16 / 51
渓谷の翼竜
第16話 聖剣
しおりを挟む
俺が片腕を失ってから、二十年が経過した。
――今日は、狩りの日だ。
強力なモンスターを求めて、村からかなり離れた場所まで来ている。
渓谷の上部に登って、敵を探す。
腕試しと修業も兼ねて、遠征している。
俺の手には、木の棒がある。
ここに来るまでの道すがらに、いい感じの枝を見かけたので、それを木から切り取って持ってきた。
「お前、今から聖剣エクスカリバーな!!」
俺はそう言って、木の棒をブンブンと振り回す。
異世界に転生し、竜として生まれた俺は、魔法で人間の身体に変化している。
この姿で、かなりの年月を過ごしてきた。
人間として年を取り、人間として成長し、老化している。
今の俺の肉体年齢は、三十半ばを過ぎくらいだろう。
『聖剣エクスカリバー』で遊んでいて、許される年齢ではない。
俺もさすがに、村の中でこんな真似はしない。
人が誰も見ていないから、出来ることだ。
人以外のギャラリーはいるが、クマなので問題は無いだろう。
正確にはクマの魔物。
俺の体積の、十倍以上はある化け物だ。
俺はクマの魔物に向かって、木の棒を構える。
目の前の魔物は、聖剣を構えた俺を敵と認めたようだ。
闇雲に襲い掛かって来ることもなく、静かに臨戦態勢を取る。
クマの魔物はその身体を、魔法で作った岩で覆う。
急所を守る鎧か……。
さらに、自身の周囲の空間に岩石を浮かべる。
こっちは攻撃用。
熊の魔物は、浮かべた岩石を――
こちらに向かって射出してきた。
ドッ!! ドッ!! ドオッ!!
高速で飛んでくる敵の魔法攻撃を躱しながら、俺は敵に近づいて行く。
前に向かって進み、剣の間合いまで接近した。
俺が肉薄すると、クマの魔物は口を開けて、噛み付こうとしてきた。
俺はスピードを上げて、その攻撃を避ける。
避けた先にあったクマの横腹に、聖剣エクスカリバーで斬りつける。
ザシュッ!!!!!
クマの魔物は魔法で作った岩の鎧で、その身を護っていた。
しかし、俺の聖剣には、闘気が宿っている。
闘気は木の棒の強度を上昇させ、岩の防御を打ち砕き、腹の肉を深々と抉る。
抉った肉から、血が滴る。
俺はそこでエクスカリバーを手放し、数歩後ろに下がる。
態勢を整えて、右腕に闘気を込める。
「ぐぉおおおおっっ!!!!!!」
クマの魔物は腹を斬られた痛みで、叫び声を上げる。
こちらを見て、俺を威嚇するように睨んできた。
俺は構わずに、片腕でクマの腹を殴打する。
闘気を込めた俺の拳は、岩の鎧を打ち砕き、クマの肉を抉る。
クマの魔物は魔法で俺を拘束しようと、魔法の構築を開始する。
土魔法の構成。
岩で俺の動きを封じる気のようだ。
俺は闘気を込めた拳で、それを破壊する。
魔法の発動を阻害されたクマの魔物は、魔法の使用を諦めて、肉弾戦を仕掛けてくる。
「切り替えの早い奴だ――」
その爪と牙と、巨体を生かした体当たりで、俺を襲い続ける。
敵を殺す事しか考えていない、野生全開のなりふり構わぬ攻撃――
俺はそれを躱し、いなし、受け止めて防ぐ。
敵の攻撃を無力化しながら、反撃を行う。
全身を闘気で覆って、拳で敵にダメージを与え、体力を削っていく。
闘気で強度を上昇させていても、攻撃を喰らえばダメージは入る。
命を削り合う泥仕合――
魔法を使えばもっとスマートに勝てただろうが、今は拳で戦いたかった。
そんな気分だったからだ。
俺がクマの魔物の命を絶つまで、殺し合いは続いた。
仕留めたクマの魔物を背負い、俺は村へと帰還した。
クマの魔物の毛皮は高く売れるし、肉も食べられる。
この辺りでは、クマの肉を野菜と一緒に煮込んで食べる。
俺は相変わらず、狩った魔物を村に納めて、住処と食事にありついている。
俺の生活は代り映えは無いが、村は変化し続ける。
村長が引退して、村長の娘が後を継いだ。
あの小さかった少女が、村の長になった。
昔から聡明な娘だったし、村人たちからも慕われていたので、周囲の助けもありよく村を治めている。
出会った頃はクソガキだったドウイチも、すでに三十半ばになっている。
結婚して、子供も三人……。
一番上の子供は木刀を持って、剣の練習に精を出すようになった。
ドウイチ以外にも、俺と同じ世代の村の住人が所帯を持ち、子供もいる。
竜として百年を生きた時は感じなかったが、この村で人間として過ごしていると、月日の経つのは早いと感じる。
毎日、同じことの繰り返しで――
代り映えの無い毎日を、過ごしているだけなのになぁ……。
いつの間にか、こんなに変化している。
俺自身も年齢を重ねて、肉体が変化していっている。
世代が移り変わっていくのを眺めていると、歳月の重みを実感する。
俺は少しばかり、センチメンタルな気分で剣を振るった。
この村が超魔人の襲撃を受けてから、三十年以上が経過した。
あの出来事が、遠い昔の事の様だ。
前村長が死んだ。
俺が竜だった時に助けて、長年村長としてこの村をまとめてきた彼女だ。
軽い病気にかかってからの、衰弱死だった。
この国の平均寿命よりは、ずっと長生きだった。
寿命で死んだといっても、差し支えないだろう。
現在村長を務めている娘にも、子供が出来て育っている。
将来はその子たちの誰かが、後を継ぐのだろう。
俺はと言えば、相変わらず剣の稽古に明け暮れている。
毎日お気に入りの滝の側まで出かけては、素振りを続ける。
――だが、この日は村から出ることは無かった。
村から出ずに、道場へと向かった。
朝から嫌な予感を感じたからだ。
水の中に浸かり、身体が重くなるような感じがする。
あの時に感じた、不吉が肌にまとわりつくような――
あの予感だ。
朝食を食べる。
今日は、滝に行くのを取りやめた。
珍しく俺が顔を出したので、道場に居た村人たちは少しざわついた。
剣を教えてくれと言ってくる奴もいたので、そいつらの素振りを見る。
アドバイスをしてやっていると、『あの気配』が接近してくるのを感じた。
道場を見渡すと、何人かの手練れも、気配に気づいているようだった。
――俺だけじゃなく、皆それぞれ成長したな。
気配は空を飛んで、こちらに迫ってくる。
ちょうど道場の真上で止まると、急降下してきた。
地面に激突する寸前に、ふわりと浮かんで音もなく降り立つ。
「いつか、また来るだろうとは、思っていた……」
俺は腰に差した鞘から、刀を引き抜き――
片腕で、刀を構える。
そして……。
道場の入り口に立つ、二体の超魔人にクレームを入れる。
「――もっと、早く来いよ」
――今日は、狩りの日だ。
強力なモンスターを求めて、村からかなり離れた場所まで来ている。
渓谷の上部に登って、敵を探す。
腕試しと修業も兼ねて、遠征している。
俺の手には、木の棒がある。
ここに来るまでの道すがらに、いい感じの枝を見かけたので、それを木から切り取って持ってきた。
「お前、今から聖剣エクスカリバーな!!」
俺はそう言って、木の棒をブンブンと振り回す。
異世界に転生し、竜として生まれた俺は、魔法で人間の身体に変化している。
この姿で、かなりの年月を過ごしてきた。
人間として年を取り、人間として成長し、老化している。
今の俺の肉体年齢は、三十半ばを過ぎくらいだろう。
『聖剣エクスカリバー』で遊んでいて、許される年齢ではない。
俺もさすがに、村の中でこんな真似はしない。
人が誰も見ていないから、出来ることだ。
人以外のギャラリーはいるが、クマなので問題は無いだろう。
正確にはクマの魔物。
俺の体積の、十倍以上はある化け物だ。
俺はクマの魔物に向かって、木の棒を構える。
目の前の魔物は、聖剣を構えた俺を敵と認めたようだ。
闇雲に襲い掛かって来ることもなく、静かに臨戦態勢を取る。
クマの魔物はその身体を、魔法で作った岩で覆う。
急所を守る鎧か……。
さらに、自身の周囲の空間に岩石を浮かべる。
こっちは攻撃用。
熊の魔物は、浮かべた岩石を――
こちらに向かって射出してきた。
ドッ!! ドッ!! ドオッ!!
高速で飛んでくる敵の魔法攻撃を躱しながら、俺は敵に近づいて行く。
前に向かって進み、剣の間合いまで接近した。
俺が肉薄すると、クマの魔物は口を開けて、噛み付こうとしてきた。
俺はスピードを上げて、その攻撃を避ける。
避けた先にあったクマの横腹に、聖剣エクスカリバーで斬りつける。
ザシュッ!!!!!
クマの魔物は魔法で作った岩の鎧で、その身を護っていた。
しかし、俺の聖剣には、闘気が宿っている。
闘気は木の棒の強度を上昇させ、岩の防御を打ち砕き、腹の肉を深々と抉る。
抉った肉から、血が滴る。
俺はそこでエクスカリバーを手放し、数歩後ろに下がる。
態勢を整えて、右腕に闘気を込める。
「ぐぉおおおおっっ!!!!!!」
クマの魔物は腹を斬られた痛みで、叫び声を上げる。
こちらを見て、俺を威嚇するように睨んできた。
俺は構わずに、片腕でクマの腹を殴打する。
闘気を込めた俺の拳は、岩の鎧を打ち砕き、クマの肉を抉る。
クマの魔物は魔法で俺を拘束しようと、魔法の構築を開始する。
土魔法の構成。
岩で俺の動きを封じる気のようだ。
俺は闘気を込めた拳で、それを破壊する。
魔法の発動を阻害されたクマの魔物は、魔法の使用を諦めて、肉弾戦を仕掛けてくる。
「切り替えの早い奴だ――」
その爪と牙と、巨体を生かした体当たりで、俺を襲い続ける。
敵を殺す事しか考えていない、野生全開のなりふり構わぬ攻撃――
俺はそれを躱し、いなし、受け止めて防ぐ。
敵の攻撃を無力化しながら、反撃を行う。
全身を闘気で覆って、拳で敵にダメージを与え、体力を削っていく。
闘気で強度を上昇させていても、攻撃を喰らえばダメージは入る。
命を削り合う泥仕合――
魔法を使えばもっとスマートに勝てただろうが、今は拳で戦いたかった。
そんな気分だったからだ。
俺がクマの魔物の命を絶つまで、殺し合いは続いた。
仕留めたクマの魔物を背負い、俺は村へと帰還した。
クマの魔物の毛皮は高く売れるし、肉も食べられる。
この辺りでは、クマの肉を野菜と一緒に煮込んで食べる。
俺は相変わらず、狩った魔物を村に納めて、住処と食事にありついている。
俺の生活は代り映えは無いが、村は変化し続ける。
村長が引退して、村長の娘が後を継いだ。
あの小さかった少女が、村の長になった。
昔から聡明な娘だったし、村人たちからも慕われていたので、周囲の助けもありよく村を治めている。
出会った頃はクソガキだったドウイチも、すでに三十半ばになっている。
結婚して、子供も三人……。
一番上の子供は木刀を持って、剣の練習に精を出すようになった。
ドウイチ以外にも、俺と同じ世代の村の住人が所帯を持ち、子供もいる。
竜として百年を生きた時は感じなかったが、この村で人間として過ごしていると、月日の経つのは早いと感じる。
毎日、同じことの繰り返しで――
代り映えの無い毎日を、過ごしているだけなのになぁ……。
いつの間にか、こんなに変化している。
俺自身も年齢を重ねて、肉体が変化していっている。
世代が移り変わっていくのを眺めていると、歳月の重みを実感する。
俺は少しばかり、センチメンタルな気分で剣を振るった。
この村が超魔人の襲撃を受けてから、三十年以上が経過した。
あの出来事が、遠い昔の事の様だ。
前村長が死んだ。
俺が竜だった時に助けて、長年村長としてこの村をまとめてきた彼女だ。
軽い病気にかかってからの、衰弱死だった。
この国の平均寿命よりは、ずっと長生きだった。
寿命で死んだといっても、差し支えないだろう。
現在村長を務めている娘にも、子供が出来て育っている。
将来はその子たちの誰かが、後を継ぐのだろう。
俺はと言えば、相変わらず剣の稽古に明け暮れている。
毎日お気に入りの滝の側まで出かけては、素振りを続ける。
――だが、この日は村から出ることは無かった。
村から出ずに、道場へと向かった。
朝から嫌な予感を感じたからだ。
水の中に浸かり、身体が重くなるような感じがする。
あの時に感じた、不吉が肌にまとわりつくような――
あの予感だ。
朝食を食べる。
今日は、滝に行くのを取りやめた。
珍しく俺が顔を出したので、道場に居た村人たちは少しざわついた。
剣を教えてくれと言ってくる奴もいたので、そいつらの素振りを見る。
アドバイスをしてやっていると、『あの気配』が接近してくるのを感じた。
道場を見渡すと、何人かの手練れも、気配に気づいているようだった。
――俺だけじゃなく、皆それぞれ成長したな。
気配は空を飛んで、こちらに迫ってくる。
ちょうど道場の真上で止まると、急降下してきた。
地面に激突する寸前に、ふわりと浮かんで音もなく降り立つ。
「いつか、また来るだろうとは、思っていた……」
俺は腰に差した鞘から、刀を引き抜き――
片腕で、刀を構える。
そして……。
道場の入り口に立つ、二体の超魔人にクレームを入れる。
「――もっと、早く来いよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる