繋がれた絆はどこまでも

mahiro

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「何処に行きたいんだ?手配するから言え」


「え、あ、視察みたいなものだからアポイントはいらないぞ?」


ライトが慌ててそう言えば、アシルは大きな溜め息を吐いた。


「はぁ………あのなぁ、こんなのでも、時期当主なんだよ。一般人が出歩くのとはわけが違うんだ。分かっているのか?」


「わ、分かってるよ。だけど、その、相手には知らせずに行きたいというか………」


そう言うとアシルは黙り込み、何かを悩みだしたかと思えば、言い出しにくそうに言った。


「………なぁ、相手は女性か?あの中で誰かいい人でもいたのか?」


「え?」
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