷のペニスを手で支え、舌を出して表面だけを舐めた。
そうしながら、ときどき、目が合う。
男のペニスを旨そうに舐めている顔でさえ、高貴な女王のように品を失わない綾瀬に、高谷の欲望は凶暴なほど高まる。
「…うっ…綾瀬…」
半分ほどを口腔に含まれ、先端を舌先で刺激され、高谷は呻いた。
先走りの汁が綾瀬の口の中に、出た。
高谷は自身を綾瀬の口から引き抜くと、直接自分の性器にオイルを垂らして、綾瀬の足を抱えるように広げ、一気に中に押し入った。
「んっ!ああ!…あっ…あっ!」
あまり声を出さない綾瀬も、この瞬間だけは悲鳴のような喘ぎ声をあげる。
慣れたといっても圧迫感や痛みがあるのだろう。
無理を通して結ばれる、それは儀式のようなものだった。
根元までを綾瀬の中に納めると、なんとも言えない充実感に身体中が満たされる。
身体の一部分だけが繋がっているとは思えないような、不思議な一体感があった。
本当は。
顔を見た瞬間からこうしたかった。
抱きしめて組み敷いて、中に入りたかった。
高谷は綾瀬の中を味わうように、身体を重ねてじっとしている。
その状態が辛いのか、綾瀬は先を促すように、背中を浮かせて小さく腰を振った。
「やめろ。そんなことされたら、持たない。出ちまう」
「…出せよ。欲しい。…おまえのが、欲しい」
「綾瀬…」
顔を見つめて、誘われるように再び唇を合わせた。
じゃれ合うように舌を絡めあいながら、緩く腰を使って、綾瀬の中を擦った。
奥を突くたびに、軽く閉じた綾瀬の瞼がヒクヒクと震える。
唇からは声にならない吐息。
快感をたえる表情は、苦痛をたえている顔と似ている。
綾瀬のその顔に、高谷の欲望は昂ぶる。
昔からそうだった。
綾瀬が抱える苦しさや生き難さに、高谷は欲情した。
救ってやりたいと思うわけではない。
同じ場所に堕ちてもいいというような切羽詰まった気持ちになるだけだ。
二人、同じ場所に。
今の綾瀬はもう昔のように無闇に苦しんだりはしない。
悟ったというよりは、諦めたのだと高谷は理解している。
だから綾瀬が時々、破滅を望んでいるかのような賭けをしたがるのは、仕方のないことかもしれない。
その度に呆れたり宥めたりしながら、綾瀬が夢見る甘美なものに、憧れる気持ちは確かに自分にもあるのだと、想う。
不意に高谷は身体を繋げたまま、綾瀬を抱き起こした。
一度腕の中で綾瀬を緩く抱き締めると、入れ換わるように自分が身体を倒して綾瀬を上にした。
「動いて」
綾瀬は眉を寄せ、深く息を吐いて、促されるまま高谷の上で腰を回した。
無駄な肉のない胸や引き締まった腹筋、細い腰のラインは寝そべって見上げると奇跡のように見事で、快感を捕まえようと自分で身体を揺らす所作はあまりに淫らだった。
高谷は綾瀬の動きに合わせて下から突き上げた。
右手を伸ばし、綾瀬の性器を握る。
多分、今夜の綾瀬は後ろだけでイケる。
性器を握った指は、軽く悪戯のような刺激を与えるに留めた。
上昇する体温や、熱い吐息に二人を包む空気が重く、濃密になる。
高谷の胸に置いた綾瀬の指に力が入った。
堕ちる、というサイン。
高谷は起き上がって綾瀬を抱きしめたままベッドに倒した。
一層激しく腰を打ちつける。
唇を綾瀬の耳元につけて、その行為とは裏腹な甘い口調で囁いた。
「イケよ。オレもイクから」
綾瀬が放ったものの匂いを鼻先に感じて、高谷も綾瀬の中に出した。
繋いでいた身体を離すと、綾瀬は疲れたのかうつ伏せに身体を横たえた。
肩が大きく上下するのは呼吸がまだ乱れているからだろう。
汗ばんで光る背中が波打つさまを見つめていると、放ったばかりだと言うのにまた欲望が込み上げてきそうになる。
底のない執着に、高谷は自嘲した。
「綾瀬」
名前を呼びながら背中に覆い被さった。
「…重い」
文句は聞こえないふりで、投げ出された綾瀬の手を探って握る。
「機嫌は直ったのか」
綾瀬は答えない。
「なんだ、直ってないな。じゃあ、もう1回だ」
「直った!」
「嘘つけ。怒ってるじゃないか」
クスクス笑いながら、高谷は綾瀬の身体を背後から抱き締めた。
鼻先を肩口に埋めて、首筋を舐め耳朶を噛んだ。
「出来るだろ。もう1回だ」
綾瀬は顔の向きを変えて高谷を睨んだ。
「おまえ、自分がヤリたいだけのくせに」
「ああ、ヤリたい。なにしろ禁欲生活が長いんでね」
「なに言ってんだ。抱いてんだろ、女」
「篤郎もそんなこと言ってたけどなあ、おまえら、オレの仕事をなんだと思ってんだ」
「言い訳なんか…んっ…あ、触んな…やめ…ろ、高谷…」
背後から抱く高谷の手が綾瀬の前を弄る。
「本当だ。誰も抱いてない。おまえのこと考えて一人で抜いてる」
「…ばかっ…が」
「出来るじゃないか。勃ってきたぜ。そう言えばこの前、新人代議士の先生から電話があったぞ」
「…真琴が…んっ、なんだって…あっ…」
「綾瀬は不感症で、ベッドの上ではマグロなのかって。随分変な噂が流れてるんだな」
綾瀬は高谷の腕を掴んで、自分の性器を弄るのをやめさせ、わざわざ上半身を起して真顔で聞いた。
「で、おまえはなんて答えたんだ」
「別に、なにも答えてない。正直に言ったほうが良かったか。不感症どころか、ベッドの上では娼婦のように淫乱だって」
寝ている高谷を殴ろうとした手を掴まれ、引き寄せられて高谷の胸に倒れ込んだ。
強い力で抱きしめられ、抵抗する気力を奪われた。
高谷の大きな手が綾瀬の頭を撫でる。
「綾瀬、おまえはなにをしてもいい。やりたいように、すればいいんだ。後始末をするのは篤郎やオレの仕事なんだから気にすることはない。だけど、一人で終わらせようとするなよ。おまえが堕ちるときは、オレも一緒に堕ちる」
正道を外れた生き方を選んだときから、いつかはそのツケを払わなければならないときが来ることはわかっている。
いずれにしろ、綾瀬も自分も、そしてまた篤郎も、行きつく場所は地獄だ。
けれどそれは、いつかは、の話だ。
自分が側にいない今であっては困る。
「年内には向こうを片付けて、戻るようにする。だから、今夜はあと3、4ケ月分、抱きためておく」
綾瀬は、勝手なことばかり言う高谷を罵るために開いた口を、言葉が声になる前に飲みこんだ。
一人の夜は長いが、二人の夜は短い。
綾瀬にとっても、再び高谷に会えない数か月はまた虚しい日々となる。
「勝手にしろ」
罵詈雑言を飲みこんだ代わりにそう言って、高谷の首にしがみついた。
今夜、綾瀬の機嫌は直りそうにない。
END
NEXT➡【梅花は蕾めるに香あり】
高谷は苦笑しながら、綾瀬の脇に腕を入れて、その身体を支えた。
「飲み過ぎだ」
綾瀬は食事の間中、ほとんど料理には手をつけず、憮然とした表情で舐めるように酒ばかり飲んでいた。
一緒に食事をした篤郎は、高谷に部屋の鍵を渡しながら情けない顔で言った。
「高谷さんが忙しいことはわかっているのに、本当にごめん」
事情は聞いていたので、高谷は笑って頷いた。
「優しくしてあげてね。あの人が弱味を見せられるのは高谷さんだけだから」
珍しく、篤郎自身が弱気だった。
部屋に入ると、高谷は綾瀬のジャケットを脱がせてベッドに寝かせた。
水を飲むかと聞くと頷くので、冷蔵庫から取ってきて渡す。
綾瀬は起き上がって水を飲み、大儀そうにすぐまたベッドに仰向けに横たわった。
「おまえ、なんで戻ってきたんだ」
ベッドに腰掛けて、缶ビールを飲んでいる高谷に聞く。
「篤郎から電話があった。急いで戻ってきてくれってな」
「オレが同じことを言ったときは来なかったくせに」
高谷は声には出さないで、口許だけで笑った。
「おまえのは単なる我が儘だろ。おまえは、本当にオレの助けが必要なときは、むしろ絶対にオレを呼んだりしない。捻くれてるから」
からかうような口調で言って、寝ている綾瀬の髪をかきまわした。
気に入らなかったのか、綾瀬はその手を払い避けて、高谷に背中を向けるように横向きになる。
「おまえの助けなんか必要ない。さっさと大阪に戻れ」
「戻るさ。おまえの機嫌を取っていられるのは2、3日だけだ。向こうも今、正念場なんだよ。綾瀬、おまえもいつまでも拗ねていられないぞ。早めに享和会と手を打たないと、小林と日渡が戦争をはじまる」
「面倒くさい。勝手に好きなだけ殺しあいすりゃあいい」
「面倒だと思うなら日渡を破門しておけばよかったんだ。おまえのしてることは支離滅裂だな」
高谷は胸ポケットから煙草を出して火をつけた。
明かりを絞った薄暗い部屋に、煙が一筋立ち上る。
「あの、国土交通省の官僚のことも。あいつがどんな男か知ってたんだろ。あんなやつを嵌めようなんて、一緒に心中しましょうと誘ってるようなもんだ」
「別に…殺すことはなかった」
「いや、篤郎が殺らなきゃ、おまえが殺るしかなかった。おまえが転落寸前のエリートをおちょくって退屈をしのいだツケを、篤郎は清算しただけだ」
それだけは言わなければならないと思っていたことを、高谷は綾瀬の背中にぶつけた。
しばらく待ったが綾瀬からは返事がない。
「あの男は随分おまえに執心だったそうだな。取り引きのとき、自分を餌にしたのか」
「一度や二度、寝てやるくらいなんでもなかった」
「おまえがそう考えていても、篤郎はそうは思わないだろうな」
「あいつの立場は理解してる」
「立場だって?気持ちの問題だろ」
綾瀬は顔だけを後ろに向けて、高谷の目を見た。
「何が言いたい」
「おまえはときどき、おそろしくなるほど人の心に鈍感だ。しかも近くにいる人間ほど、見えない」
自分に対する批判に耳を塞ぐように、すぐまた顔を背けた。
「いいことを教えてやろう。篤郎が、ロスにオレを迎えに来たとき、オレはあいつに確認したんだ。おまえは、オレが綾瀬の側に戻っても本当にいいのか、って。オレが戻ることで、それまで篤郎がいた場所を奪うことになるんじゃないかと思ってな。だけどあいつは笑って答えた。オレには、おまえの世話係りは出来ないだろうってさ。結局、篤郎の言った通りになった。オレは別におまえの付き人でもよかったのに、組織っていうのは適材適所に人を置きたがる」
「篤郎の話はやめろ。あいつのことはしばらく考えたくない」
「いいや。おまえに言う必要がある。篤郎に、足を洗わせようなんて半端な考えは捨てるんだ。あいつはもうこの世界から抜けられない。それはおまえやオレがそうなのと、同じことなんだ」
高谷は立ちあがって、ベッドサイドの小さなテーブルの上にある灰皿に吸いがらを捨てた。
背中を向けて横になっている綾瀬に近寄って、頭を撫でた。
「今日はもう寝ろ。何も考えないで」
そう言って、ベッド脇の照明を調整するボタンに手を伸ばし、眠るのに必要なだけの明るさに絞って、ベッドルームを出て行こうとする。
「高谷」
出ていく高谷を、綾瀬が、呼びとめた。
「おまえ、オレの機嫌を取るためにわざわざ戻って来たんだろ。だったら、ちゃんと仕事をしろ」
高谷が振り返ると、綾瀬はまだ同じかっこうのまま、背中を向けている。
頑なとさえ言ってもいいような態度なのに、言葉はひどく甘えている。
「仕事ってなんだ」
わかっていて、高谷は聞いた。
苛めてやりたい心境だった。
「抱け」
声に出して笑いたかったが、それをしたのでは綾瀬は怒るだろう。
今でも充分手負いの獣のように危ないのに、これ以上怒らせると厄介だと高谷は引き際を計算した。
側に戻って、綾瀬の身体の向こう側に片手をつく格好でベッドに腰掛け、顔を覗いた。
かすかに苦しそうなその表情に、愛しさが込み上げてくる。
「オレに、抱かれたいのか」
「ああ、抱かれたい」
やけくそのように吐かれた言葉だったが、高谷の官能は刺激された。
綾瀬の肩をそっと押して、仰向けに寝かせる。
頬を両手で挟んで、真上から見つめ合った。
「オレに会いたかった?」
会いたかった、という返事を聞き終わる前に、高谷は綾瀬の唇を塞いだ。
今までの会話や時間が嘘のような、最初からディープな口づけだった。
その情熱をどこに隠していたのか。
高谷は靴を脱いでベッドに乗りあがり、綾瀬の身体を跨いで、柔らかい熱を夢中で貪った。
小さな頭に埋めた両手は、忙しく髪をかき乱す。
舌と唾液がどちらのものか分からなくなりそうな濃密さで絡まった。
まるで口づけだけで一つになりたがっているようだった。
息が乱れて唇が離れると、高谷は顔を綾瀬の頬に擦り寄せるように肩口に埋めた。
「綾瀬…」
そのまま、唇で綾瀬の耳の後ろや首筋を、噛むように愛撫する。
綾瀬は軽く頭を逸らせた。
差し出された白い首を味わいながら、高谷の指は綾瀬のシャツのボタンを外す。
性急な口づけとは違って、いやにもったいぶったゆっくりした動作だった。
シャツを開けば、下着を着ていない綾瀬は簡単に胸を晒す。
鎖骨を舐めながら、乳首を指で弄ると、ビクンと身体が震えた。
綾瀬はそこを嬲られるのが好きじゃない。
女でもないのにそんなところが感じるはずがないと、嘯く。
けれど実際、その少年のもののような小さな固い実をしゃぶってやると、身体は正直に震えるのだ。
高谷は丹念に吸ってやった。
「…もう…よせ…」
根をあげて、高谷の頭を自分の胸から引きはがす。
高谷は一度起き上がって、綾瀬の腕からシャツを抜きとり、ズボンと下着も脱がせた。
自分は取りあえず、上半身だけ裸になり、綾瀬の股間に顔を近づけた。
すでに充分勃起している綾瀬の形の良い性器を口に含む。
逃れようとばたつく太腿を両手で押さえ、舌を使いながら顔を上下させると、綾瀬の唇からは押し殺した喘ぎ声が漏れる。
「…あっ…あ…、はあ…ん…」
その声を聞くと、高谷は永遠に綾瀬を楽しませてやりたいと思う。
けれど男の快感は同じところに留まらない。
一か所を求めて昇りつめることしか出来ない。
そしてそこには必ず終わりが、ある。
高谷は綾瀬が放出してしまう前に、口淫をやめた。
力の抜けた綾瀬の身体をうつ伏せにする。
綾瀬の嫌う体位だったが、高谷を受け入れる場所を解すときには、どうしてもその格好にならざるを得ない。
わかっているので、綾瀬は自分から腰を上げた。
背中の一面、尻の方まで極彩色の彫り物のある美しい背中を、高谷は感嘆を込めて息を吐きながら、手のひらで撫でた。
綾瀬の背中に軽く覆いかぶさるように、首の付け根から背骨の上に口づけていく。
最後に、薄い尻の肉を押し広げるようにして舌で秘部を湿らせた。
携帯用のオイルは用意していたので、必要があってそうするわけではない。
この肉体が愛しいという想いが、させる。
綾瀬は羞恥に震えて、両手でシーツをぎゅっと握りしめる。
けれど足の間の分身は固く勃起したままで、感じていることを匂わせている。
高谷はオイルで濡らした指を、綾瀬の中に入れた。
「久しぶりだから、キツイか」
綾瀬の中は狭く、指1本でも締めつけられた。
「…大丈夫…だ」
高谷の指の動きに反応するように、綾瀬の内壁は少しづつ広がった。
奥まで誘うように、埋め込まれた高谷の2本の指を締めつけたり、緩めたりする。
そろそろ大丈夫そうだと判断して高谷は再び綾瀬を仰向けに寝かせた。
手早く自分でズボンと下着を脱いでベッドの下に放り、綾瀬の顔に跨るように、自分の性器を近づけた。
「濡らしてくれ」
頷いて綾瀬は魅惑的な唇を開いた。
高谷のペニスを手で支え、舌を出して表面だけを舐めた。
そうしながら、ときどき、目が合う。
男のペニスを旨そうに舐めている顔でさえ、高貴な女王のように品を失わない綾瀬に、高谷の欲望は凶暴なほど高まる。
「…うっ…綾瀬…」
半分ほどを口腔に含まれ、先端を舌先で刺激され、高谷は呻いた。
先走りの汁が綾瀬の口の中に、出た。
高谷は自身を綾瀬の口から引き抜くと、直接自分の性器にオイルを垂らして、綾瀬の足を抱えるように広げ、一気に中に押し入った。
「んっ!ああ!…あっ…あっ!」
あまり声を出さない綾瀬も、この瞬間だけは悲鳴のような喘ぎ声をあげる。
慣れたといっても圧迫感や痛みがあるのだろう。
無理を通して結ばれる、それは儀式のようなものだった。
根元までを綾瀬の中に納めると、なんとも言えない充実感に身体中が満たされる。
身体の一部分だけが繋がっているとは思えないような、不思議な一体感があった。
本当は。
顔を見た瞬間からこうしたかった。
抱きしめて組み敷いて、中に入りたかった。
高谷は綾瀬の中を味わうように、身体を重ねてじっとしている。
その状態が辛いのか、綾瀬は先を促すように、背中を浮かせて小さく腰を振った。
「やめろ。そんなことされたら、持たない。出ちまう」
「…出せよ。欲しい。…おまえのが、欲しい」
「綾瀬…」
顔を見つめて、誘われるように再び唇を合わせた。
じゃれ合うように舌を絡めあいながら、緩く腰を使って、綾瀬の中を擦った。
奥を突くたびに、軽く閉じた綾瀬の瞼がヒクヒクと震える。
唇からは声にならない吐息。
快感をたえる表情は、苦痛をたえている顔と似ている。
綾瀬のその顔に、高谷の欲望は昂ぶる。
昔からそうだった。
綾瀬が抱える苦しさや生き難さに、高谷は欲情した。
救ってやりたいと思うわけではない。
同じ場所に堕ちてもいいというような切羽詰まった気持ちになるだけだ。
二人、同じ場所に。
今の綾瀬はもう昔のように無闇に苦しんだりはしない。
悟ったというよりは、諦めたのだと高谷は理解している。
だから綾瀬が時々、破滅を望んでいるかのような賭けをしたがるのは、仕方のないことかもしれない。
その度に呆れたり宥めたりしながら、綾瀬が夢見る甘美なものに、憧れる気持ちは確かに自分にもあるのだと、想う。
不意に高谷は身体を繋げたまま、綾瀬を抱き起こした。
一度腕の中で綾瀬を緩く抱き締めると、入れ換わるように自分が身体を倒して綾瀬を上にした。
「動いて」
綾瀬は眉を寄せ、深く息を吐いて、促されるまま高谷の上で腰を回した。
無駄な肉のない胸や引き締まった腹筋、細い腰のラインは寝そべって見上げると奇跡のように見事で、快感を捕まえようと自分で身体を揺らす所作はあまりに淫らだった。
高谷は綾瀬の動きに合わせて下から突き上げた。
右手を伸ばし、綾瀬の性器を握る。
多分、今夜の綾瀬は後ろだけでイケる。
性器を握った指は、軽く悪戯のような刺激を与えるに留めた。
上昇する体温や、熱い吐息に二人を包む空気が重く、濃密になる。
高谷の胸に置いた綾瀬の指に力が入った。
堕ちる、というサイン。
高谷は起き上がって綾瀬を抱きしめたままベッドに倒した。
一層激しく腰を打ちつける。
唇を綾瀬の耳元につけて、その行為とは裏腹な甘い口調で囁いた。
「イケよ。オレもイクから」
綾瀬が放ったものの匂いを鼻先に感じて、高谷も綾瀬の中に出した。
繋いでいた身体を離すと、綾瀬は疲れたのかうつ伏せに身体を横たえた。
肩が大きく上下するのは呼吸がまだ乱れているからだろう。
汗ばんで光る背中が波打つさまを見つめていると、放ったばかりだと言うのにまた欲望が込み上げてきそうになる。
底のない執着に、高谷は自嘲した。
「綾瀬」
名前を呼びながら背中に覆い被さった。
「…重い」
文句は聞こえないふりで、投げ出された綾瀬の手を探って握る。
「機嫌は直ったのか」
綾瀬は答えない。
「なんだ、直ってないな。じゃあ、もう1回だ」
「直った!」
「嘘つけ。怒ってるじゃないか」
クスクス笑いながら、高谷は綾瀬の身体を背後から抱き締めた。
鼻先を肩口に埋めて、首筋を舐め耳朶を噛んだ。
「出来るだろ。もう1回だ」
綾瀬は顔の向きを変えて高谷を睨んだ。
「おまえ、自分がヤリたいだけのくせに」
「ああ、ヤリたい。なにしろ禁欲生活が長いんでね」
「なに言ってんだ。抱いてんだろ、女」
「篤郎もそんなこと言ってたけどなあ、おまえら、オレの仕事をなんだと思ってんだ」
「言い訳なんか…んっ…あ、触んな…やめ…ろ、高谷…」
背後から抱く高谷の手が綾瀬の前を弄る。
「本当だ。誰も抱いてない。おまえのこと考えて一人で抜いてる」
「…ばかっ…が」
「出来るじゃないか。勃ってきたぜ。そう言えばこの前、新人代議士の先生から電話があったぞ」
「…真琴が…んっ、なんだって…あっ…」
「綾瀬は不感症で、ベッドの上ではマグロなのかって。随分変な噂が流れてるんだな」
綾瀬は高谷の腕を掴んで、自分の性器を弄るのをやめさせ、わざわざ上半身を起して真顔で聞いた。
「で、おまえはなんて答えたんだ」
「別に、なにも答えてない。正直に言ったほうが良かったか。不感症どころか、ベッドの上では娼婦のように淫乱だって」
寝ている高谷を殴ろうとした手を掴まれ、引き寄せられて高谷の胸に倒れ込んだ。
強い力で抱きしめられ、抵抗する気力を奪われた。
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「綾瀬、おまえはなにをしてもいい。やりたいように、すればいいんだ。後始末をするのは篤郎やオレの仕事なんだから気にすることはない。だけど、一人で終わらせようとするなよ。おまえが堕ちるときは、オレも一緒に堕ちる」
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「勝手にしろ」
罵詈雑言を飲みこんだ代わりにそう言って、高谷の首にしがみついた。
今夜、綾瀬の機嫌は直りそうにない。
END
NEXT➡【梅花は蕾めるに香あり】
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