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第一章 引きこもりアラフォーポツンと一軒家に行く
同居人はモノノケ娘(2)
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村瀬は家を前に躊躇していた。取りあえず来たのだから入ろうか、それとも引き返そうかと、迷っていた。でも、引くに引けない状況であった。いまはタダの中年にしか見えない田貫が豹変するかもしれないし、キキョウと名乗る娘が結構好きなタイプだったからだ。でも、モノノケだが。
「それで、僕はここで暮らすためにはイモの世話をすればいいってことなのですか?」
「そういうこと。そのかわり、農作業以外の事はそこのキキョウが世話してくれるから問題ないさ。まあ、分かっているだろうけど、この娘もモノノケだからエッチな事をしてはならないからな」
田貫がそういうと、キキョウは恥じらいの表情を浮かべていた。その表情に村瀬のハートは射抜かれた。そんなかわいい娘と暮らせるなんてなんて幸せなんだと。まあ、モノノケ娘ではあるが・・・
「わかりました。どうせ大阪に戻ってもホームレス生活になるしかありませんから。ところで、住民票の手続きは?」
「それは大丈夫! わたしがするから責任をもって! それと生活に必要なものはキキョウに用意してもらうようにするから。それと結界を張る都合で君がここから出れるのは一週間につき半日だけだから、もし約束が守られない場合は祟り神に憑依されるかもな。そのかわり、無事に収穫が出来たら相応の報酬を約束するから、人生をやり直すぐらいのを。後は頼んだよ!」
そう田貫は言い残すと家を後にした。残されたのはキキョウと村瀬だけだった。
「それで、僕はここで暮らすためにはイモの世話をすればいいってことなのですか?」
「そういうこと。そのかわり、農作業以外の事はそこのキキョウが世話してくれるから問題ないさ。まあ、分かっているだろうけど、この娘もモノノケだからエッチな事をしてはならないからな」
田貫がそういうと、キキョウは恥じらいの表情を浮かべていた。その表情に村瀬のハートは射抜かれた。そんなかわいい娘と暮らせるなんてなんて幸せなんだと。まあ、モノノケ娘ではあるが・・・
「わかりました。どうせ大阪に戻ってもホームレス生活になるしかありませんから。ところで、住民票の手続きは?」
「それは大丈夫! わたしがするから責任をもって! それと生活に必要なものはキキョウに用意してもらうようにするから。それと結界を張る都合で君がここから出れるのは一週間につき半日だけだから、もし約束が守られない場合は祟り神に憑依されるかもな。そのかわり、無事に収穫が出来たら相応の報酬を約束するから、人生をやり直すぐらいのを。後は頼んだよ!」
そう田貫は言い残すと家を後にした。残されたのはキキョウと村瀬だけだった。
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