長年の恋に終止符を

mahiro

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「はい」


私は間髪入れずに返答しました。
背後では芸子さんたちが、ついにその人のことに触れるのかとざわつき始めました。
先程会ってる人でここに既にいらっしゃる方なんですけど。   


「気にしなくて良いことを……」


「気にしますよ。今まで大切な方を作ってこなかったルネさんが本気になった方なのですから」


「作ってこなかったというか、自分の気持ちに気付かず遊び歩いていた期間が長過ぎたというか…まぁ、これは俺が悪いか」


それはファスナーさんに出会ってから、初恋に気付かなかったってことですかね?
気付いてから花街に通うのを止められた、ということ。
確かに時期的に合ってるのかもしれません。


「とにかく、お前はそんなこと気にしなくて良い。時間を裂くとか考えなくて良いから」


「いいえ。ルネさん、きっと、お相手の方は素敵な方です。そんな方から目を反らしている間にも別の方からアプローチ受け靡かれたらどうするのですか」


ファスナーさん、こんなに可愛らしい見た目されているのですよ。
誰だって口説きたくなりますでしょう。


「靡くと思わないけどな。そもそもアプローチされても気付かないんじゃないか?」

 
「え?そうなんですか?」

 
「何で僕に聞くんですか?!」


間違えました。
ファスナーさんに直接訊ねてしまいました。
でも、今の反応からしてまさか自分がその人だとは思ってないようですね。
実は鈍感なのでしょうか……それか、男性に好かれるとは全く思っていないとか?
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