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ミズタマリからの誘惑
承章:天神さん
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運動場の脇に天神さんの祠があることを小学校に入学した時に気付いていたけど、別に不思議に思わなかった。校庭の中心部の小高い丘になっているので、不自然ではあったけど。
なんでも、昔は池の中にある小さな小島に祠があって、祠に行くために屋根がついた小さな橋が架かっていたという。
しかし、学校の敷地を造成するために池を埋め立てた時の造成工事で祠も撤去されるはずだったが、地元町内会からの要望に加え不可思議な労災事故が続発したので、建設会社の発案で島だったときの姿で祠が残されたのだという。
「そういえば、天神さんって水の神様だろ? そういうことは、泳ぎが上手くなるようにおねがいしようや」
「でも、それって強引だろ! いくらなんでも水に関係する神様といったてのう、泳ぎが上手くなるなんて願いをかなえてくれんだろ!」
そんなことを言っていたらいつの間にか祠の周りに大きなミズタマリが出来ていた。その様子はさっき聞いた池の中にあったときの祠の姿のようにも思えた。
「おい! いつ雨が降ったんだあ? ここ一週間は雨が降っていないだろうに」と、三人のリーダー格だったケンタが叫んでいた。以前にも大雨が降ったときにとてつもなく大きなミズタマリが運動場にいくつも出来た事があったが、こんなふうに出来たのは見たこと無かった。
「それよりもケンタ、はよう祠に行って帰ろうぜ。その前に着替えなきゃいけんなあ。んか、この水着を脱がんといけんのがおしいけどもよ」
そんなことを自分が言ったが、このとき何故引き返さなかったのかを今も悔やんでいる。そのときはケンタが見つけた水着の着心地が大変よかったので、満足していた。
「それにしたって、女ってこんな締め付けるような水着をしているわけかよ? なんか気持ち良いぜよ! どうして男は着用できんのかのうよ」
「そりゃ、胸がでていないからだろ! 男はのう。この水着のように引き締めたら、はよう泳げるようになろうけどさ」
そんなこんなを話しながら祠に近づいたとき、祠の周りにあるミズタマリの深度が深いことに気付いた! それも魚が泳いでいそうな雰囲気だった。しかも祠に向かうためにさっき作られたような屋根がついた橋が存在していた。
これってマサカ幻じゃないってことか?そしたら渡ったら違う世界に行ってしまうというわけなのか? と考えていたら自分よりも先に行っていた二人の水着を見ていた。気のせいかさっきよりも二人の身体が変化しているような気がした。
なんでも、昔は池の中にある小さな小島に祠があって、祠に行くために屋根がついた小さな橋が架かっていたという。
しかし、学校の敷地を造成するために池を埋め立てた時の造成工事で祠も撤去されるはずだったが、地元町内会からの要望に加え不可思議な労災事故が続発したので、建設会社の発案で島だったときの姿で祠が残されたのだという。
「そういえば、天神さんって水の神様だろ? そういうことは、泳ぎが上手くなるようにおねがいしようや」
「でも、それって強引だろ! いくらなんでも水に関係する神様といったてのう、泳ぎが上手くなるなんて願いをかなえてくれんだろ!」
そんなことを言っていたらいつの間にか祠の周りに大きなミズタマリが出来ていた。その様子はさっき聞いた池の中にあったときの祠の姿のようにも思えた。
「おい! いつ雨が降ったんだあ? ここ一週間は雨が降っていないだろうに」と、三人のリーダー格だったケンタが叫んでいた。以前にも大雨が降ったときにとてつもなく大きなミズタマリが運動場にいくつも出来た事があったが、こんなふうに出来たのは見たこと無かった。
「それよりもケンタ、はよう祠に行って帰ろうぜ。その前に着替えなきゃいけんなあ。んか、この水着を脱がんといけんのがおしいけどもよ」
そんなことを自分が言ったが、このとき何故引き返さなかったのかを今も悔やんでいる。そのときはケンタが見つけた水着の着心地が大変よかったので、満足していた。
「それにしたって、女ってこんな締め付けるような水着をしているわけかよ? なんか気持ち良いぜよ! どうして男は着用できんのかのうよ」
「そりゃ、胸がでていないからだろ! 男はのう。この水着のように引き締めたら、はよう泳げるようになろうけどさ」
そんなこんなを話しながら祠に近づいたとき、祠の周りにあるミズタマリの深度が深いことに気付いた! それも魚が泳いでいそうな雰囲気だった。しかも祠に向かうためにさっき作られたような屋根がついた橋が存在していた。
これってマサカ幻じゃないってことか?そしたら渡ったら違う世界に行ってしまうというわけなのか? と考えていたら自分よりも先に行っていた二人の水着を見ていた。気のせいかさっきよりも二人の身体が変化しているような気がした。
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