魔法剣士の禁呪魔法

月華夜斗

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イツキVSクロス後編

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そして、2人は自分の剣の準備を済ませ、グラウンドで向かい合っていた。


「それでは、只今よりイツキVSクロス(ソードマジシャン)による模擬戦を行う」審判のルーカス先生がそう言い終わると校舎側から物凄い歓声が聞こえた。


「楽しみだね、イツキ君」と言いクロスは楽しそうにしている
「すいません、僕には試合を楽しむなんて出来ません」とイツキははっきり言った。
「うーん、それは困ったなぁ、
あっ、それなら全力で試合をすれば良いんだよ、そうするば君も楽しくなってくるよ」とクロスは言い槍を構えた


「剣で戦わないんですか?」とイツキが聴くと、「だって一瞬で終わったらつまらないでしょう?」
と言い笑った。
「それでは、両者準備は宜しいか?」とルーカスが聞くと2人は、
はい、とだけ答えた。
「それでは、試合開始」ルーカスがそういうとまた、生徒達はが歓声を上げていた。


先に仕掛けたのはイツキだった。
「灼熱の炎よ、その炎で、我が敵を滅却せよ ブレイズ」イツキがそう詠唱し、魔力を溜め魔法を放った。
が、クロスは魔法障壁を展開していて無傷だった


これには流石のイツキも焦っていた。
魔法障壁を展開していたとは言え
無傷はありえないからであるが、
正直、イツキは今楽しくてしょうがなかった。
学園では全力でやれる人が居なくて退屈だったのだ、だから、楽しくてしょうがなかった。


そして、とうとう、感情を制御出来ず、笑い出してしまった。
「どうしたんだい?イツキ君」とクロスが言うと、「校長先生、今僕楽しくてしょうがないです」とイツキが笑いながら言った。


それを聴いていたクロスはうんうんと頷いている
「それは良かったよ、じゃあそろそろやろうか?」と言いまた、クロスは槍を構えたが、イツキは剣を鞘に収めて、「校長先生、行きますよ」と言いイツキは詠唱をした。


「我に仇なす者に、業火の火を、纏え エンチャント」イツキ笑っていたがそう言い鞘から剣を抜くと何と、その剣は炎を纏っていた。
これには流石の校長も驚いていたが「やはり、君も使えたんだね」と言い笑っていた。
イツキは「じゃあ行きますよ校長先生」と言い剣を構え、魔法を放ったが、イツキが魔法を放った先にはクロスはいなかった。


「後ろだよ、イツキ君」と言いクロスは槍でイツキを突いた。
イツキも魔法障壁を展開したが、その魔法障壁は一瞬で砕けイツキはグラウンドの、端まで一瞬で飛んだ。


他の生徒、審判には見えていなかったがイツキにははっきりも見えた。
クロスはイツキが魔法障壁を展開する前にある魔法を発動していた。
「我に仇なす者に、雷撃を、纏え エンチャント」そう詠唱し雷を纏った槍で突いたのだ
だからイツキの魔法障壁を砕け飛ばされたのだ


ルーカスもこれ以上の試合継続は不可能とし、試合を終わらせようとした時、イツキが「まだ、やらせて下さい」と大声で叫んでいた



ルーカスもまだ可能だと判断し、また、試合を再開させた。
「いやぁ~、まだやるかい?流石だね」と言いクロスは槍を構えた。


「校長先生、次ので終わりにします」と言いイツキは詠唱をした。
「我、地獄の番人なり、我が権限を持ち、我に仇なす者を、煉獄の世界へ、誘え ヘルワールド」イツキがそう詠唱すると、イツキを中心に魔法陣が展開し、そのから煉獄の炎が出現しグラウンドを覆った。
 

そして、ヘルワールドの中にはイツキとクロスとルーカスしか居なかった。
「い、いやぁ~これは凄いなぁ、
でも、こんな魔法見た事無いよ」
と言いイツキの魔法を考えていた。
「だって、これ僕のオリジナルですから」とイツキが言うと、「と言う事は君は魔法を作ったのかい」
と言い驚いている
「これは、流石に全力でやらないと、負けそうだね」と言い槍を置き、剣を抜いた。


これでイツキは勝った確信したが直ぐに知ることになった。
クロスが剣を抜いた瞬間、斬撃を飛ばし、ヘルワールドを破壊したのだ、イツキもこれが壊せるとは思っても無く動揺を隠せなかった。
「オリジナルの魔法としては完璧だが、少しもろいな」と言い笑っていた。
そこで初めて、クロスの実力を目の当たりにした気がした。
これは勝てないと思い、イツキは「参りました」と言い剣をを置いた
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