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一番最初の反逆者
第1話 未来予知のスキル
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デリル・グレイゴール。
それが、俺の名前らしい。
俺は日本で死んでから、生まれ変わって異世界で暮らしている。
──たった今、前世の記憶を思い出したところだ。
ここは貴族の屋敷。
デリル・グレイゴールが居住している建物の応接室──
俺はそれなりに豪華な椅子に、ふんぞり返って腰かけている。俺の目の前には、小太りのハゲが手もみしながら、デリルの機嫌を取っていた。
『デリル』のということは、俺の機嫌か……。
俺は貴族だから、偉いんだ。
記憶を思い出したばかりで、まだ少し馴染まない──
だがこの『デリル・グレイゴール』という男の、身体と記憶は間違いなく生まれ変わった俺のものだ。
これまで『この男』が積み重ねてきた人生は、俺の人生でもある。
ろくな生き方をしておらず、それゆえ、ろくでもない記憶しかないが――
デリル・グレイゴールは、フロールス王国の辺境伯の五男坊として、生まれた貴族だ。
デリルは幼少期から才能がなくて、周囲から期待されず、剣術も魔術もろくに学ばずに生きて来た。
権力をかさに着て、横暴な振る舞いをくり返し、今年で四十六歳になる。
権力に群がる『ろくでなし』と連み、ろくでもない人脈を築いて、ろくでもないことに加担して、傍若無人に生きてきた。
俺の目の前にいる奴隷商人ギャザンパも、その『ろくでなし』の内の一人だ。
「先日のトラブルは、グレイゴール様の口利きでどうにか丸く収まりました。つきましては――お礼の気持ちとして、こちらの『商品』をグレイゴール様に進呈したく存じます。……ふ、ふひひっ。こちら、正真正銘の『処女』でございます」
『処女』でございます。
……じゃねーよ。
だから、なんだよ。
――と言いたくなるのを必死で堪えて、俺は鷹揚に『うむ』と言って頷いた。
ここで、いきなり人が変わったような態度を取るのはマズい。
──気がする。
流れに合わせて、話を進める。
目の前の奴隷商人は、抱えていたトラブルを辺境伯の息子のデリルの名前を借りて解決し、その見返りとして奴隷の少女を差し出してきたところだ。
「おい! レキ、そこに立て」
奴隷商人ギャザンパの後ろに控えていた少女は、名前を呼ばれて促され、俺の前に出てきた。彼女はレキという名前らしい。
中々に可愛らしい顔立ちの、ショートカットの少女だ。
奴隷商人の用意した契約書に、俺とレキがそれぞれの血を用いてサインをする。
これで奴隷契約が成立し、この少女はデリルの奴隷となった。
少女奴隷を奴隷商から購入──
これが俺の、転生人生のスタートだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
前世の俺は、自然災害で死んだ。
宇宙から飛来した隕石が、頭に直撃したのだ。
仕事で外回りをしていた俺の頭部を、空から落ちてきた隕石が破壊した。
俺に衝突した隕石の直径は、五センチくらいだった。
ピンポイントで俺の頭を貫いた隕石は、俺の頭と歩道以外には被害を与えることなく、地球にめり込んで止まった。
──俺は即死だった。
俺の死後──
テレビやマスコミは、深刻な表情で俺の死を伝えた。
コメンテーターは皆、神妙な顔をしていた。
……けれど、内心は面白がっていたのだろう。
視聴率の取れるネタとして、大々的に俺の死を報じた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
死後──
俺は転生の女神に会い、爆笑された。
どうやら、女神の笑いのツボにはまったらしい……。
女神の姿かたちは神々しくて、はっきりとは見えないが、爆笑している様子は伝わってきた。──楽しそうで何よりだ。
女神は爆笑しながら、俺の死因や、マスコミが俺をネタにして金を稼いでいることを、詳しく教えてくれた。
……別に知りたくもなかったが、取り敢えず大人しく聞いておいた。
女神はひとしきり俺を笑ってから、落ち着きを取り戻す。
俺の死にざまが面白かったので、これから異世界に転生することになる俺に、特別な力をくれるらしい。本来であれば思い出す事のない前世の記憶も、思い出せるように調整してくれるらしい。
そんな説明を、淡々としてくれた。
──俺は最初、憮然としていた。
笑われてたからな。
だが、異世界転生させて貰えると聞いて……。
やったぞ!!
と、俺は喜んだ。
『計画通り』って感じで、ニヤリと微笑む。
これは『災い転じて福となす』というやつだな。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
……。
…………。
……………………。
異世界転生と聞いた時には、そう思って喜んだものだが……。
とんだ『ハズレ転生』じゃないか──これは。
前世で俺が死んだのは、二十五歳だった。
デリル・グレイゴールは、四十六歳だぞ。
二十一も余分に年を取っている。
しかも、デリルは──
剣術も魔術も、知識も教養も、並以下だ。
並の人間ではなく、凡夫以下のクズだった。
権力はあるが後継順位は低く、この辺境伯領の跡継ぎにはなれそうにない。
かといって、どこか別の領地の婿養子になる当てもない。
……どうしろっていうんだ?
一応、転生ボーナスはある。
俺に与えられた特別な力は、スキルの習得。
与えられたのは100ポイント。
そこから、10ポイントを消費して、好きなスキルを一つ労せずに習得できる。
だが、選べるスキルは、デリル・グレイゴールのパーソナルに応じたものだけ──
そこからしか選べない。
試しにスキルを習得してみようとすると、目の前に半透明なウィンドウが現れて、選択可能なスキル候補が表示される。
……………………。
ざっと見たが、攻撃系のスキルは皆無だった。
手っ取り早く、強くなれそうにない。
「……あの、ご主人様。私はこれから、何をすればいいですか?」
奴隷商人ギャザンパはすでに帰っていて、奴隷少女のレキだけがこの部屋に取り残されていた。
なにをすれば、か──
そうだな。
「取り敢えず、メイド服を持ってこさせよう。お前に合うサイズを見繕って貰え。着替えたら、この屋敷のメイドから仕事を学べ。俺の身の回りの世話をして貰うことになる。……いいな?」
「はい、それで、あの……『夜のお世話』の方は──」
夜の世話か──
そのために、デリルの趣味に合わせて、この少女が送られたのだろうが……。
「ああ、それは別にいい──お前の部屋は用意してやる。夜の世話は必要ない」
「……はい。わかりました」
夜伽をさせるとか、そういう気分にはとうていなれない。
俺はこの屋敷のメイド長を呼んで、レキを引き合わせる。
仕事を教えるように言って、後を任せた。
とにかく、この最悪な現状を打破する為にも、有用なスキルを獲得しなくては──
俺は再びスキルを習得する為のウィンドウを表示する。
「さて、どれを選べば…………」
…………ん?
これは――
数あるスキルの中から、俺の目に留まったのは──
『予定表』
スキル・予定表
将来自分の身に起こる災難や不幸を、予知することが出来る。
詳しい説明を読んでみると、このスキルは人為的に引き起こされる自身の不幸(死)を、事前に知ることが出来る能力のようだ。災難を回避する行動を取れば、未来は変更可能らしい。
予知できるのは人為的に起こされる不幸に限定されているため、老衰や病気、自然災害などは対象外のようだが、人から攻撃を受けたり、罠に嵌められるような未来は工夫次第で回避できる。
「これにするか──」
デリル・グレイゴールは多くの人から恨みを買っているし、危険な交友関係も多い。加えて、貴族の五男坊だ。
──殺そうとする者も多いだろう。
実際、デリルの兄弟の何人かは、明らかに暗殺されたような死に方をしている。
……というか、デリルが暗殺者を仕向けたこともあった。
俺は10ポイントを消費して、スキル『予定表』を習得した。
早速、スキルが発動した。
…………えぇ。
「……なんてことだ」
未来予知のスキルによると──
俺は今夜、死ぬらしい。
それが、俺の名前らしい。
俺は日本で死んでから、生まれ変わって異世界で暮らしている。
──たった今、前世の記憶を思い出したところだ。
ここは貴族の屋敷。
デリル・グレイゴールが居住している建物の応接室──
俺はそれなりに豪華な椅子に、ふんぞり返って腰かけている。俺の目の前には、小太りのハゲが手もみしながら、デリルの機嫌を取っていた。
『デリル』のということは、俺の機嫌か……。
俺は貴族だから、偉いんだ。
記憶を思い出したばかりで、まだ少し馴染まない──
だがこの『デリル・グレイゴール』という男の、身体と記憶は間違いなく生まれ変わった俺のものだ。
これまで『この男』が積み重ねてきた人生は、俺の人生でもある。
ろくな生き方をしておらず、それゆえ、ろくでもない記憶しかないが――
デリル・グレイゴールは、フロールス王国の辺境伯の五男坊として、生まれた貴族だ。
デリルは幼少期から才能がなくて、周囲から期待されず、剣術も魔術もろくに学ばずに生きて来た。
権力をかさに着て、横暴な振る舞いをくり返し、今年で四十六歳になる。
権力に群がる『ろくでなし』と連み、ろくでもない人脈を築いて、ろくでもないことに加担して、傍若無人に生きてきた。
俺の目の前にいる奴隷商人ギャザンパも、その『ろくでなし』の内の一人だ。
「先日のトラブルは、グレイゴール様の口利きでどうにか丸く収まりました。つきましては――お礼の気持ちとして、こちらの『商品』をグレイゴール様に進呈したく存じます。……ふ、ふひひっ。こちら、正真正銘の『処女』でございます」
『処女』でございます。
……じゃねーよ。
だから、なんだよ。
――と言いたくなるのを必死で堪えて、俺は鷹揚に『うむ』と言って頷いた。
ここで、いきなり人が変わったような態度を取るのはマズい。
──気がする。
流れに合わせて、話を進める。
目の前の奴隷商人は、抱えていたトラブルを辺境伯の息子のデリルの名前を借りて解決し、その見返りとして奴隷の少女を差し出してきたところだ。
「おい! レキ、そこに立て」
奴隷商人ギャザンパの後ろに控えていた少女は、名前を呼ばれて促され、俺の前に出てきた。彼女はレキという名前らしい。
中々に可愛らしい顔立ちの、ショートカットの少女だ。
奴隷商人の用意した契約書に、俺とレキがそれぞれの血を用いてサインをする。
これで奴隷契約が成立し、この少女はデリルの奴隷となった。
少女奴隷を奴隷商から購入──
これが俺の、転生人生のスタートだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
前世の俺は、自然災害で死んだ。
宇宙から飛来した隕石が、頭に直撃したのだ。
仕事で外回りをしていた俺の頭部を、空から落ちてきた隕石が破壊した。
俺に衝突した隕石の直径は、五センチくらいだった。
ピンポイントで俺の頭を貫いた隕石は、俺の頭と歩道以外には被害を与えることなく、地球にめり込んで止まった。
──俺は即死だった。
俺の死後──
テレビやマスコミは、深刻な表情で俺の死を伝えた。
コメンテーターは皆、神妙な顔をしていた。
……けれど、内心は面白がっていたのだろう。
視聴率の取れるネタとして、大々的に俺の死を報じた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
死後──
俺は転生の女神に会い、爆笑された。
どうやら、女神の笑いのツボにはまったらしい……。
女神の姿かたちは神々しくて、はっきりとは見えないが、爆笑している様子は伝わってきた。──楽しそうで何よりだ。
女神は爆笑しながら、俺の死因や、マスコミが俺をネタにして金を稼いでいることを、詳しく教えてくれた。
……別に知りたくもなかったが、取り敢えず大人しく聞いておいた。
女神はひとしきり俺を笑ってから、落ち着きを取り戻す。
俺の死にざまが面白かったので、これから異世界に転生することになる俺に、特別な力をくれるらしい。本来であれば思い出す事のない前世の記憶も、思い出せるように調整してくれるらしい。
そんな説明を、淡々としてくれた。
──俺は最初、憮然としていた。
笑われてたからな。
だが、異世界転生させて貰えると聞いて……。
やったぞ!!
と、俺は喜んだ。
『計画通り』って感じで、ニヤリと微笑む。
これは『災い転じて福となす』というやつだな。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
……。
…………。
……………………。
異世界転生と聞いた時には、そう思って喜んだものだが……。
とんだ『ハズレ転生』じゃないか──これは。
前世で俺が死んだのは、二十五歳だった。
デリル・グレイゴールは、四十六歳だぞ。
二十一も余分に年を取っている。
しかも、デリルは──
剣術も魔術も、知識も教養も、並以下だ。
並の人間ではなく、凡夫以下のクズだった。
権力はあるが後継順位は低く、この辺境伯領の跡継ぎにはなれそうにない。
かといって、どこか別の領地の婿養子になる当てもない。
……どうしろっていうんだ?
一応、転生ボーナスはある。
俺に与えられた特別な力は、スキルの習得。
与えられたのは100ポイント。
そこから、10ポイントを消費して、好きなスキルを一つ労せずに習得できる。
だが、選べるスキルは、デリル・グレイゴールのパーソナルに応じたものだけ──
そこからしか選べない。
試しにスキルを習得してみようとすると、目の前に半透明なウィンドウが現れて、選択可能なスキル候補が表示される。
……………………。
ざっと見たが、攻撃系のスキルは皆無だった。
手っ取り早く、強くなれそうにない。
「……あの、ご主人様。私はこれから、何をすればいいですか?」
奴隷商人ギャザンパはすでに帰っていて、奴隷少女のレキだけがこの部屋に取り残されていた。
なにをすれば、か──
そうだな。
「取り敢えず、メイド服を持ってこさせよう。お前に合うサイズを見繕って貰え。着替えたら、この屋敷のメイドから仕事を学べ。俺の身の回りの世話をして貰うことになる。……いいな?」
「はい、それで、あの……『夜のお世話』の方は──」
夜の世話か──
そのために、デリルの趣味に合わせて、この少女が送られたのだろうが……。
「ああ、それは別にいい──お前の部屋は用意してやる。夜の世話は必要ない」
「……はい。わかりました」
夜伽をさせるとか、そういう気分にはとうていなれない。
俺はこの屋敷のメイド長を呼んで、レキを引き合わせる。
仕事を教えるように言って、後を任せた。
とにかく、この最悪な現状を打破する為にも、有用なスキルを獲得しなくては──
俺は再びスキルを習得する為のウィンドウを表示する。
「さて、どれを選べば…………」
…………ん?
これは――
数あるスキルの中から、俺の目に留まったのは──
『予定表』
スキル・予定表
将来自分の身に起こる災難や不幸を、予知することが出来る。
詳しい説明を読んでみると、このスキルは人為的に引き起こされる自身の不幸(死)を、事前に知ることが出来る能力のようだ。災難を回避する行動を取れば、未来は変更可能らしい。
予知できるのは人為的に起こされる不幸に限定されているため、老衰や病気、自然災害などは対象外のようだが、人から攻撃を受けたり、罠に嵌められるような未来は工夫次第で回避できる。
「これにするか──」
デリル・グレイゴールは多くの人から恨みを買っているし、危険な交友関係も多い。加えて、貴族の五男坊だ。
──殺そうとする者も多いだろう。
実際、デリルの兄弟の何人かは、明らかに暗殺されたような死に方をしている。
……というか、デリルが暗殺者を仕向けたこともあった。
俺は10ポイントを消費して、スキル『予定表』を習得した。
早速、スキルが発動した。
…………えぇ。
「……なんてことだ」
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俺は今夜、死ぬらしい。
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