オレに触らないでくれ

mahiro

文字の大きさ
11 / 49

楽しげな姿をまた

しおりを挟む
そう、オレは杉本に声をかけたんだよ。
なのに何でもれなく峯岸がついてくるんだよ。
呼んでないっつうの。


「………で?杉本に何かしないかっていう監視のために来たんですかね?」


「そ」


だと思った。
でないと動かないよな、峯岸は。
まぁ、峯岸もオレより大きいから怯えられる対象となるから大人しく別室で二人のやり取りを見て貰うことにしてますけどね、はい。
その二人はというと日夏の部屋できゃっきゃっとまるで女の子同士が遊んでいるのではないかと思うくらい楽しげに遊んでる。
最初は日夏が警戒していたけど、遊んでるうちに慣れてきたのか以前の日夏だった。
それにひとまずホッとし、横を見れば不機嫌な峯岸の姿が。
あれですか、大切な彼氏が女の子と楽しそうに遊んでてジェラシー感じちゃってたりするのかまさか。
相手はまだ保育園児だぞ。


「峯岸って嫉妬したりするのな」


「するだろ、普通。オレと居たってあんな楽しそうじゃないぞ」


「そりゃ好きな人の態度と子供相手の態度はまた違うだろ。むしろ一緒だったら嫌じゃね?保育園児とイコールってことになるけど良いのか?」


「良くない」


「だろ?」


こうやって少しでも年上の男性に慣れて怯える回数が減ったくれたら良いんだけどな。
最近は外歩いていてるときにすれ違うときも怖いって感じるのか外にあまり出なくなっちゃったんだよな。
保育園には嫌がりながらも行ってくれるけど、常に女の先生の側を離れなくなったらしい。
行きたくない!と言われないことに関しては助かっているが、来年の小学校のこともあるからやっぱりどうにかしないとと気だけが焦ってる。
小学校の登下校もあるし、幸輝も中学生になるから今のように接するのは厳しくなるだろう。


「杉本が玖蕗栖、玖蕗栖って心配そうにしてたぞ」


「え、そんなオレ暗い顔してた?」


「してた。今にも死にそうな顔」


「マジか………それは良くないな。心配させちゃって悪いことしたな」


「ホントにな」


おいおい、それは杉本に心配かけやがってというより、杉本の口からオレの名前が出てくるのが気に食わないって顔に書いてあるぞ。
峯岸って奴はこういう奴だよな、オレ知ってた。


「悪かったよ、それに関しては。杉本を今回のことに巻き込んだこともな」


「ホントに謝れ」


「すまん。もう杉本を巻き込んだりしません」


「そうしてくれ。でないと俺と杉本の時間が減る」


「はいはい……」


俺様か、お前はと言いたい。
言いたいけど言った後が怖いから言わないけど。


「…何て全部嘘だよ。良かったじゃん、楽しそうで。杉本も楽しそうだし、良い傾向じゃないのか?」


「だと良いな」


こればかりは分からない。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

僕らのトライアングル

竜鳴躍
BL
工藤ユウキには好きな人がいる。 隣の家に住んでいる大学生のお兄さん。 頭が良くて、優しくて、憧れのお兄さん。 斎藤久遠さん。 工藤ユウキには幼馴染がいる。ちょっとやんちゃでみんなの人気者、結城神蔵はいつもいっしょ。 久遠さんも神蔵が可愛いのかな。 二人はとても仲良しで、ちょっとお胸がくるし。 神蔵のお父さんと僕のお父さんがカップルになったから、神蔵も僕のお家にお引越し。 神蔵のことは好きだけど、苦しいなぁ。 えっ、神蔵は僕のことが好きだったの!? 久遠さんは神蔵が好きで神蔵は僕が好きで、僕は…… 僕らの青春スクランブル。 元学級委員長パパ☓元ヤンパパもあるよ。 ※長編といえるほどではなさそうなので、短編に変更→意外と長いかもと長編変更。2025.9.15

私の庇護欲を掻き立てるのです

まめ
BL
ぼんやりとした受けが、よく分からないうちに攻めに囲われていく話。

血のつながらない弟に誘惑されてしまいました。【完結】

まつも☆きらら
BL
突然できたかわいい弟。素直でおとなしくてすぐに仲良くなったけれど、むじゃきなその弟には実は人には言えない秘密があった。ある夜、俺のベッドに潜り込んできた弟は信じられない告白をする。

天使な坊っちゃんの護衛中なのに、運命の相手がしつこすぎる。

濃子
BL
はじめて会ったやつに「運命の相手だ」、って言われたら?あんたならどうするーー? ーーおれは吉備川 翠(すい)、明(あかる)坊っちゃんの護衛兼屋敷の使用人だ。坊っちゃんが男子校に行くことになり、心配した旦那様に一緒に通わされることになったんだけど、おれ、2つ上なんだよね。 その上、運命の相手だ、なんていう不審者にもからまれて、おれは坊っちゃんを守ることに、生命をかけてるんだよ、邪魔はしないでくれーー! おまけに坊っちゃま高校は、庶民には何もかもがついていけない世界だし……。負けるな〜!おれッ! ※天使な坊っちゃんの護衛をがんばる、ギャグ多め、たまにシリアスな作品です。 ※AI挿絵を使用していますが、あくまでイメージです。指のおかしさや、制服の違いなどありますが、お許しください。 ※青春BLカップに参加させていただきます。ギャグ大好きな方、応援よろしくお願いします🙇

僕を惑わせるのは素直な君

秋元智也
BL
父と妹、そして兄の家族3人で暮らして来た。 なんの不自由もない。 5年前に病気で母親を亡くしてから家事一切は兄の歩夢が 全てやって居た。 そこへいきなり父親からも唐突なカミングアウト。 「俺、再婚しようと思うんだけど……」 この言葉に驚きと迷い、そして一縷の不安が過ぎる。 だが、好きになってしまったになら仕方がない。 反対する事なく母親になる人と会う事に……。 そこには兄になる青年がついていて…。 いきなりの兄の存在に戸惑いながらも興味もあった。 だが、兄の心の声がどうにもおかしくて。 自然と聞こえて来てしまう本音に戸惑うながら惹かれて いってしまうが……。 それは兄弟で、そして家族で……同性な訳で……。 何もかも不幸にする恋愛などお互い苦しみしかなく……。

三ヶ月だけの恋人

perari
BL
仁野(にの)は人違いで殴ってしまった。 殴った相手は――学年の先輩で、学内で知らぬ者はいない医学部の天才。 しかも、ずっと密かに想いを寄せていた松田(まつだ)先輩だった。 罪悪感にかられた仁野は、謝罪の気持ちとして松田の提案を受け入れた。 それは「三ヶ月だけ恋人として付き合う」という、まさかの提案だった――。

平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。

しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。 基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。 一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。 それでも宜しければどうぞ。

処理中です...