異世界のヒーローは皆んなイケメンだって誰が言った!

コロ星人

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猿人類のルイ君と私の日常(回想)

告白の前に(ひろ視点)

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 その日、私はゆっくりと露天風呂に浸かって、ラベンダーの湯を楽しんでいたのです

 すると、側でちゃぷんと音がしたので、驚いて音のした方を見ると、微笑む全裸のルイ君が立っていました

 はい、これまたお決まりの全開で

 「☆♪¥$€#*!!ルイ君!!何やってるの!!」

 「オレも、ふろ、はいる。ひろと、いっしょ。」

 「ダメ!私、もう上がるから」

 私が急いで風呂から上がろうとするのを、ルイ君が私の手を引いてさせまいとする

 そしてルイ君はそのまま湯船に浸かると、私の背中にまわり、胡座をかいて私をそこに乗せ、後ろから抱きしめてきた

 そして、耳元で何度も繰り返す

 「ひろ、すき。オレ、ひろ、すき」

 ルイ君の腕が私の胸にあたってる

 ルイ君の様子がおかしい

 私を抱きしめる力がどんどん強くなっている

 私はルイ君が泣いているのかと思った

 ルイ君はそれ以上、何もしなかった

 そしてその夜も、いつものように私はルイ君に抱きしめられて眠った


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

 
 「あれには驚いたよ。思わず手が出そうになったもん。何もしなかった私を褒めてほしいな」

 「あの日はごめん。俺、あの時はもういっぱいいっぱいでさ。あれ、ひろに告白するちょっと前だったよね?あの時は、もう本当に気が狂いそうだったんだ。気がついたら全裸であそこにいてさ。殆ど記憶にないんだ。あの夜も眠れなくて、次の日はひろと喧嘩しちゃうし。喧嘩して、俺、目が覚めたんだよ。嫌われてもいいから告白しようって。もうひろなしじゃ何も出来ないししたくないって思えたから」

 「ルイ……」

 思わずひろがルイに抱きついた

 「もうね、告白してからのことなんて、何も考えられなくてさ。告白したらどうなるかなんて全く頭になかった。ただ気持ちを伝えたくて、今にも爆発しそうな胸の裡を伝える事しか考えられなかった。だから、あの時ひろから好きって言ってもらえた時の俺の気持ちわかる?もう、死んでもいいと思ったんだよ。そして一つになれた。一つに。ずっと自分が猿人類だってことを恨んでたけど、もうそんな事どうでもよくなった。ああ、もう!自分がどんなにひろが好きか思い出しちゃったよ!」

 「一つになったら、まさかの王様に変身しちゃったしね」

 「俺、猿のままでもよかったんだけどな。ひろが猿の俺でも好きだって言ってくれたから。あの言葉だけで、俺世界一幸せだって思えたし。俺が王様になって、色んな事があって、ひろにはいっぱい大変な思いをさせてしまって、ごめんね」

 「私はどんなルイだって好きだよって言ったよね?だから、あれからずっと好きなままだよ。ふふふ…多分嫌いにはなれないかな?」

 「ひろ!!愛してる!!」

 この後は、またお決まりのコースに突入しましたとさ


 
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