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お誘い
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「ドーリス、いる?」
私は台所のドアを開けながら声を掛けた。
「あれ? フランチェスカ姉さん
どうしたの?」
ひよこちゃんのカーラが言いました。
「ドーリスに用があったのよ。
ミアが台所にいるって教えてくれたから、来たの」
「そっか、ドーリス姉さんは今、ばば様達の所へお茶を持って行ったよ」
「じゃあすぐ帰ってくるよね。
ここで待とうかな。
そう言えば、カーラはもうすぐひとり立ちだね。
もうどこへ行くか決まったの?」
「うん。セバス支配人はルーン国か、マゼラン国の単発がいいんじゃないか?って」
単発とは依頼のあった国に数日から数週間滞在して、結界を張ったり、浄化のお手伝いをしたりします。
どちらの国も結界を張り直し依頼だろうから、3日のお仕事って所かな。
「そう。どっちもいい国だから心配いらないよ」
「よかった。フランチェスカ姉さんが言うなら大丈夫だね」
カーラは安心したように言います。
今までは誰かと一緒にお仕事だったけど、ひとり立ちしたら知らない国に1人で出向いていかなくてはならない。
初めは誰でも緊張するものです。
「あれ? フランカどうしたの?」
ドーリスが台所に戻って来た。
「ドーリス、私とスーリア国に行かない?」
私は先ほどセバスさんと話した事を伝えます。
「え? 行く行く、流石に休暇3ヶ月目になると、休み疲れだよ。
本当ならウベズェルに行ってる頃だったのにね~」
「それは行かなくて正解だから」
私はさっきトレビス団長から来た手紙を見せます。
「ふーんなるほどね。
でもさ~国の外に放り出されるって事は、このバカ王子もスーリアに来るって事じゃない?
フランカが呼び寄せてるんじゃないの?」
ニヤニヤとひどい冗談をいうドーリス。
「違うわよ。それにその対応はマルグリット姉さんにお願いするからいいのよ」
「マルグリット姉さんがバカ王子の話聞いたら絶対に許さないと思うよー」
ドーリスも楽しそうに言います。
結局、私が何もしなくても、天罰はもう一度下りそうですね。
私は台所のドアを開けながら声を掛けた。
「あれ? フランチェスカ姉さん
どうしたの?」
ひよこちゃんのカーラが言いました。
「ドーリスに用があったのよ。
ミアが台所にいるって教えてくれたから、来たの」
「そっか、ドーリス姉さんは今、ばば様達の所へお茶を持って行ったよ」
「じゃあすぐ帰ってくるよね。
ここで待とうかな。
そう言えば、カーラはもうすぐひとり立ちだね。
もうどこへ行くか決まったの?」
「うん。セバス支配人はルーン国か、マゼラン国の単発がいいんじゃないか?って」
単発とは依頼のあった国に数日から数週間滞在して、結界を張ったり、浄化のお手伝いをしたりします。
どちらの国も結界を張り直し依頼だろうから、3日のお仕事って所かな。
「そう。どっちもいい国だから心配いらないよ」
「よかった。フランチェスカ姉さんが言うなら大丈夫だね」
カーラは安心したように言います。
今までは誰かと一緒にお仕事だったけど、ひとり立ちしたら知らない国に1人で出向いていかなくてはならない。
初めは誰でも緊張するものです。
「あれ? フランカどうしたの?」
ドーリスが台所に戻って来た。
「ドーリス、私とスーリア国に行かない?」
私は先ほどセバスさんと話した事を伝えます。
「え? 行く行く、流石に休暇3ヶ月目になると、休み疲れだよ。
本当ならウベズェルに行ってる頃だったのにね~」
「それは行かなくて正解だから」
私はさっきトレビス団長から来た手紙を見せます。
「ふーんなるほどね。
でもさ~国の外に放り出されるって事は、このバカ王子もスーリアに来るって事じゃない?
フランカが呼び寄せてるんじゃないの?」
ニヤニヤとひどい冗談をいうドーリス。
「違うわよ。それにその対応はマルグリット姉さんにお願いするからいいのよ」
「マルグリット姉さんがバカ王子の話聞いたら絶対に許さないと思うよー」
ドーリスも楽しそうに言います。
結局、私が何もしなくても、天罰はもう一度下りそうですね。
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