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呪詛の着ぐるみマスク
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俺の身体が静香になっている! そんなことが現実なのか、それよりも俺はどうなるというのだろうか?
「自分」の身体だったものは、静香のものになっていた。ハダタイを脱がすとそれは俺が犯した静香のハダカが見えてきた。
「良輔君。よかったわねえ、あんたが滅ぼしてしまった静香の心と身体が復活したのよ。あんたの肉体と引き換えにしたけどね。感謝するわそれは。そうそう、あんたは喫茶店を出た後消息を絶ったということになるはずだよ。だってあんたの肉体は静香の肉体に成り変わったからね。
一体どういうことなんだ? 俺は動揺していたが一切言葉を話すことが出来ないのでもどかしかった。
「良輔君が壊した・・・まあ死んだともいうわね、静香の身体を使って作ったのよその着ぐるみマスクは。静香はねえあんたに半殺しにされて顔は潰され、内臓も飛び出した状態で私に助けを求めたのよ。それで行ったときには・・・自分で舌を噛み切っていたわ。発作的に自殺したのよね。
それでわたしは黒魔術を使ってあんたに復讐したわけ。でもいいでしょ、死なせた静香にあんたの身体を譲ってやって」
俺は静香に付きまとった挙句・・・無茶苦茶にしたのだ。どうせ俺の女にならないなら一層の事、そう思って・・・残虐な事をしたのだった。
いま俺の身におきたことは、つまりこれは綾音が下した裁きというわけなのか。そう思ったとき、俺の身体を奪った静香は気を取り戻して綾音に抱きついていた。
「綾音姉さん、わたし一体何をしていたのですか? 覚えていないよ何も」
「あなた気を失ったのよ。ほらあなたが楽しみにしていた着ぐるみ喫茶開催の日でしょ今日は。あなたたら、ずーとマスクを被ったままだから蒸せたのよね、きっと」
「そうなのかな? そういわれると私、朝から着ぐるみを着ていっぱいお客さんと触れ合ったり、素敵な男性客の腕を掴んだりして楽しかったわ」
「そうよ、あなた一番はしゃいでいたよね。だからいつかまたしたいよね、着ぐるみ喫茶を」
「ところで、わたしを付けねらっていたストーカー。どうなったのかしら? 呼び出された後なんか酷い目にあった気がするけど思い出せないわ」
「あいつ? 大丈夫よ。あなたが気を失っている間に、厳しく説教したからね、もう二度とあなたの前に現れないようにと誓わせたからね。もう二度と見ることもないよ」
「本当?」
「ええ本当よ。あなた来月結納なんでしょ! そしたら花嫁修業でも始めるんでしょ!」
俺は二人の会話をマスクに閉じ込められて意識として聞くほか無かった。もう自分で動く事も話すことも出来なくなってしまった。静香に俺の身体を奪われたからだ。
「綾音姉さん、わたしが今日被っていたアンジェリーナちゃんのマスクを貸していただいてありがとうございます。お返しいたします。ところで、そのマスクはこれからどうするのですか」
「そうだね、これからは私のお店のインテリアとして飾っとこうかな? 結構出来も良いし。まあ他の人にはかぶれないようしとくは。折角の傑作だから」
そうやって綾音は自分の店に帰ってくると、占いコーナーの壁にマスクをかけながらこういった。
「良輔君、あんたはそのマスクの形が崩れるまで、ずーと魂は閉じ込められるのよ。まあ、あんたぐらい酷い奴が被ったら復活するかもね、静香みたいに」
俺はそれからというもの呪詛の着ぐるみマスクとして存在する事になった。このマスクから魂が解放される日を待ち続けた・・・
「自分」の身体だったものは、静香のものになっていた。ハダタイを脱がすとそれは俺が犯した静香のハダカが見えてきた。
「良輔君。よかったわねえ、あんたが滅ぼしてしまった静香の心と身体が復活したのよ。あんたの肉体と引き換えにしたけどね。感謝するわそれは。そうそう、あんたは喫茶店を出た後消息を絶ったということになるはずだよ。だってあんたの肉体は静香の肉体に成り変わったからね。
一体どういうことなんだ? 俺は動揺していたが一切言葉を話すことが出来ないのでもどかしかった。
「良輔君が壊した・・・まあ死んだともいうわね、静香の身体を使って作ったのよその着ぐるみマスクは。静香はねえあんたに半殺しにされて顔は潰され、内臓も飛び出した状態で私に助けを求めたのよ。それで行ったときには・・・自分で舌を噛み切っていたわ。発作的に自殺したのよね。
それでわたしは黒魔術を使ってあんたに復讐したわけ。でもいいでしょ、死なせた静香にあんたの身体を譲ってやって」
俺は静香に付きまとった挙句・・・無茶苦茶にしたのだ。どうせ俺の女にならないなら一層の事、そう思って・・・残虐な事をしたのだった。
いま俺の身におきたことは、つまりこれは綾音が下した裁きというわけなのか。そう思ったとき、俺の身体を奪った静香は気を取り戻して綾音に抱きついていた。
「綾音姉さん、わたし一体何をしていたのですか? 覚えていないよ何も」
「あなた気を失ったのよ。ほらあなたが楽しみにしていた着ぐるみ喫茶開催の日でしょ今日は。あなたたら、ずーとマスクを被ったままだから蒸せたのよね、きっと」
「そうなのかな? そういわれると私、朝から着ぐるみを着ていっぱいお客さんと触れ合ったり、素敵な男性客の腕を掴んだりして楽しかったわ」
「そうよ、あなた一番はしゃいでいたよね。だからいつかまたしたいよね、着ぐるみ喫茶を」
「ところで、わたしを付けねらっていたストーカー。どうなったのかしら? 呼び出された後なんか酷い目にあった気がするけど思い出せないわ」
「あいつ? 大丈夫よ。あなたが気を失っている間に、厳しく説教したからね、もう二度とあなたの前に現れないようにと誓わせたからね。もう二度と見ることもないよ」
「本当?」
「ええ本当よ。あなた来月結納なんでしょ! そしたら花嫁修業でも始めるんでしょ!」
俺は二人の会話をマスクに閉じ込められて意識として聞くほか無かった。もう自分で動く事も話すことも出来なくなってしまった。静香に俺の身体を奪われたからだ。
「綾音姉さん、わたしが今日被っていたアンジェリーナちゃんのマスクを貸していただいてありがとうございます。お返しいたします。ところで、そのマスクはこれからどうするのですか」
「そうだね、これからは私のお店のインテリアとして飾っとこうかな? 結構出来も良いし。まあ他の人にはかぶれないようしとくは。折角の傑作だから」
そうやって綾音は自分の店に帰ってくると、占いコーナーの壁にマスクをかけながらこういった。
「良輔君、あんたはそのマスクの形が崩れるまで、ずーと魂は閉じ込められるのよ。まあ、あんたぐらい酷い奴が被ったら復活するかもね、静香みたいに」
俺はそれからというもの呪詛の着ぐるみマスクとして存在する事になった。このマスクから魂が解放される日を待ち続けた・・・
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