おんな戦闘員に憧れて

ジャン・幸田

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壱・拉致?

1.拉致してください

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女らしいボディにフィットしたラバーのようなレザーのような光沢がある衣装!

  それを見た時、私は憧れてしまったの!

  バイトの面接に落ちて、ついでに気分も落ち込んでしまった私の目の前に彼女たちが現れたのよ! 二人組でコソコソと移動していた。

  「あのー、あなたたちってなにものですか?」

  そう声をかけてみたら彼女たちの顔は・・・真っ黒だった。とても人間には見えなかったけど、日本語で返事してくれた。まあ、日本語できいたんだから中国語や英語で話されても困るけど。

  「それはな、秘密結社の者だよ! それにしても、なんで見えたんだ?」

  片方が聞くともう一人がこんなことを言った。

  「す、すいません!不可視化フィールドを展開させるのを忘れていました!」

  「な、なんだとお? それじゃあ、この女どうする?」

  「一層の事、拉致りましょうか? それとも健忘剤でも飲ませてやりますか?」

  「そうだなあ、そこの女! こうしてやる!」

  そういって真っ黒な女の片方が私を羽交い絞めにしたの。その手が触れた時、私の身体に電流が流れたの!

  「お薬を飲ませるのやめてもらえませんか?」

  私はそんなことを言っていた。

  「どうしてだ? 飲んでもらわないと、拉致するしかないぞ」

  向こうは困ったような声を出した。

  「拉致したら私はどうなるのですか?」

  そういって私は掴まれた手を触っていた、真っ黒い女の手の触り心地は最高だった。

  「それはなあ、殺さないが・・・戦闘員の素体にされるだろうな。そうなると、普通に人間に戻ることは出来なくなるぞ、それでもいいのか?」

  戦闘員! その言葉にときめきを感じていた。戦闘員は小さなときに弟と一緒に見た特撮番組のザコキャラだけど憧れていたのだ! あんな素敵な衣装を着れることに!

  「ぜひ、是非、私を拉致してください! 私、仕事ないのです! 戦闘員になれるのでしたら本望ですから!」

  その申し出に相手は困惑気味だった。それで通信機でなにやらメッセージを送っていた。

  「あのねえ、戦闘員といったら危険なお仕事なのよ! 」

  「危険って、まさか失敗したら殺されるとか?」

  「殺されれ・・・なんてことは無いわよ。戦闘員といったって人命第一なんだからね。下級であっても戦闘員に調整するのもめんどうなんだから。だって、そこのドジな戦闘員なんか、他の組織だったらクビだろうから」

  そういうと、もう一人の、不可視フィールド展開をし損ねたような方がいってきた。

  「あのねえ、憧れで戦闘員になるなんておかしいわよ。まああたいなんか無理矢理戦闘員にされてしまったんだからね」

  「それでもお願いです! 私を拉致してください。そして仲間にしてください戦闘員にしてください!」

  私はしつこく食い下がっていた。
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