婚約破棄された悪役令嬢が実は本物の聖女でした。

ゆうゆう

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アランソル王国のゲルハルト国王

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次の日、私とカイルは聖女様に会うため、パルフィート国の都を目指します。

この町から半日位の場所に都はあるそうです。

「じゃあ、後の事はよろしくな」
ルネさんが見送りに来てくれたのでカイルが声をかけました。

「ああ、アランソルでの噂はしっかり広めておくから任せておけ」

「ルネさんよろしくお願いします」

ルネさんに挨拶して出発しました。




◇◇◇◇◇◇◇◇


その頃アランソル王国の王城では、国王ゲルハルトが、自身の留守中に息子バイロンの単独で行った婚約破棄や修道院への追放を問い質していた。

「どう言う事だ? バイロン。
なぜ、私がいない間に勝手な事をしたか説明しろ」

「そ、それはですね。エレーナがあまりにもに妹にひどい事をしていると聞いて我慢ならなかったのです。
可哀想にリリアーヌは会う度に泣いていて、見ていられませんでした」

「それは、ちゃんと事実を確認したのだろうな?
まさか令嬢1人の言っている話で1人の人間を追放などしたのではあるまいな?」

「え? そ、それは…」

「ふん、やはりな。
お前の事だ何の根拠もなく、その令嬢の言った事を鵜呑みにして、エレーナを追放したな
この馬鹿者が!」
怒鳴り声と共に王子に向かって重い文鎮を投げつけます。

「わあ! 何するんですか父上」

「うるさい! 貴様は謹慎だ
誰かこいつを連れていけ!」

「いやです! 父上やめて下さい
私は悪くない! 父上!」

バイロン王子は騎士たちに連れて行かれてしまいました。

「おい、誰かパシュレーヌ侯爵を呼べ!」

国王陛下はエレーナの父親である
アラン・パシュレーヌ侯爵を呼び出しました。
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