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【1】アルバイト
(9)キャワイイ・パープル視点
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女装している男と同じステージに上がっていることに抵抗感があった。でも、ショーが始まったらそれどころではなかった。狭いマスクからの視野を頼りに演技をしないといけない。さも喋っているように動作しないといけない、そして携帯用サウナと化したマスクに苦しみながらアクションを披露する! とにかく地獄のようだった。
しかし、ある種の爽快感はあった。本当にキャラクターになった気持ちがしたから。ここにいる観客からすれば魔法少女キャワイイ・パープルとして見てくれる。唯一不満があるとすれば毎回ステージでオロオロしている戦闘員が邪魔だったことだ。いくら舞台経験のないアルバイトとはいえ、ぶつかったらどうするのよと文句が言いたかった。
ステージが終わって魔法少女たちはマスクを脱いで扇風機に当たっていた。中にはバトル用ドレスを脱いでいたメンバーもいた。全員がぐったりとしていた。そんなことを数日繰り返してようやくバイトが終わった。いつもの由記に戻り宿に戻ろうとしていた。宿といってもビジネスホテルと名乗っているが猛烈に古い日本旅館であった。
まだ田舎の町にくまなくコンビニがない時代なので、町をウロウロするしかなかった。そんなとき、大学生らしい不審な男が近づいてきて、こういった。
「昼間はすいませんでした! ぶつかりそうになって」
いったい、この人はどうかしているの? そう驚くしかなかった。
しかし、ある種の爽快感はあった。本当にキャラクターになった気持ちがしたから。ここにいる観客からすれば魔法少女キャワイイ・パープルとして見てくれる。唯一不満があるとすれば毎回ステージでオロオロしている戦闘員が邪魔だったことだ。いくら舞台経験のないアルバイトとはいえ、ぶつかったらどうするのよと文句が言いたかった。
ステージが終わって魔法少女たちはマスクを脱いで扇風機に当たっていた。中にはバトル用ドレスを脱いでいたメンバーもいた。全員がぐったりとしていた。そんなことを数日繰り返してようやくバイトが終わった。いつもの由記に戻り宿に戻ろうとしていた。宿といってもビジネスホテルと名乗っているが猛烈に古い日本旅館であった。
まだ田舎の町にくまなくコンビニがない時代なので、町をウロウロするしかなかった。そんなとき、大学生らしい不審な男が近づいてきて、こういった。
「昼間はすいませんでした! ぶつかりそうになって」
いったい、この人はどうかしているの? そう驚くしかなかった。
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