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ニア
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殺すのはやりすぎだと思うが、これでやっとこの騒ぎに片がつく。
「ニア!その装置を止めてくれ!これ以上は皆んなが危ない」
ニアは無言で装置をいじり始めた。
「主人様かなりまずいで、出力が上がっとる」
「な、何してるんだよニア。止め方がわからないなら壊せばいいだろ?」
「止める?壊す?何故私がそんなことをやらなければならないのです?」
「やっぱりそうなるか小娘」
「あら、コンちゃん。やっと私と会話をしてくれるのね。今まで私を避けてたくせに」
「当たり前や、そんな訳のわからん魔力まとってる奴に誰が近づくか」
「気づいてたのね。凄いわ」
明らかにいつものニアと様子が違う。
「どうしたんだよニア?なんか変だぞ?」
「へん?違うわ。本来の私がこれ、いつもの私は演じてただけよ?そんなことより魔力が集まらなくなったのだけど何かした?」
「私が結界を貼ったからな」
「面倒なことをしてくれたわね。まぁいいわ、少しお話ししましょう。その後殺してあげる」
ニアは座り込み話し始めた。
「ねぇ、カイラ様。使い魔って一体何かわかる?」
「何って、召喚された生き物だろ?」
「その通りよ、じゃあその魔物ってどこから来るのかしらね?」
「考えたこともない。魔力で造られたんじゃないのか?」
「やっぱりね、ほとんどの人間がそれを分かってないの。使い魔はね、召喚する人間の魔力によって強制的に他の場所から召喚されるのよ」
「強制的....で、でもそれなら命令を聞かなければいいんじゃないか」
「そんなことは出来ない。召喚された魔物は召喚者に逆らえない術式になってるのよ。人間の身勝手で召喚され同族同士で殺し合いをさせられる。それが使い魔の定め」
「死ぬわけじゃないんだろ?だったら....」
「いいえ、死ぬのよ。同じ種族でも、同じ個体じゃない。使い魔にもね、それぞれの生活があるの、その生活を破壊してこの国の人間は暮らしているのよ。コンちゃんにはわかるでしょ?サモナーの身勝手さが」
「いいや、全くわからんな。私は召喚されたけど自由に動ける。命令なんてされたところで私には関係ない」
「そう、やっぱりカイラ様たちにこの世界の常識は通用してないみたいね」
「何でそんなことがわかるんだよ?」
「だって、あなたが生まれて来ないように細工をしていたんですもの。でも、何かに邪魔をされて失敗した....。何に邪魔されたんですかね?」
ニアはコンを睨みつけた。
「あんなわかりやすい細工、私初めてやわー。暇つぶしにもならんかったで」
コンはニアを嘲笑う。
「細工?産まれてこないようにする?なんで、ニアがそんなことをするんだよ」
「そんなの、私の復讐のためよ!」
「復讐って何だよそれ....」
ニアは大きくため息した。
「私が半人半魔だって事は言ったわよね。母が人間で父が魔族なの。とても仲がいい家族だったわ」
「だった?」
「ある日父が召喚されたの。召喚じたいはされる事は度々あったし、父は強かったから終われば直ぐ帰って来てたんだけどね。でもその日は違った.....いつも通り元気な父が帰ってくると思ってた。でも帰ってきたのは死にかけの父だった」
「相手が強かったのか?」
「違う!「召喚者に裏切られた、雑魚はいらないって後ろから刺された」って言って父は死んだの。そして父を追うように母は次の日自殺した。人間のせいで私の幸せは一瞬で絶望に変わったの」
「だから、人間を皆殺しにするって言うのか?」
「お前に何がわかる!お前達人間の身勝手さが私の両親を殺したんだ!後少しで私の復讐は完了するの、だから邪魔しないで!」
「だったら何でそんなに苦しそうな顔してるんだよ!ほんとは悩んでるんじゃないのか!」
「うるさい....うるさい、うるさい、うるさい!カイラ、今からあなたを殺して私の復讐を終わらせる」
ニアは機械を操作し始めた。
「ニア!その装置を止めてくれ!これ以上は皆んなが危ない」
ニアは無言で装置をいじり始めた。
「主人様かなりまずいで、出力が上がっとる」
「な、何してるんだよニア。止め方がわからないなら壊せばいいだろ?」
「止める?壊す?何故私がそんなことをやらなければならないのです?」
「やっぱりそうなるか小娘」
「あら、コンちゃん。やっと私と会話をしてくれるのね。今まで私を避けてたくせに」
「当たり前や、そんな訳のわからん魔力まとってる奴に誰が近づくか」
「気づいてたのね。凄いわ」
明らかにいつものニアと様子が違う。
「どうしたんだよニア?なんか変だぞ?」
「へん?違うわ。本来の私がこれ、いつもの私は演じてただけよ?そんなことより魔力が集まらなくなったのだけど何かした?」
「私が結界を貼ったからな」
「面倒なことをしてくれたわね。まぁいいわ、少しお話ししましょう。その後殺してあげる」
ニアは座り込み話し始めた。
「ねぇ、カイラ様。使い魔って一体何かわかる?」
「何って、召喚された生き物だろ?」
「その通りよ、じゃあその魔物ってどこから来るのかしらね?」
「考えたこともない。魔力で造られたんじゃないのか?」
「やっぱりね、ほとんどの人間がそれを分かってないの。使い魔はね、召喚する人間の魔力によって強制的に他の場所から召喚されるのよ」
「強制的....で、でもそれなら命令を聞かなければいいんじゃないか」
「そんなことは出来ない。召喚された魔物は召喚者に逆らえない術式になってるのよ。人間の身勝手で召喚され同族同士で殺し合いをさせられる。それが使い魔の定め」
「死ぬわけじゃないんだろ?だったら....」
「いいえ、死ぬのよ。同じ種族でも、同じ個体じゃない。使い魔にもね、それぞれの生活があるの、その生活を破壊してこの国の人間は暮らしているのよ。コンちゃんにはわかるでしょ?サモナーの身勝手さが」
「いいや、全くわからんな。私は召喚されたけど自由に動ける。命令なんてされたところで私には関係ない」
「そう、やっぱりカイラ様たちにこの世界の常識は通用してないみたいね」
「何でそんなことがわかるんだよ?」
「だって、あなたが生まれて来ないように細工をしていたんですもの。でも、何かに邪魔をされて失敗した....。何に邪魔されたんですかね?」
ニアはコンを睨みつけた。
「あんなわかりやすい細工、私初めてやわー。暇つぶしにもならんかったで」
コンはニアを嘲笑う。
「細工?産まれてこないようにする?なんで、ニアがそんなことをするんだよ」
「そんなの、私の復讐のためよ!」
「復讐って何だよそれ....」
ニアは大きくため息した。
「私が半人半魔だって事は言ったわよね。母が人間で父が魔族なの。とても仲がいい家族だったわ」
「だった?」
「ある日父が召喚されたの。召喚じたいはされる事は度々あったし、父は強かったから終われば直ぐ帰って来てたんだけどね。でもその日は違った.....いつも通り元気な父が帰ってくると思ってた。でも帰ってきたのは死にかけの父だった」
「相手が強かったのか?」
「違う!「召喚者に裏切られた、雑魚はいらないって後ろから刺された」って言って父は死んだの。そして父を追うように母は次の日自殺した。人間のせいで私の幸せは一瞬で絶望に変わったの」
「だから、人間を皆殺しにするって言うのか?」
「お前に何がわかる!お前達人間の身勝手さが私の両親を殺したんだ!後少しで私の復讐は完了するの、だから邪魔しないで!」
「だったら何でそんなに苦しそうな顔してるんだよ!ほんとは悩んでるんじゃないのか!」
「うるさい....うるさい、うるさい、うるさい!カイラ、今からあなたを殺して私の復讐を終わらせる」
ニアは機械を操作し始めた。
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