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魔剣の返却 後日談3
しおりを挟む呼び出しは何時も突然だ。
リリスが薬草園で魔剣レッドフレアーを手直しした日の夜、睡眠中に何の前触れもなくリリスはデルフィの構築した仮想空間に引きずり込まれた。
寝起きで意識は少し朦朧としているが、紫の部屋に立っている。どうやらまた仮想空間の別室らしい。
まあこのまま本来の仮想空間に出入り禁止の状態が続いても構わないけどね。
そう思い直して部屋の前をよく見ると、誰かが自分に向かって臥している。
まさか・・・土下座?
疑ってはみたものの、意識がはっきりしてくると間違いなく誰かが土下座していた。
これってどう言う状況なのよ?
分からないままに見ているとその人物が顔を上げた。
デルフィ様だ。
でもどうして・・・。
混乱するリリスにデルフィは口を開いた。
「すまん、リリス。本当に申し訳ないのだが・・・」
「どうしたんですか? 実体でないとは言え、賢者様が土下座で迎えるなんて止めてください。」
リリスの言葉にデルフィは立ち上がった。
「こうでもしないと申し訳が立たないのだよ。」
「それってどう言う事なんですか?」
「実はなあ・・・」
デルフィはそう言うと頭をポリポリと掻き始めた。
「お前にウバイド王が贈った魔剣レッドフレアーを返して欲しいのだよ。」
ええっ!
また・・・なの?
「返すのは構いませんが、何かあったのですか?」
リリスの問い掛けにデルフィはうんうんと頷いた。
「それが今日の昼の事だ。高齢で衰弱していた先代国王様の王妃レジーナ様が突然覚醒し、レッドフレアーを持って来いと騒ぎ始めたのだよ。」
「それで周りのお世話役の侍従やメイド達も困ってしまってなあ。」
今日のお昼・・・・・。
私がレッドフレアーを修復した時なのね。
もしかしてレッドフレアーがレジーナ様を無意識下で呼んだのかしら?
不思議に思ったリリスはレッドフレアーの修復と、その後に見せられた幻のような光景の事をデルフィに話した。
その話を聞き、デルフィもう~んと唸って考え込んだ。
少し間を置き、デルフィは神妙な表情で口を開いた。
「レッドフレアーとレジーナ様の魔力の親和性は極めて高かったと聞いている。魔剣が呼び出す事もあるのだろうかね?」
「でもレジーナ様の覚醒とタイミングは一致していますよ。」
「そうだよなあ。あの魔剣はレジーナ様に合わせた特殊な造りだったからなあ。」
そう言ってデルフィはリリスの顔を見つめた。その視線はまるで孫を見つめる老人のような視線だ。
「リリス。レッドフレアーを精査してみて、属性の付与の仕方に違和感を感じただろう?」
デルフィの問い掛けは図星だった。
「はい。そうなんです。それで火の属性を上書きで付与しましたが・・・」
「そうか。そんな事までしたのだね。だがお前が感じた違和感は魔剣の制作者の未熟のせいではない。元々そう言う造りだったのだ。」
デルフィの言葉にリリスは疑問を感じた。
元々の造りってどう言う事なの?
リリスの表情を見取ってデルフィはニヤッと笑った。
「レッドフレアーは持ち主の火魔法をサポートするための魔剣だったのだよ。レジーナ様の火魔法を増幅し、修復し、調整する。そう言う使命を帯びた魔剣なのだ。」
「そうだったのですね。」
リリスにはデルフィの言葉が良く理解出来た。
確かにあの魔剣はレジーナ様の良き相棒だったのだ。
リリスは魔剣レッドフレアーに見せられた幻の事を再度デルフィに話し、昼の時点でレッドフレアーをレジーナ様に返そうと思っていたと伝えた。
「そう言ってくれるとありがたい。感謝するよ、リリス。」
デルフィはリリスに深々と頭を下げた。
リリスはデルフィに頭を上げるように伝えながら、その脳裏にウバイド王の顔を思い浮かべた。
「自分の母上の持っていた大事な魔剣を、簡単に他人に与えるものではありませんね。」
「うむ。お前の言う事は正論だ。ここだけの話だが、ウバイド国王様は軽率な性格なのでなあ。今回の件では周囲の王族からも苦言を呈され、顰蹙を買ってしまって、止む無く儂に頼ってきたのだよ。」
そうだったのね。
リリスは気持ちを切り替えてデルフィに尋ねた。
「それでどうやって返却しましょうか?」
リリスの問い掛けにデルフィはうむと頷き、
「こちらにまだユリアス殿が滞在している。それでユリアス殿の使い魔をリリスの元に送ろうと思うのだ。使い魔の首に小さなマジックバッグを吊り下げて送れば良いだろう。」
そう告げられたデルフィの言葉にリリスはぷっと吹き出した。
マジックバッグを首に吊り下げたガーゴイルの姿を思い浮かべたからだ。
それじゃあ使い魔じゃなくて、お使い魔だわ。
「何を笑っておる?」
「いいえ、大した事じゃありません。気にしないで下さい。」
リリスは笑いを堪え、そう答えるのがやっとだった。
「変な奴だな。まあ良い。その段取りで構わぬか?」
「はい。それでお願いします。」
リリスは笑顔で答えた。その笑顔にデルフィも安堵した様子で、さらばと言いながら消えていった。
リリスも安堵の溜息をつき、遠のく意識に身を委ねた。
そして早朝。
コンコンと窓を突くガーゴイルに気が付いたリリスは、サラがまだ眠っているのを確認し、素早く着替えて学生寮の外に出た。
少し離れた場所まで歩くと、その動きに合わせるように上空から紫色のガーゴイルが近付いてくる。
間違いなくユリアスの使い魔だ。
しかも首には小さなピンクのマジックバッグを吊り下げている。
お使い魔。
そんな言葉を思い出して、また頬が緩んでしまう。
リリスの思いを知りもせず、ガーゴイルはリリスの目の前に降りて来た。
「リリス。デルフィ殿から用件は聞いているな?」
「ええ、聞いていますよ。」
リリスは笑顔で応えてマジックバッグを取り出した。
その笑顔の本当の要因がユリアスの姿の滑稽さである事を、本人には分からないだろう。
リリスは取り出したマジックバッグをガーゴイルが首に吊り下げているマジックバッグに触れさせ、魔剣レッドフレアーの転送を念じた。
それだけでマジックバッグの中身が移り変わる。
そう言う仕組みになっているのだが、その詳細はリリスにも良く分からない。
ガーゴイルはマジックバッグの中身を確かめ、うんうんと頷いた。
「ちなみにこの魔剣はお前が修復したと聞く。それもお前の持つスキルなのか?」
「そうですね。一応、属性の付与もしておきましたけどね。」
リリスの言葉にガーゴイルはほう!と驚きの声を上げた。
「お前は何でも出来るのだな。」
「いいえ。私は自分に出来る事しか出来ません。」
話がかみ合っていない。
だがそれでもニュアンスが通じたように感じたのか、ガーゴイルはそれ以上の事は聞こうとしなかった。
阿吽の呼吸と言う事だろうか?
「ユリアス様。お気を付けて。」
リリスの見送りの言葉にガーゴイルは頷き、
「うむ。ここの上空1000mまで辿り着けば、デルフィ殿の研究施設への臨時の転移門が開いている。大きさはこのガーゴイルが何とか通る事の出来る程度の大きさだ。」
「そこまで辿り着く間に鳥類系の魔物に襲われなければ大丈夫なのだが・・・・・まあ、ここなら大丈夫だろう。」
そう言いながら徐々に上空に上っていった。
ご苦労様です。
リリスは苦笑しつつガーゴイルが上空に消えていくのを見届け、昇って間もない朝日を背に浴び学生寮に戻っていった。
その日の放課後。
いつも通り生徒会の部屋に足を運ぶと、横に長いデスクの中央にロナルドが座っていた。その傍にはアンソニーと、何故かリトラスが座っている。
ロナルドは意外に顔色が良さそうだ。回復したのかも知れない。
「ロナルド先輩。体調は良いのですか?」
ロナルドに声を掛けながら、アンソニー達に会釈をし、リリスは少し離れた場所に座った。
「リリス。君を待っていたんだよ。これから地下の訓練場でリトラスの師匠に太刀筋を診て貰う予定なんだ。その師匠がリリスも呼べと言っているので、これから俺達と同行してくれよ。」
話が急だ。
話の内容が良く分からない。
首を傾げるリリスにリトラスが説明を始めた。
「僕から説明しますね。ジークフリート様がロナルド先輩の剣技を大層評価されて、ロナルド先輩の体調が戻ったら是非その剣技を見せて欲しいと頼まれたのです。それでアンソニー君に連絡してここへ来たと言う流れです。」
そう説明しながらもリトラスの表情は何か裏のありそうな気配がする。純真なリトラスにしては珍しい事でもあり、リリスもそれを意外な事として受け止めた。
ここは話に乗ってあげた方が良いのでしょうね。
リリスはそれならと快諾して席を立った。
ロナルド達と学舎の地下の訓練場に向かうと、そこには背筋がピンと立った初老の老人が待っていた。ジークフリートだ。
最近自由に現れるようになったジークフリートだが、剣聖と言う仰々しい自称とは裏腹に、付喪神と言う周りからの評価を思い出し、リリスは何故かこの存在に親近感を持ち始めていた。
互いに挨拶を交わし、早速リトラスとロナルドが軽く剣を合わせ始めた。本格的な試合ではないので、二人共50%程度の力で剣を交えている。
キンキンと金属音が響くが、双方の魔剣は魔力を流さず、あくまでも剣技で捌きあっているだけだ。
それでも二人の剣技の技量がリリスにも理解出来る。
撃ち合う剣の流れに無駄がなく、流麗に切先が動き回るのが印象的だ。
その様子を見ながらジークフリートはうんうんと頷いていたのだが、何気にリリスの傍に擦り寄るように近付いて来た。
「リリス。呼び出してすまんな。どうしても気になる事があったのでなあ。」
小声で話し掛けるジークフリートにリリスは何事だろうと思って顔を向けた。
「どうしたんですか?」
「うむ。実はあの魔剣エクリプスに埋め込んだ儂の息吹が排除されてしまったのだ。それ故に魔剣の所持者の邪念を蓄積しないように仕向けた儂の意図も頓挫してしまった。こんな事は普通は有り得ないのだがな・・・」
「それってロナルド先輩の邪念がそれほどに強烈だって事ですか?」
リリスの言葉にジークフリートは首を横に振った。
「そうとは思えん。ロナルドはまだ青年だ。それほどに強烈な邪念を持つとも思えん。またそれほどの邪念を呼び込むほどに、ロナルド自身が修羅場を潜って来たわけでもないだろうからな。」
ジークフリートはそう言いながら、少し冷ややかな目でロナルドの剣技を見つめていた。
「それなら何が原因で・・・」
リリスの言葉を聞きながら、ジークフリートはふっとため息をついた。
「あの魔剣そのものに込められた製作者の邪念は、マキの浄化によって消え去ったはずだ。そうなると考えられるのは魔剣そのものに、何かしらの意志のようなものが生み出されていたのかも知れない。それが儂の息吹を排除したと考えるのが妥当だ。だがその意図が良く分からん。」
「ジークフリート様にも魔剣エクリプスの意志が読み取れないのですか?」
「うむ。あの魔剣は儂との接触を頑なに拒んでおる。それでエクリプスの修復に関わったお前なら、何か接触が出来るかと思って呼び出したと言うわけだ。その儂の考えはどうやら正しかったようだな。」
そう言いながらジークフリートはリリスの右手首に目を向けた。
「リリス。お前はいつの間にそのような機能を身に着けたのだ? その小さな痣は魔剣との汎用的なアタッチメントではないのか?」
剣聖にはお見通しのようだ。リリスは右手首の小さなハートの形の痣を軽く擦った。その途端に痣がふっと光を放った。
「これってつい最近現われたんです。別に取り込んだわけじゃないんですけど・・・・・」
リリスの困惑したような表情にジークフリートは目を細めた。
「良いではないか。それは滅多な事では手に入れる事も出来ないスキルだからな。大いに活用すべきだと思うぞ。」
ジークフリートはそう言うと、剣を合わせている二人に声を掛けて中断させた。
二人共息が少し荒くなっているが、それほどに消耗した様子ではない。
軽く汗を流した程度なのだろう。
「ロナルド君。君の剣技は実に流麗だな。見ていて惚れ惚れするくらいだ。」
ジークフリートの言葉にロナルドは若干照れた表情を見せた。
「褒めていただいて恐縮です。ただ、最近エクリプスに魔力を流すと少し違和感があって・・・・・」
ロナルドの言葉にジークフリートはぴくっと眉を上げた。
「それは自分の意志と異なる動きをしそうになると言う事かね?」
「そう! そうなんですよ!」
自分の言わんとする事を言い当てられたのだろう。ロナルドは大きく声を上げた。
「うむ。それでこの場にリリスを呼んだのだが、儂はエクリプスを修復する際に若干リリスの手を借りた。それで・・・エクリプスをリリスに持たせてくれるか?」
「えっ? ええ、良いですよ。」
ロナルドは半信半疑でエクリプスをリリスに手渡した。
柄を握るとずっしりとその重さが伝わってくる。このサイズの魔剣は魔力を流さないと女性には振り回せない。
「リリス。訓練場の中央でエクリプスに魔力を流してみなさい。何かしらの反応が出てくるはずだ。」
ジークフリートの言葉に首を傾げつつも、リリスは言われるままに訓練場の中央に進み出た。
手に持つ魔剣エクリプスに軽く魔力を流すと、エクリプスはブンと鈍い音を立て、その剣身が仄かに光った。
「リリス。大きく魔力を流してみなさい。」
ジークフリートの言葉に従って、リリスは魔剣エクリプスの柄に大きく魔力を流した。その魔力に反応して剣身に幾筋もの光が流れ、その重さも軽くなっていく。それと共に訓練場にそよぐ僅かな風の流れも感じられるようになってきた。
そう言えばこの魔剣は元々風属性だとジークフリートから聞いた事がある。だが今はその属性を感じられない。剣としてのバランスや出来も良く、属性魔法に頼る必要もないので、属性を取り消したのだろうか?
魔剣は属性を付与する事もあれば取り消す事もある。
剣技に優れた者が代々所有すれば、属性を取り消す事も有り得るのだろう。
魔剣エクリプスが風のように軽くなってきた。
そう思ったリリスの思念が切っ掛けになったのかも知れない。魔剣エクリプスの柄から幾つもの細い魔力の触手が伸び出し、リリスの右手の巻き付きながら、その先端をハートの形の痣に一気に突っ込んだ。
その途端に大量の魔力がグッと吸い上げられ、エクリプスの剣身が白く光りながら伸びていく。それはレッドフレアーの時と同じように、魔力で構成された剣身だ。その長さはすでに3mを越えている。それでも重さは感じられない。
「リリス!何事だ?」
ロナルドの叫ぶ声が訓練場に響き渡る。だがリリスにも状況が良く分からない。目の前に敵がいるわけでもないのに、この反応は何なのだろうか?
しかも魔力の流れを断ち切ろうとしても断ち切れない。
ふと気付くと魔力吸引スキルがアクティブで発動されていた。
ちょっと待ってよ!
何をするつもりなの?
焦るリリスの意志を無視するように、訓練場の床から魔力がグッと吸い上げられ、それが奔流になって魔剣に流れ込んでいく。その魔力の流れが光の束となって視認出来る。
「ジークフリート様! このまま放置していては危険です!」
リトラスの声にジークフリートはうむと頷き、
「リリス! エクリプスに問い掛けてみよ。その意図を探し出すんだ!」
そんな事を言われてもどうすれば良いのか、リリスには皆目分からない。
だがそれでも魔力の流れを通して必死に魔剣に思念を送ったのだった。
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