記憶屋2

鷲宮@

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生徒会長

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「生徒会長…」

靴に履き替え昇降口を抜けると、ようやく彼女が口を開いた。

「駅前のMACにでも行かないか?」

「えっ」

「MACは嫌いかい?」

「きっ‥嫌いじゃないです」

「なら行こう」

「はい…」

彼女は少し困惑していたけど、一瞬微笑んだかのように私には見えた。

MACに行くまでの道のりでは、他愛もない話をした。

好きな食べ物の話やよく観るテレビ番組とか好きな芸能人とか色々と彼女に質問をした。

彼女は返答に困りながらも答えてくれた。
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