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このあと分かりません!
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美紀にかぶせられたものは一種の洗脳と身体改造マシーンであった。地球人類の身体を侵略者たちが都合の良い姿にするためのものであった。
被せられた美紀は口の中に太い何かが投入されると、自分という存在が書き換えられていくことを自覚した。最初は恐怖であったがそれも薄らいでいった。個性という物は消され道具として存在する喜びに満足するようにされた。
恵美たち四人は美紀が人間で無くなっていく姿を見ているだけしか出来なかった。美紀の身体は銀色の何かに覆われ、体型が変化していった。どうもモルゲッソヨ達の姿には統一された基準があるようだ。そのせいか、少し太めだった美紀の身体はスマートになり、プロポーションも均一がとれたものになった。他のモルゲッソヨたちの列に入った瞬間、もはやどの個体が美紀だったのか分からなくなった。
「どうしよう、四人になってしまったわ。取りあえず?」
恵美に残った三人が話しかけてきた。
「とりあえず・・・南に行きましょう。もう帰れないかもしれないけど、希望だけは・・・」
力なく恵美は話した。気のせいか街にはモルゲッソヨにされた男女の姿しかなかった・・・
それから残された恵美たちは南へと向かった。途中、同じように南に行く人々の群れに入っていたこともあったが、侵略者たちに次々と拉致されていった。そうしているうちに仲間を失ってしまい、一か月歩き続け日本に一番近い港町に到着した時は、恵美ともう一人香菜という同級生しかいなかった。でも、香菜は精神状態がかなり危険になっていた。
「なんとか、聞こえるわ日本語が」
恵美は拾ったラジオで日本のレジスタンス放送局の電波を捕まえる事が出来だ。それによると、モルゲッソヨにされた人類は次々と異星に連行されているようだった。侵略の目的はどうやら人類そのものの捕獲らしかった。
「恵美、そういったってどうするのよ。一層の事、あたしもなりたいわ美紀らのようによ。そうすれば死ぬよりも楽かもしれないわ」
香奈はブスな顔であったが、心は優しかった。でも、いまは壊れてしまった。
「そうかもね、このあとどうしようかしら? 聞いた話では日本も酷い状態らしいし、レジスタンスを完全に駆逐しないのは諦めさせるためのようだって」
ここ数日はモルゲッソヨ達の姿はなくなっていた。どうやら地球を離れ始めたようだ。侵略者たちの兵器も見かけなくなっていた。そのときだった、目の前にあのコンドームのようなものが二つ出現した。
「なによこれ? 意味が分からない!」
戸惑っていると、その物体からこんなメッセージが伝えられた。
「これが最後通牒である。お前ら地球人類に選択肢を与える。それを被り我々に仕えるか、拒否して抹殺されうかを選べ! さあ選べ!」
恵美はなんて傲慢だろうと思っていると香奈はこういった。
「もう耐えられないわ! こんなの! じゃあサヨナラ!」
そういって香奈は頭にかぶってしまった。そしてあっという間にモルゲッソヨに生まれ変わってしまった。その場を恵美は逃げ出した。こんなことをするということは、侵略者たちは人類の位置を把握しているんだと理解し恵美は恐怖に震えていた。でも、身体は駆け出していた。これから何が待っているのか分からないというのに。
途中で続々とモルゲッソヨが誕生しており、拒否している人々を無理矢理かぶせていた。このままでは最後に人類になるのは確実とおもった恵美は可能な限り逃げる事にした。このあと何も分かりません! 助けて、仏様、神様! と叫んでいた。彼女が大陸で最期の人類女性であったのは間違いなかった。
彼女がとある船に乗り込んだとき、彼女の後ろにはモルゲッソヨ達しかいなかった。彼女は祖国に帰ったようであるが、人類の最期はいかなるものかを認識できた者はいないため、もはや記録することは出来ないためだ。
-完ー
被せられた美紀は口の中に太い何かが投入されると、自分という存在が書き換えられていくことを自覚した。最初は恐怖であったがそれも薄らいでいった。個性という物は消され道具として存在する喜びに満足するようにされた。
恵美たち四人は美紀が人間で無くなっていく姿を見ているだけしか出来なかった。美紀の身体は銀色の何かに覆われ、体型が変化していった。どうもモルゲッソヨ達の姿には統一された基準があるようだ。そのせいか、少し太めだった美紀の身体はスマートになり、プロポーションも均一がとれたものになった。他のモルゲッソヨたちの列に入った瞬間、もはやどの個体が美紀だったのか分からなくなった。
「どうしよう、四人になってしまったわ。取りあえず?」
恵美に残った三人が話しかけてきた。
「とりあえず・・・南に行きましょう。もう帰れないかもしれないけど、希望だけは・・・」
力なく恵美は話した。気のせいか街にはモルゲッソヨにされた男女の姿しかなかった・・・
それから残された恵美たちは南へと向かった。途中、同じように南に行く人々の群れに入っていたこともあったが、侵略者たちに次々と拉致されていった。そうしているうちに仲間を失ってしまい、一か月歩き続け日本に一番近い港町に到着した時は、恵美ともう一人香菜という同級生しかいなかった。でも、香菜は精神状態がかなり危険になっていた。
「なんとか、聞こえるわ日本語が」
恵美は拾ったラジオで日本のレジスタンス放送局の電波を捕まえる事が出来だ。それによると、モルゲッソヨにされた人類は次々と異星に連行されているようだった。侵略の目的はどうやら人類そのものの捕獲らしかった。
「恵美、そういったってどうするのよ。一層の事、あたしもなりたいわ美紀らのようによ。そうすれば死ぬよりも楽かもしれないわ」
香奈はブスな顔であったが、心は優しかった。でも、いまは壊れてしまった。
「そうかもね、このあとどうしようかしら? 聞いた話では日本も酷い状態らしいし、レジスタンスを完全に駆逐しないのは諦めさせるためのようだって」
ここ数日はモルゲッソヨ達の姿はなくなっていた。どうやら地球を離れ始めたようだ。侵略者たちの兵器も見かけなくなっていた。そのときだった、目の前にあのコンドームのようなものが二つ出現した。
「なによこれ? 意味が分からない!」
戸惑っていると、その物体からこんなメッセージが伝えられた。
「これが最後通牒である。お前ら地球人類に選択肢を与える。それを被り我々に仕えるか、拒否して抹殺されうかを選べ! さあ選べ!」
恵美はなんて傲慢だろうと思っていると香奈はこういった。
「もう耐えられないわ! こんなの! じゃあサヨナラ!」
そういって香奈は頭にかぶってしまった。そしてあっという間にモルゲッソヨに生まれ変わってしまった。その場を恵美は逃げ出した。こんなことをするということは、侵略者たちは人類の位置を把握しているんだと理解し恵美は恐怖に震えていた。でも、身体は駆け出していた。これから何が待っているのか分からないというのに。
途中で続々とモルゲッソヨが誕生しており、拒否している人々を無理矢理かぶせていた。このままでは最後に人類になるのは確実とおもった恵美は可能な限り逃げる事にした。このあと何も分かりません! 助けて、仏様、神様! と叫んでいた。彼女が大陸で最期の人類女性であったのは間違いなかった。
彼女がとある船に乗り込んだとき、彼女の後ろにはモルゲッソヨ達しかいなかった。彼女は祖国に帰ったようであるが、人類の最期はいかなるものかを認識できた者はいないため、もはや記録することは出来ないためだ。
-完ー
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