拉致されて生体装甲を纏わされた少女!

ジャン・幸田

文字の大きさ
1 / 19
(1)拉致編!

1-1

しおりを挟む
 ここはどこだろう・・・わたしは田舎の高校に通っている平凡な少女で、目立っていないと思っていた。なのになぜ・・・

 その日は高校を出て、バスを降りて家路についていた。ここは何にもない、といっても差支えはなかった。まあ道路があって雑木林があって家があって畑があって・・・えっ? ひねりがないって? しかたがないのよ、普段見慣れた風景なんて感想をいえといったって無理よ! とてもじゃないけど食レポは無理よね。

 そんな少女の私は何も起こるはずのない路をあるいていたら変な気配に気づいたの。でも後ろにも前にもいないし、まさか? そう思って前後左右を見ていたけど何にもなかった。なんだ気のせいかと思ったら見過ごしていたのがあった、そう真上!

 私は前に行っているはずなのに少しずつ身体が浮き上がっているのに気付いた。宙に浮いていたのだ、何故なのよ! それで上を見ると円盤があったのよ! そんな定番すぎるのよUFOなんて! これってアブダクション? わたしは某国の工作員ではなくよくわからない地球外文明に拉致されたのだ!

 宙に浮かんだ私の身体に違和感があった。それで下を見ると・・・なんと私が着ていた制服が道の上に転がっていた! って、ことは? そう思って胸から下を見ると、生まれたままの姿だった! なんてエッチなUFOなのよ! 拉致するなら服ぐらいは着させてほしかったよ!

 はずかしさのあまり、私は胸を手で隠したけど、隠す相手なんていない事に気付いた。ここは田舎。夕暮れ時の今で歩いている人は皆無だった。変な事を事を思った。制服だけを残して消えた私を人はなんて思うのだろうかと。人体消失現象でも起きたとか、変質者が中身だけ”お持ち帰り”したんだと。でも、本当は後者が正しかったと言える。だって変態よ! 拉致したのは!

 私の身体は円盤に取り込まれたが、そこは棺桶のような狭い空間で透明な膜のようだった。そして猛烈な勢いで上昇していった。わたしが住んでいた田舎はあっという間に小さくなり、日本列島も小さくなりあっというまに地球も小さくなったところで静止した。すると目の前に葉巻型をした母船らしきものが大きくなった。それが変態円盤野郎の本拠地のようだった。その時、私は恐怖よりも怒りの感情に支配されていた。なんでハダカにしたんだよ!

 私を拉致してきた円盤から出されるとそこはねっとりと湿った糠床のような床面が広がっていた。それを見て胃の中にでもいるかのような気がした。まさか私って食べられるの? そう思っていると上の方から声が聞こえてきたの。

 「悪かったな瀧本久美くん! 君は選ばれたんだよ戦士に! 君の能力は確認済みなんだよ駅前のゲーム機でな! あれは我々のスカウトマシーンだったからな!」

 その中にいくつか身に覚えがあることがあった。それが私が戦士の素体に選ばれた瞬間だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...