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親切な魔女
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旅の途中、女性に会って少し話をしました。
「魔女を訪ねて旅をしてきました。」
「そう、この森の奥にたしか魔女が住んでいたらしいね」
「住んでいた、ですか?」
「たぶん、まだいると思うけれど」
「けれど?」
「私はあったことがないから」
「そうですか」
「あなたは魔女に会って何をするの?」
「魔法を教えてもらおうと思って」
「そう、その後は何を?」
「そうですね、自分が楽をしたり、人を助けたり」
「・・・いい考えね」
「はい」
「でも、どうなのかしら?」
「何がですか?」
「そんな考え方の魔女がいたらもう少し世界が違うと思うの」
「そういえばそうですね」
「会いに行くのは止めないけど」
「けど?」
「人を簡単に信用しないほうがいいわ、とくに魔女は」
「そうかもしれませんね・・・あなたは」
「ん?」
「あなたは、魔法を使いたいって思ったことはないんですか?」
「ない・・・かな」
「そうですか」
「それじゃあ」
「はい、ありがとうございました。さようなら。」
「さようなら」
「魔女を訪ねて旅をしてきました。」
「そう、この森の奥にたしか魔女が住んでいたらしいね」
「住んでいた、ですか?」
「たぶん、まだいると思うけれど」
「けれど?」
「私はあったことがないから」
「そうですか」
「あなたは魔女に会って何をするの?」
「魔法を教えてもらおうと思って」
「そう、その後は何を?」
「そうですね、自分が楽をしたり、人を助けたり」
「・・・いい考えね」
「はい」
「でも、どうなのかしら?」
「何がですか?」
「そんな考え方の魔女がいたらもう少し世界が違うと思うの」
「そういえばそうですね」
「会いに行くのは止めないけど」
「けど?」
「人を簡単に信用しないほうがいいわ、とくに魔女は」
「そうかもしれませんね・・・あなたは」
「ん?」
「あなたは、魔法を使いたいって思ったことはないんですか?」
「ない・・・かな」
「そうですか」
「それじゃあ」
「はい、ありがとうございました。さようなら。」
「さようなら」
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