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スタッフ口から中に入り、会場まで続く道を右へ左へと曲がりながら歩き続けること10分。
ようやくたどり着いたそこは、ステージから少し離れた場所で何故か椅子がふたつしかなく、他の席からは離れた場所にあった。
もしかしてこれ、特別席とかなんじゃと思い横にいたダニエルに訊ねようとしたら、いつの間にかスタッフさんと談笑し始めていて、訊ねられそうにない。
よくよく考えたら、ダニエルが貰うようなチケットなのだから通常チケットなわけないよな。
こんな機会、二度とないかもしれないんだから目に焼き付けないと。
そう意気込んでライブを観ていたら、通常画面でしか会うことが叶わない人物が何十、いや、何十倍にも輝きが増しているニコラス様に感動してしまい、先から視界がボヤけて見ることが出来ない。
こんな至近距離で、それも、同じ空間で同じときを過ごしていると思うだけでも幸せを感じすぎて、止めたいのに涙が止まらないどころか増す一方だ。
「おやおや、ナサニエルさん。そんなに泣いては涙が枯れてしまいますよ」
ダニエルはポケットに入っていたハンカチを取り出し、それを差し出してきた。
「ありがとう…ダニエル…」
「良いんですよ。それより、ほら、しっかりと見ておかないと勿体ないですよ」
そうだ。
ダニエルの言う通り、この瞬間を無駄にするわけには行かないんだから早く泣き止んでニコラス様をしっかりとこの目に焼き付けなければ。
ようやくたどり着いたそこは、ステージから少し離れた場所で何故か椅子がふたつしかなく、他の席からは離れた場所にあった。
もしかしてこれ、特別席とかなんじゃと思い横にいたダニエルに訊ねようとしたら、いつの間にかスタッフさんと談笑し始めていて、訊ねられそうにない。
よくよく考えたら、ダニエルが貰うようなチケットなのだから通常チケットなわけないよな。
こんな機会、二度とないかもしれないんだから目に焼き付けないと。
そう意気込んでライブを観ていたら、通常画面でしか会うことが叶わない人物が何十、いや、何十倍にも輝きが増しているニコラス様に感動してしまい、先から視界がボヤけて見ることが出来ない。
こんな至近距離で、それも、同じ空間で同じときを過ごしていると思うだけでも幸せを感じすぎて、止めたいのに涙が止まらないどころか増す一方だ。
「おやおや、ナサニエルさん。そんなに泣いては涙が枯れてしまいますよ」
ダニエルはポケットに入っていたハンカチを取り出し、それを差し出してきた。
「ありがとう…ダニエル…」
「良いんですよ。それより、ほら、しっかりと見ておかないと勿体ないですよ」
そうだ。
ダニエルの言う通り、この瞬間を無駄にするわけには行かないんだから早く泣き止んでニコラス様をしっかりとこの目に焼き付けなければ。
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