【ラスト・パラダイス】 一人ぼっちのダンジョン攻略 少年は命がけのゲームを、孤独に戦いぬく

猫野 にくきゅう

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古の神殿

第97話 VS巨大石像 A

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 ──ドウッ! ドウッ! ドウッ!

 僕はガーゴイルめがけてダークショットを三発放つ。
 魔法の弾丸は石の魔物の体を穿ち、損傷を与えた。

 だが、ガーゴイルに痛みはないようで、体に穴が空いても構わずに接近してくる。

 僕は右の拳をブラック・アーマーでコーティングし、迎撃の準備を整えた。

 四体のガーゴイルは怜悧の魔法攻撃「アイス・レイン」を受けている。
 そのうち三体には、僕のダークショットを一発ずつ撃ち込んであった。
 ──ダメージは蓄積しているはずだ。

 四体のガーゴイルが、僕の側まで迫ってきた。

 一体ずつ仕留めよう。

 僕は「スロウ」を使い、力を溜め、渾身の一撃を放つ。
 まずは、先頭を走ってきた目の前の敵に拳を打ち込んだ。

 ドゴッォオオオン──!!!!

 僕が拳を叩き込んだ腹を中心に、敵の石の体が破砕された。
 胸から上と足は無傷だが、腹を粉々にされたガーゴイルは地面に転がり、動かなくなった。

 一体目を倒した僕は、続けて残りの三体にも渾身の一撃を放った。

 ドゴッ! ドゴッ! ドゴッ──!

 敵はダメージを負い、動きが鈍っていたこともあって、僕は魔物の群れを苦もなく倒すことができた。

 しかし、戦闘はこれで終わりではない。


 ドォン……、ドォン……、ドォン……、ドォン……。

 魔物の群れのボス、「巨大石像」が迫ってきた。

 巨大石像の胸から上は、森の木よりも高い位置にあり、ここからでもその顔が見えた。怒りをたたえた憤怒の形相で、こちらを目指して歩いてきている。

 敵の全長は10メートルを軽く超え、おそらく15メートルくらいあるように見える。

 石でできた敵の体には、ブラックアーマーで強度を増した打撃攻撃が、手持ちの攻撃手段の中では一番有効だ。
 ガーゴイルとの戦闘でそれは確認済み。
 ただ──

 ドォン……、ドォン……、ドォン……、ドォン……。

「相手が、デカすぎるんだよなぁ……」

 あれに近づくのは自殺行為だし、仮に接近して渾身の一撃を当てられたとしても、それで勝てるとは思えない。

 ドォン……、ドォン……、ドォン……、ドォン……。

 敵が接近し、道の先にその姿を現したことで、巨大石像の全身を拝むことができた。

 あれに対抗するためには──
 僕は魔力を集めて砲弾を作る。

「……これしか、無いだろう」

 そう考え、ダーク・キャノンの用意をする。

「だけど、どこを狙えばいい──?」
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