オレに触らないでくれ

mahiro

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何もしてないと思いますけど?!

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そう思って、オレはあまり家に居ないように、でも幸輝に迷惑がかからない程度にバイトを入れることにしました。
幸輝の空手は、日夏のことがあってからは通う頻度を減らして、毎日だったのを月、水、金、日に変更した。
だから、火、木、土は家にいて日夏のことをお願いしていたんだけど、そこにオレはバイトを入れましたよ。
それ以外の日は幸輝がいないから、日夏のもとに誰か来ても案内出来ないからな。
幸輝がいてくれれば、幸輝がやってくれるけど。
その曜日もけして日夏と幸輝だけを二人だけにしないように調整しているから、二人に何か起こっても誰かしらの手が借りられるようにはなってる。
バイトを始めることを幸輝や杉本、峯岸にも伝えたら、何か買いたいものでもあるのかと幸輝には心配された。
別に父さんと母さんから三人分のお金を預かってるから困ってはいないけど、やっぱり自分だけのお金を持っていたら、二人のプレゼントと買うとか出来るし良いかな、とか思ってる、とか言えば何もいらないのに、と不貞腐れるように言われて思わず可愛い弟を抱き締めたら殴られました。
痛い。
肝心な宮永には、来たときに何でもないように伝えてみた。
どうせ、宗方や峯岸のようにどうでも良いような反応またはほっとした表情をされるかと思えば、何故か。


「…………そうか、頑張れよ」


応援してくれたんだけど、少し寂しそうに見えたのはきっとオレの妄想や願望が入ったからだと思ってる。
日夏にも離れた所から伝えてみたら、何故か泣かれました。
いや、何でよ。
居なくてホッとするなら分かるけども。


「おにいちゃんがいなくなっちゃうのやだぁ」


と叫んだ時点で寂しくて泣いたのだと知ったときは嬉し泣きするところでした。
オレの妹マジで可愛い。
恐怖対象が居なくなって寂しいとかよく分からないけど、近くにいるのは怖いけど、居なくなるのはもっと嫌とかそんな所かな。
とまぁ、そんなこんなで今までと比べて宮永の負担を減らしてみたんだけど、こんなので効果があるのか不明です。


「おにいちゃん」


「はぁい?」


そんなことを考えていたら、いつの間にか手を伸ばせば触れられそうな距離にまで、日夏が来れるようになりました。
ホントに凄い。
よくここまで頑張った。


「ひなね、おにいちゃんのことだいすきだよ」


「オレも日夏が好きだよ?」


「すきなんだけどね、さわれたいの。まえみたいにね、だいすきっていってだっこできないの」


「今は出来なくて良いよ。出来たらそりゃお兄ちゃん嬉しいけど、それよりオレは日夏に無理して欲しくないから」


しゃがみこんで日夏の可愛らしい顔を覗き込みながら言えば、大きな瞳から大粒の涙が出てるけどハンカチ渡すくらいしか出来ないのが辛い。
それを宮永は日夏の後ろから見ているけど、何だろう。
いつもとなんか違うような。
いつもはこう、ただ見守ってるって感じだけど、何だろう怒ってるって感じか?
見た目はそんなに変わらないけど、何か纏う空気というかそんな感じのものが突き刺さってくる。
え、オレ何かした?!
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