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これはどうしたものか。
ミファーには他の急ぎの案件をお願いしているし、ファーベルが絡んでいる手前、他の部下に頼むことは出来ない。
「分かりました。俺の方で取り次がせていただきます」
アリスが驚いた表情でこちらを見たのに対し、ユーリエは満足げに頷いた。
「えぇ、お願いします。それでは、また日取りが決まったらご連絡ください」
そういって立ち上がったユーリエの見送りに行こうとアリスも立ち上がるも結構です、と言って颯爽と出ていってしまった。
これは厄介な相手だな、と頬杖をつきながらその後ろ姿を見送った。
「フ、フレイア先輩……すみません」
「アリスは何も悪くないだろう。今回の件は俺が対応する。その他の必要書類をくれないか」
「は、はい…こちらです」
手渡されたのはユーリエの個人情報の書かれた紙と依頼内容の詳細が書かれた資料だった。
これだけの情報があるなら、組織の執務室でも出来るだろう。
「ありがとう。それじゃあ俺は組織に戻る」
「あ、はい!ありがとうございました!」
おう、と軽く手を挙げ、近くに停めた車に乗り走り出した。
ムーン探偵事務所の社長とは電話で話すよりも直接話した方が良さそうだが、万が一、ファーベルと出会すことを考えるならやっぱり電話の方が良いだろう。
「あーかけたくねぇな」
そうは言っても仕事だ、割り切るしかない。
ミファーには他の急ぎの案件をお願いしているし、ファーベルが絡んでいる手前、他の部下に頼むことは出来ない。
「分かりました。俺の方で取り次がせていただきます」
アリスが驚いた表情でこちらを見たのに対し、ユーリエは満足げに頷いた。
「えぇ、お願いします。それでは、また日取りが決まったらご連絡ください」
そういって立ち上がったユーリエの見送りに行こうとアリスも立ち上がるも結構です、と言って颯爽と出ていってしまった。
これは厄介な相手だな、と頬杖をつきながらその後ろ姿を見送った。
「フ、フレイア先輩……すみません」
「アリスは何も悪くないだろう。今回の件は俺が対応する。その他の必要書類をくれないか」
「は、はい…こちらです」
手渡されたのはユーリエの個人情報の書かれた紙と依頼内容の詳細が書かれた資料だった。
これだけの情報があるなら、組織の執務室でも出来るだろう。
「ありがとう。それじゃあ俺は組織に戻る」
「あ、はい!ありがとうございました!」
おう、と軽く手を挙げ、近くに停めた車に乗り走り出した。
ムーン探偵事務所の社長とは電話で話すよりも直接話した方が良さそうだが、万が一、ファーベルと出会すことを考えるならやっぱり電話の方が良いだろう。
「あーかけたくねぇな」
そうは言っても仕事だ、割り切るしかない。
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