【完結】着ぐるみ喫茶にいらっしゃい!

ジャン・幸田

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営業中

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 自分は綾音らと一緒に着ぐるみ喫茶のウエイトレスとして働き始めた。もっとも「見習い」なので、注文されたメニューを運んだり記念撮影したりしていた。

 こういったサービス業は接客が重要になるけど、着ぐるみに中の人はいないという設定なので、一切しゃべらずに行動していた。

 「そこの青い目をしたアンジェリーナちゃん、こっちを向いてくれない?」

 自分が着ている着ぐるみの名前を呼ばれ振り返ったりして、写真撮影に応じていた。それにしても、不思議な気持ちだった。男の自分が美少女扱いされているのだから。

 他の美少女着ぐるみも同じように対応していたけど、中身は男というケースもあったようだ。しかし綾音のように美人劇団員が内臓になっていたりしていたので、相手をする客は中身では当たり外れがあったということもあったかもしれない。

 この喫茶は一時間働いて一時間休憩するパターンだったので、休憩時間中は着ぐるみの内臓はマスクを外したり、蒸れたハダタイを着替えたりしていたけど、不思議な事に自分は一切マスクをとらなかった。なんとなく身体がだるかったからだ。

 「綾音さん、自分っておかしくないのですか? マスクを取らなくても全然平気なんですけど」

 「それはねえ、それだけ馴染んでいるってことよ。まあ、ゆっくりと休んでいてね」

 そういってマスクを外した彼女は何か嬉しそうにしてジュースを飲んでいた。
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