187 / 206
古の神殿
第94話 『古の神殿』の情報 A
しおりを挟む
僕はゲーム世界の、宿屋の部屋で目を覚ます。
目を覚ました僕の隣には、何故だか怜悧が一緒に横になっている。
手が暖かい────
彼女が、僕の手を握っていた。
────これは、どういう状況だ?
なにがどうして、こうなった……。
宿は一人につき、一部屋取っている。
昨日、ログアウトした時は、一人で眠っていたはずだ。
ということは──
怜悧は僕より早くログインして、この部屋に来て、そしてベッドの中に潜り込んだのだろう。
何の為に、こんなことをしているのかは分からないが、ここまでは間違いないだろう。……だが、彼女は何故、眠っているんだ?
ひょっとすると──
何か用事を思い出して、現実世界に戻ったのかもしれない。
────まあ、そんな所か……。
僕は怜悧の寝顔を見ながら、そんな推測をした。
────そういえば以前、彼女から『挑発』された時、キスする寸前で心愛さんにストップをかけられたことがあったな。
彼女の寝顔を間近で見ていると、そんなことを思い出した。
途中で止められてしまったせいで、消化不良だったのだ。
…………。
……。
僕の目の前には、怜悧の寝顔がある。
ほんの少し顔を寄せるだけで、彼女にキスできる位置だ。
この状況で、良からぬことを考えない男が居ようか?
────居ないだろう。
僕だって男だ。
だから、僕は怜悧にキスしようと思った。
でも、『寝込みを襲うのはなぁ……』とも思う。
そこで、彼女がログインして、目を覚ましてからキスすることにした。
この状況なら、きっといい雰囲気になって、自然とキスできるはずだ。
僕は怜悧の目覚めをじっと待った。
……。
…………怜悧が目を覚ます。
「……ちょっと、ジロー。────なんで、キスしないのよ? フツーするでしょ? なんでしないのよ!?」
────怒られてしまった。
「寝てる内は、どうかと思って……、起きてから、しようとは思ってました」
僕は何故か、敬語で弁明した。
「なら、いっか────じゃ、早速して貰いましょうか」
僕と怜悧は、ベットの上に腰かけて座る。
怜悧が、こちらを向いて目を閉じる。
僕はキスする為に、彼女に唇を近づけていく────
そこで、『がちゃ』という音が聞こえた。
────部屋の扉の開く音だ。
僕たちは慌てて距離を取り、顔を逸らす。
目を覚ました僕の隣には、何故だか怜悧が一緒に横になっている。
手が暖かい────
彼女が、僕の手を握っていた。
────これは、どういう状況だ?
なにがどうして、こうなった……。
宿は一人につき、一部屋取っている。
昨日、ログアウトした時は、一人で眠っていたはずだ。
ということは──
怜悧は僕より早くログインして、この部屋に来て、そしてベッドの中に潜り込んだのだろう。
何の為に、こんなことをしているのかは分からないが、ここまでは間違いないだろう。……だが、彼女は何故、眠っているんだ?
ひょっとすると──
何か用事を思い出して、現実世界に戻ったのかもしれない。
────まあ、そんな所か……。
僕は怜悧の寝顔を見ながら、そんな推測をした。
────そういえば以前、彼女から『挑発』された時、キスする寸前で心愛さんにストップをかけられたことがあったな。
彼女の寝顔を間近で見ていると、そんなことを思い出した。
途中で止められてしまったせいで、消化不良だったのだ。
…………。
……。
僕の目の前には、怜悧の寝顔がある。
ほんの少し顔を寄せるだけで、彼女にキスできる位置だ。
この状況で、良からぬことを考えない男が居ようか?
────居ないだろう。
僕だって男だ。
だから、僕は怜悧にキスしようと思った。
でも、『寝込みを襲うのはなぁ……』とも思う。
そこで、彼女がログインして、目を覚ましてからキスすることにした。
この状況なら、きっといい雰囲気になって、自然とキスできるはずだ。
僕は怜悧の目覚めをじっと待った。
……。
…………怜悧が目を覚ます。
「……ちょっと、ジロー。────なんで、キスしないのよ? フツーするでしょ? なんでしないのよ!?」
────怒られてしまった。
「寝てる内は、どうかと思って……、起きてから、しようとは思ってました」
僕は何故か、敬語で弁明した。
「なら、いっか────じゃ、早速して貰いましょうか」
僕と怜悧は、ベットの上に腰かけて座る。
怜悧が、こちらを向いて目を閉じる。
僕はキスする為に、彼女に唇を近づけていく────
そこで、『がちゃ』という音が聞こえた。
────部屋の扉の開く音だ。
僕たちは慌てて距離を取り、顔を逸らす。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる