光と影はいつも側に

mahiro

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「ジル君、俺と再会?したとき、俺のこと知らないような反応だったよね」


「それは今のお前の状態が全く分からなかったから、あえて何も言わないようにしてたんだ」


つまりはあれか?
俺の店に来たのも昔の仲間である二人の状況を知るためなのと、今の俺の状況把握のためだったと。 
これは全く予想してなかった展開だなぁ。


「そうだったんだ………」


あそこで会えて嬉しい!とか、喜ばれても意味が分からなかったし、俺が警戒してジル君に近づかなかったかもしれなかったからあれはあれで良かった……のかな。

うーん、何と言うか現実味のない話なんだよね。
俺が『魔王』だったとか聞いても、そのときの記憶が思い出されるわけでもないし。
俺としては目の前にいる二人が打ち合わせして、そんなことがあったんだよ、と作り話を話しているようにしか聞こえないんだよね。
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