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お嬢様は謙虚堅実!? 2
第95話 山登り A
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私達は冒険者として、魔物の群れを討伐する為に山を登っている。
歩きやすいように、比較的、草木の茂っていない場所を選んで上へと進んでいるが、草が生い茂っている箇所に行き当たることもある。その場合は、剣で草を伐採し道を作りながら山を登った。
魔法を使えば楽なのだが、攻撃魔法の使用はルドルから禁止されている。
剣で草木を切り開きながら、山を登るのも修行の内なのだそうだ。
現在、私が部隊の先頭を歩いている。
その為、障害物の伐採は、私の仕事だ。
ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ────
私は軽く剣を振るい、邪魔な草木を切り裂いていく。
足場の不安定な山で、歩きながら剣を振るう。
「────確かに、これは良い修行になるわね」
私の後ろに、ドヤコちゃんとンガ―ちゃん、その後ろにジャック、ドイゴン、ルドルの順で山を進む。部隊の先頭は交替で入れ替わるが、ルドルだけはずっと殿のままだ。
私の剣の腕は、かなりのものだ。
歩くペースを落とさずに、障害物を伐採する事が出来ている。
ドヤコちゃんとンガ―ちゃんは、私よりも時間がかかる。
ジャックは私と同じくらい、ドイゴンはドヤコちゃん達よりも、さらに手間取る。
この修行で、それぞれの剣の腕前が見て取れた。
私が先頭で山を進んでいると、遠くから、微かに地響きが聞こえて来た。
地鳴りは凄いスピードで、接近してくる。
ドッ! ドッ! ドッ! ドッ────!
「────来るわよ!」
私は一応、声に出して警告してから、地面を蹴り上げて跳躍する。
その直後、イノシシタイプの魔物『バーワイル』が現れ、私のいた場所を通り過ぎる。
私の後ろにいたドヤコちゃんとンガ―ちゃんとジャックは、それぞれ横に移動し敵の突進を躱す。
その後にいたドイゴンは──
敵の牙に腹を貫かれ、ルドルに救出された後、治療を受けている。
バーワイルは音を遮断する結界を張っていることが多く、接近に気付きにくい。
山を歩いていると、唐突に突進してくる厄介な魔物だ。
音を遮断する結界もレベルが低く完璧では無いし、地響きは抑えられないので、接近の予兆は察知できるが、剣で草木を伐採しながらだと気付けなかったりする。
ドイゴンが先頭を担当している時は、気付かずに吹き飛ばされることが多かった。
後ろにいる時は避けられていたのだが、今回の相手は今までよりもスピードが速かったのだ。
山を上に登るにつれて、敵も強くなってきている。
私達を襲ったバーワイルは、そのまま山の中へと消えて行ったが、すぐに踵を返して引き返して来る。
歩きやすいように、比較的、草木の茂っていない場所を選んで上へと進んでいるが、草が生い茂っている箇所に行き当たることもある。その場合は、剣で草を伐採し道を作りながら山を登った。
魔法を使えば楽なのだが、攻撃魔法の使用はルドルから禁止されている。
剣で草木を切り開きながら、山を登るのも修行の内なのだそうだ。
現在、私が部隊の先頭を歩いている。
その為、障害物の伐採は、私の仕事だ。
ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ────
私は軽く剣を振るい、邪魔な草木を切り裂いていく。
足場の不安定な山で、歩きながら剣を振るう。
「────確かに、これは良い修行になるわね」
私の後ろに、ドヤコちゃんとンガ―ちゃん、その後ろにジャック、ドイゴン、ルドルの順で山を進む。部隊の先頭は交替で入れ替わるが、ルドルだけはずっと殿のままだ。
私の剣の腕は、かなりのものだ。
歩くペースを落とさずに、障害物を伐採する事が出来ている。
ドヤコちゃんとンガ―ちゃんは、私よりも時間がかかる。
ジャックは私と同じくらい、ドイゴンはドヤコちゃん達よりも、さらに手間取る。
この修行で、それぞれの剣の腕前が見て取れた。
私が先頭で山を進んでいると、遠くから、微かに地響きが聞こえて来た。
地鳴りは凄いスピードで、接近してくる。
ドッ! ドッ! ドッ! ドッ────!
「────来るわよ!」
私は一応、声に出して警告してから、地面を蹴り上げて跳躍する。
その直後、イノシシタイプの魔物『バーワイル』が現れ、私のいた場所を通り過ぎる。
私の後ろにいたドヤコちゃんとンガ―ちゃんとジャックは、それぞれ横に移動し敵の突進を躱す。
その後にいたドイゴンは──
敵の牙に腹を貫かれ、ルドルに救出された後、治療を受けている。
バーワイルは音を遮断する結界を張っていることが多く、接近に気付きにくい。
山を歩いていると、唐突に突進してくる厄介な魔物だ。
音を遮断する結界もレベルが低く完璧では無いし、地響きは抑えられないので、接近の予兆は察知できるが、剣で草木を伐採しながらだと気付けなかったりする。
ドイゴンが先頭を担当している時は、気付かずに吹き飛ばされることが多かった。
後ろにいる時は避けられていたのだが、今回の相手は今までよりもスピードが速かったのだ。
山を上に登るにつれて、敵も強くなってきている。
私達を襲ったバーワイルは、そのまま山の中へと消えて行ったが、すぐに踵を返して引き返して来る。
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