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第一章:気が付いたらネコになっていたアサミ
015.明日香の遺言
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私たちを乗せた飛行機はドイツに向かうのをやめ、日本海上空を旋回し新潟空港を目指していた。特に機長やキャビンアテンダントからの説明が無かったが、機内Wi-Fiサービスを使ってネットニュースを閲覧した乗客が、いま世界で起きている情報をもたらしていた。それは恐ろしいことだった。
「世界各国で旅客機が同時に多数爆破されたそうだ。先ほど日本海上空で北京からバンクーバーに向かっていた旅客機が消息を絶ったというが、さっきの閃光がそうじゃないのか?」
乗客の話声が機内に伝わるにつれ不安は広がっていた。
「どうやら機体外壁か内部に時限爆弾が取り付けられていたそうだ。手段はわからないが、さっき中部空港でそれらしいものが発見されたそうだ」
そういった情報はインターネットですぐ分かるようになったとはいえ、その情報がどこまで正確なのかわからなかった。そういったなかキャビンアテンダントからこう説明があった。
「航空管制の指示により、世界各国で運行されている航空便は全て最寄の空港へ緊急着陸いたします。お急ぎのところ申し訳ございませんが・・・」
こういったアナウンスは誰かが不満の声をあげるものであるが、このとき乗客からは不平はなかった。事態の深刻さに理解しているようだった。乗客たちの囁きあう情報が伝わっていたから。その情報を聞いて美保子が青ざめていた。今回の旅行は美保子が手配したからだ。
「ごめんよう亜佐美、こんなことになって。私が最初の予定の日時で申し込みが出来なくて」
「いいよ、こんなトラブルがあったと後で話すことができるじゃないのよ。あなたの結婚式のスピーチでこんなことありましたというネタのひとつになって良いじゃないのよ」
「でも、折角の旅行が・・・」
そういって美保子は落ち込んでしまったので、話題を変えた。
「ところで美保子。卒業式のあとの謝恩会も企画しているじゃないの? それにうちの父を招待するって言っていたけど本当? あんな気難しい人で大丈夫?」
「あなた気難しいというけど、永川教授の授業は面白いと評判なのよ! まあ、あなた学部が違うから刑事訴訟法は取っていなかったけど・・・どうして法学部に入らなかったの? あなたの高校時代の成績だったら入れたのに」
「なんといったらいいのかな、ほら親が子供に教える時、なんでこんな事が出来ないのよって怒る事なかったかな? 結構うちの父は勉強に厳しくって・・・それで私は父が勤めている大学に入学しても授業を受けなくても良いようにと教育学部に入ったのよ」
「それって迫崎先生のように教育実習をしたかったからじゃないの? でも就職先は教育教材を作るところだけどねえ、あなたは」
そのとき、近くに座っていた明日香がさっきの銅鏡を手にしていた。するとこんなことをいいはじめた。
「お姉さん、これはね本当は世の中を良くしようというおじさんからもらったのよ。機内でこうすればいいんだと・・・」
彼女の眼は何故か魂が抜けたようになっていた。そしてその鏡を窓に取り付けた。
「明日香ちゃん、それってどういう意味なの?」
私は気になって聞いてみた。するとこんなことをいった。
「これはね、ここにいる人たちを別の世界へと逝かせるためよ!」
そういわれ、銅鏡を手に取ってみたけど何にも変化は起きていなかった。
「どういう意味なのよ?」
「もう遅いわよ。運が良ければお姉ちゃんたちは良い世界へ行けるはずよ!」
そういって明日香は気を失った、そして呼吸も止まってしまった! 私はあわててキャビンアテンダントを呼んだ。しかしそれは間に合わなかった。次の瞬間・・・
「世界各国で旅客機が同時に多数爆破されたそうだ。先ほど日本海上空で北京からバンクーバーに向かっていた旅客機が消息を絶ったというが、さっきの閃光がそうじゃないのか?」
乗客の話声が機内に伝わるにつれ不安は広がっていた。
「どうやら機体外壁か内部に時限爆弾が取り付けられていたそうだ。手段はわからないが、さっき中部空港でそれらしいものが発見されたそうだ」
そういった情報はインターネットですぐ分かるようになったとはいえ、その情報がどこまで正確なのかわからなかった。そういったなかキャビンアテンダントからこう説明があった。
「航空管制の指示により、世界各国で運行されている航空便は全て最寄の空港へ緊急着陸いたします。お急ぎのところ申し訳ございませんが・・・」
こういったアナウンスは誰かが不満の声をあげるものであるが、このとき乗客からは不平はなかった。事態の深刻さに理解しているようだった。乗客たちの囁きあう情報が伝わっていたから。その情報を聞いて美保子が青ざめていた。今回の旅行は美保子が手配したからだ。
「ごめんよう亜佐美、こんなことになって。私が最初の予定の日時で申し込みが出来なくて」
「いいよ、こんなトラブルがあったと後で話すことができるじゃないのよ。あなたの結婚式のスピーチでこんなことありましたというネタのひとつになって良いじゃないのよ」
「でも、折角の旅行が・・・」
そういって美保子は落ち込んでしまったので、話題を変えた。
「ところで美保子。卒業式のあとの謝恩会も企画しているじゃないの? それにうちの父を招待するって言っていたけど本当? あんな気難しい人で大丈夫?」
「あなた気難しいというけど、永川教授の授業は面白いと評判なのよ! まあ、あなた学部が違うから刑事訴訟法は取っていなかったけど・・・どうして法学部に入らなかったの? あなたの高校時代の成績だったら入れたのに」
「なんといったらいいのかな、ほら親が子供に教える時、なんでこんな事が出来ないのよって怒る事なかったかな? 結構うちの父は勉強に厳しくって・・・それで私は父が勤めている大学に入学しても授業を受けなくても良いようにと教育学部に入ったのよ」
「それって迫崎先生のように教育実習をしたかったからじゃないの? でも就職先は教育教材を作るところだけどねえ、あなたは」
そのとき、近くに座っていた明日香がさっきの銅鏡を手にしていた。するとこんなことをいいはじめた。
「お姉さん、これはね本当は世の中を良くしようというおじさんからもらったのよ。機内でこうすればいいんだと・・・」
彼女の眼は何故か魂が抜けたようになっていた。そしてその鏡を窓に取り付けた。
「明日香ちゃん、それってどういう意味なの?」
私は気になって聞いてみた。するとこんなことをいった。
「これはね、ここにいる人たちを別の世界へと逝かせるためよ!」
そういわれ、銅鏡を手に取ってみたけど何にも変化は起きていなかった。
「どういう意味なのよ?」
「もう遅いわよ。運が良ければお姉ちゃんたちは良い世界へ行けるはずよ!」
そういって明日香は気を失った、そして呼吸も止まってしまった! 私はあわててキャビンアテンダントを呼んだ。しかしそれは間に合わなかった。次の瞬間・・・
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