【ラスト・パラダイス】 一人ぼっちのダンジョン攻略 少年は命がけのゲームを、孤独に戦いぬく

猫野 にくきゅう

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ゴブリンの巣穴

第51話 新しい仲間 B

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「あ、あの、初めまして────僕は、その……」

「タナカジロウ君でしょ? レイリちゃんから聞いてるよ。────可愛い見た目の男の子だって、そう聞いてたけど、ホントその通りだね! 抱っこしていい? ウチの膝の上に座りなよ」

 女子高生のお姉さんは、そう言って、自分の太ももをパチパチと叩く。

 僕に座るように、促しているのだろうか────?

 冗談……、なのか……。


「えっと……」

「あはは、冗談だって、照れちゃって、可愛いなぁ~」

 ────ですよね。

 
「レイリちゃんから聞いてるかな? ウチの名前は『温井心愛』(ヌクイ ココア)────ココアって呼んでいいよ」

「わかりました、ココアさん。────では、僕の事もジロウと呼んで下さい」

 相手が名前で呼んで良いと言ってくれたんだから、こちらも名前で良いと言っておこう。

「オッケー! じゃあ、ジローちゃんって呼ぶね。────よろしくね、ジローちゃん」

「こちらこそ、よろしくお願いします。────ココアさん」


 ……なんだか、不思議だ。

 初めて会った人と、スムーズにコミュニケーションが取れている。




「良かったー、仲間になるのが、ジローちゃんみたいな可愛い子で、────おまけに君……すっごく強いんでしょ?」

 ここは、『そんなこと、ないですよ』と言って、謙遜する方が良いのかな?

 でも、これから一緒に、危険な冒険をすることになるのだし、正直に言っておいた方が良いだろう。


「あっ、はい────ダンジョンを二つ、攻略していますので、そこそこ、強いと思います」


 僕がそう自己申告すると、心愛さんは僕の事を引き寄せて抱き付いた。

「頼りにしてるね! ジローちゃん!!」

 抱きしめられたことで、心愛さんの体温が僕に伝わってくる。


 本当に────

 すごく、リアルなゲームだ。





「────んで、そっちに座ってるのが、『寺下』っていう、学校のクラスメイト……」

 僕は心愛さんが紹介してくれた、寺下さんを見る。

 そこに座っていたのは、根暗な感じの男子高校生だった。



「……」

 寺下さんは紹介されても、何も言わなかった。

 ────僕と同じで、コミュ障なのかもしれない。

「このゲームってさ、ほら、現実の自分とそっくりな見た目になるじゃん。だから、クラスメイトとか、知り合いがいたらさ、すぐ分かるんだよね」


 心愛さんと寺下さんは偶然、同じ村に配置されていたのか。

 なるほど────
 そういうラッキーがあれば、チームを組んで、ゲームを有利に進められるだろう。

「それで、お二人は、パーティを組んでいたんですね?」

 僕が尋ねると、心愛さんは意外そうな顔をする。


「えっ? 組んでないよ。────『荷物持ちでもいいから、人手が欲しい』って、レイリちゃんに頼まれて、知り合いだから、声かけてみただけだよ」

 
 どうやら、心愛さんは────
 寝ている間に、お金が貰えるからログインしていただけで、真面目にゲームを攻略する気は無かった様だ。

 僕は心愛さんに抱きしめられながら、チラっと寺下さんを見た。


 寺下さんは僕の事を、暗い目で睨んでいた。

 目が合うと、さらに目を強張らせて来る……。


 なんなんだ、この人────?

 初対面……だよな??



 *************************

 名前    タナカ ジロウ           
 
 職業      冒険者Lv39 魔法使いLv36                       
 戦闘タイプ     特質系 時空間能力者
 魔力属性        闇  
 

 最大HP       140/140
 最大MP       670/670

 膂力         51
 体力        130
 魔力        830
 俊敏         76
 命中         55

 精神力       125
 運          70
 魅力        115       



 装備
 旅人の服 戦士のブーツ 戦士のマント 戦士の鎧 戦士の兜 戦士の盾 魔導士の指輪 勇者のネックレス 戦士の短剣


 スキル
 魔力操作 魔力属性変化 魔力具現化 魔力放出

 魔法
 なし

 特技
 ダークショット スロウ ワープ 回復力上昇 ダークキャノン 渾身の一撃 ブラックアーマー

 所持金
 金貨31枚 

 ボーナスポイント
        2  

 *************************
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