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(3)捕囚
静香とふたたび・・・
俺は戦慄した。変わり果てた姿になった友人である諸橋が目の前でバラバラになったことに。しかも、それをしたのが俺の彼女であった静香であることに。二人とも人間ではなくなっていたとはいえ、恐ろしくてしかたなかった・・・
「こんなもんだなあ。所詮実験体同士の戦いは。まあ、すぐにこんな生物兵器が実戦投入されることはないかもしれんが、もう少し改良の余地はあるなあ」
纐纈の野郎はそうのたまっていた。俺はこいつだけは許さない! そう思って殴りかかろうとしたが、俺のこぶしは例のプロテクターを付けた奴に阻止され上に羽交い絞めにされてしまった。
「おいおい、君は大事なモルモットなんだから。なんだって人間の姿をしたまま、彼女と同じ能力を持つように調整したんだからな。まあ、彼女は人間にもどれねえけどさ」
「彼女と同じって、てめえ俺になにをしたというんだよ?」
「私がしたのではない、君の彼女を生物兵器にした奴が持っていたやつを使わせてもらったんだ。奴はどうなったか・・・まあ君には関係ないなあ、なんだって最高機密だからな。
君が彼女とセックスした時にウイルスに感染したんだよ。彼女を変身させたものに。わずかだけど彼女の分泌物が君の尿道にでも入ったんだろ。それで効果は限定的だが筋肉組織だけカマキリのように俊敏になったんだよ」
纐纈が話すことに俺は呆然とした。あの時のエッチで俺も静香とおなじような化け物になったというのか?
「じゃあ、俺も静香と一緒に戦わすのかよ! それなら早くしろ!」
俺はもう自暴自棄になっていた。一層の事静香と相打ちになって死にたいとまで思っていた。しかし纐纈は冷たくこういった。
「戦わせろだと? そんなことをしたって意味はねえ。どっちにしても勝負は見えている。なんだって君が優れているのは筋肉だけだ。そんな君が外骨格という防御もなしに彼女の鎌手から逃れられないだろ!
だから、研究所では彼女の身体のウイルスがどこから来たのかを確認するつもりだ。だから君を連れてきたんだ」
「確認、ってなにを? まさか静香と俺が?」
「そういうことさ。またやってもらうさ。だから協力してもらうさ」
「でも俺が拒否したらどうするつもりだ」
「その時は彼女を解剖するだけだ! もう人間ではないから実験生物と一緒だ。それに人間に戻れないのならここで終わらせるのも武士の情けということだ」
そういって纐纈は掛けていたメガネを直し不気味な笑みをこぼしていた。そいつに対し俺が出来る選択肢はひとつしかなかった。
「こんなもんだなあ。所詮実験体同士の戦いは。まあ、すぐにこんな生物兵器が実戦投入されることはないかもしれんが、もう少し改良の余地はあるなあ」
纐纈の野郎はそうのたまっていた。俺はこいつだけは許さない! そう思って殴りかかろうとしたが、俺のこぶしは例のプロテクターを付けた奴に阻止され上に羽交い絞めにされてしまった。
「おいおい、君は大事なモルモットなんだから。なんだって人間の姿をしたまま、彼女と同じ能力を持つように調整したんだからな。まあ、彼女は人間にもどれねえけどさ」
「彼女と同じって、てめえ俺になにをしたというんだよ?」
「私がしたのではない、君の彼女を生物兵器にした奴が持っていたやつを使わせてもらったんだ。奴はどうなったか・・・まあ君には関係ないなあ、なんだって最高機密だからな。
君が彼女とセックスした時にウイルスに感染したんだよ。彼女を変身させたものに。わずかだけど彼女の分泌物が君の尿道にでも入ったんだろ。それで効果は限定的だが筋肉組織だけカマキリのように俊敏になったんだよ」
纐纈が話すことに俺は呆然とした。あの時のエッチで俺も静香とおなじような化け物になったというのか?
「じゃあ、俺も静香と一緒に戦わすのかよ! それなら早くしろ!」
俺はもう自暴自棄になっていた。一層の事静香と相打ちになって死にたいとまで思っていた。しかし纐纈は冷たくこういった。
「戦わせろだと? そんなことをしたって意味はねえ。どっちにしても勝負は見えている。なんだって君が優れているのは筋肉だけだ。そんな君が外骨格という防御もなしに彼女の鎌手から逃れられないだろ!
だから、研究所では彼女の身体のウイルスがどこから来たのかを確認するつもりだ。だから君を連れてきたんだ」
「確認、ってなにを? まさか静香と俺が?」
「そういうことさ。またやってもらうさ。だから協力してもらうさ」
「でも俺が拒否したらどうするつもりだ」
「その時は彼女を解剖するだけだ! もう人間ではないから実験生物と一緒だ。それに人間に戻れないのならここで終わらせるのも武士の情けということだ」
そういって纐纈は掛けていたメガネを直し不気味な笑みをこぼしていた。そいつに対し俺が出来る選択肢はひとつしかなかった。
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