元虐げられた公爵令嬢は好きに生きている。

しずもり

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レンとリアの旅 〜過去編〜

リア、ライバル現る?! 3

「「はあっ!?」」

レンは仲間からベロニカと呼ばれているこの女のことは知らない。だが、レンの焦りなどどこ吹く風のリアの、思ってもみない発言に、ベロニカと仲良く?同時に言葉を発してしまった。

一生の不覚・・・とまでは思わなかったが、レンのこの状況でリアが気にしていることが、女のビキニアーマー姿これとは、自分はどれだけ意識されていないのか、と脱力する。

確かに直接的なアピールはしていない。いや、結構していたような気もするが、何しろリアがと受け取っていないのだ。

リアにとってレンは、元指導担当者で、今はパーティーを組んで旅をしている仲間程度の認識のはず。もしかしたら口煩い同行者という認識なのかもしれないが、そう思ってしまった負けだ!と思っている。最近、レンは自分の心は意外と繊細だったのだな、と思い始めているところだ。


だが!

リアの目の前でレンが!
知らない女に腕とはいえ、抱きつかれている状況で気になるところが俺の事より女の格好というのは解せない。気になることは以外には無いのか、と。


「あの、女の人は身体を冷やさない方が・・・。あ、(私が口を出す)必要はないか」


「ちょっとアンタ!何、ふざけた事を言ってんのよ!」


リアの言葉をどう受け取ったのか?怒りだしたベロニカがレンの腕から離れ、リアの方へと突っかかっていった。

確かにふざけたことを、と思うのは分かる。レンだってリアのことを知らなければ、『ふざけやがって!』と思っただろう。

いや、一度それでやらかしている。

言葉足らずなリアの本心など知らず、『冒険者になって手っ取り早く・・・』などというリアの言葉に反応した事がある。

そうして生意気で世間知らずなガキに、現実を見せてやろうとして、リアに投げ飛ばされたのだった。


今回もきっとリアはふざけていない。本心から不思議に思って聞いただけなのだろう。相手がどう思うのかは考えずに。


そう考えると、リアにも非があるようにも思うが、女冒険者でビキニアーマー姿でうろついている者は殆どいない。リアが知らないのも仕方がない。

そもそもだが、ビキニアーマーでは防御力など有ってないようなもの。いくら鎧は重量があるから女性には不向きだとはいえ、ビキニアーマーこそ実際の戦闘で身を守るものとしては不向きでしかない。

それでもビキニアーマーを着用する女冒険者が存在するのも事実だった。大抵の場合は、ベロニカの様に男にアピールする為の小道具扱いだが、中には拘りを持ってビキニアーマーを着用する女冒険者も居る。

そういえば昔、付き合っていた女冒険者もビキニアーマー姿だった事をレンは思い出した。彼女はスピード重視のアタッカーで、魔物討伐でも身体に傷一つつけられることがない、という強い自信と誇りを持っているからこそのビキニアーマー姿なのだと言っていた。

彼女の事を思い出した時、レンの記憶の中で何かが引っかかった。彼女も女冒険者たちだけでパーティーを組んでいた。そしてその中に・・・。


「お前、エリカのところにいたベロニカか?」


「っ!レン、思い出してくれたのね。エリカさんのパーティーにいたベロニカよ!いつもレンの部屋で過ごしていたあのベロニカよ!!」


ベロニカは名前を呼ばれた事で、レンの方へ向き直るとレンの胸へと抱きついた。またも誤解を生むような言い回しで。



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