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復讐遊戯 8
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午前三時。
儀式が始まった。
複数でやる、ルール破りの呪術儀式が始まった。
①ぬいぐるみに向って「最初の鬼は○○(自分の名前)だから」と言う
②次に水を張った桶にぬいぐるみを沈める
③部屋に戻り、家中の照明を全部消す
ただし、テレビだけつける。この時テレビは砂嵐の画面にする
目を瞑って十数える
④用意した刃物を持って風呂場に向う
⑤ぬいぐるみのところまできたら「××(ぬいぐるみの名前)みつけた」と言って持っている刃物をぬいぐるみに刺す
⑥んで「つぎは××(ぬいぐるみの名前)が鬼」って言いながらその場所において、すぐに逃げて隠れる
クローゼットだろうと、屋根裏だろうとどこでもいい。とにかく隠れる
この時の注意事項、塩水を忘れない。
これを全員にやってもらった。
そして、⑥までの行程が終わると、全員が全員バラバラに隠れた。
その際、ここからは儀式のルールを順守する以外は、お互いを傷つけようが助け合おうが自己判断に任せると説明する。
痛みに耐えながらも、ジークとギルの目が変わる。
それはあの女とロックも同じだった。
この屋敷内の電気は私が全て消した。
私は縫いぐるみの沈んだ桶を画面越しに見詰めた。
数分、何も起きない。
失敗しただろうか、そう考えた時別の画面、あの食堂の方で異変がおきた。
穴に落ち、肉を削ぎ取られたエディの体が動いたのだ。
確かに、死んでいたはずである。
ゆらゆらとエディは穴から這い出てくる。
そうこうしていると、縫いぐるみの方にも動きがあった。
桶の水、水面に波がたったのだ。
波紋である。ゆっくりと、包丁を手にした縫いぐるみが浮かびあがってきた。
「成功、した?」
私は画面を注視する。
縫いぐるみはふよふよ浮いて、標的達をさがし始める。
その途中、エディと縫いぐるみがかちあった。
なにやら、話をしているようにも見えるが、ノイズが酷くてカメラで音は拾えなかった。
エディは私を探しているのか、それとも仲間達を捜しているのか。
そもそもアレは本当にエディなのかすらわからない。
縫いぐるみの方も、先ほど私に話しかけてきた幽霊なのか、妹なのか、それともそれ以外の存在なのか、判断できなかった。
ただ、私は画面を見つめる。
最後の一人になるまで、あるいはゲームが終わるまでただ最後の時まで見つめる。
最初に見つかったのは、ロックだった。
そして、見つけたのは縫いぐるみである。
ちなみに、縫いぐるみの名前は妹の名前がつけてある。
縫いぐるみのリリーが、包丁片手にロックを追いたてる。
襲っているというよりも、どこかに追い込んでいるいるみたいだ。
たどりついた場所には、動き回る、死んだはずエディ。
それを見て、ノイズ混じりではあるが半狂乱のロックの悲鳴が響く。
持たせたナイフをぶんぶん振りまわし、勢いあまってそのナイフが手から落ちてしまう。
アホだ。
ゆらゆらと、古い映画に出てくるゾンビのようなエディがロックに近づく。
恐怖のあまり、ロックは腰が抜けたようだ。
その場にヘタリこんで失禁している。
そんなロックの股間をエディは踏みつけた。
そして、容赦なく踏み抜いた。
先ほどとは比べ物にならない絶叫がノイズすら掻き消して響き渡る。
同時に、音声が明瞭になった。
「必要、ないから。潰してあげたの。あぁ、その目もいらないよね?」
言いつつ、エディが持っていた燭台を逆さに持ってゆっくりとロックの顔に近づけていく。
「あ、ほら、動いたから外しちゃった」
なんて言いながら、エディが付き刺したのはロックの頬だ。
気を取り直して、もう一度、なんて言いながら、今度は右目を潰した。
痛みでバタバタと暴れるロックの四肢を縫いぐるみが持っていた包丁で切り刻むようにザクザクとさしていく。
涙と血と、そして恐怖で尚も抵抗しようとするロックの、今度は口を燭台で突きさして、グリグリと抉りこんだ。
やがて、ロックが動かなくなった。
「よし、次!!」
――どんどん行こう!!――
えいえいおー、とエディと縫いぐるみは言い合って、楽しげである。
カメラには、瞳孔の開いたロックが恐怖のまま死んだ姿が映っている。
儀式が始まった。
複数でやる、ルール破りの呪術儀式が始まった。
①ぬいぐるみに向って「最初の鬼は○○(自分の名前)だから」と言う
②次に水を張った桶にぬいぐるみを沈める
③部屋に戻り、家中の照明を全部消す
ただし、テレビだけつける。この時テレビは砂嵐の画面にする
目を瞑って十数える
④用意した刃物を持って風呂場に向う
⑤ぬいぐるみのところまできたら「××(ぬいぐるみの名前)みつけた」と言って持っている刃物をぬいぐるみに刺す
⑥んで「つぎは××(ぬいぐるみの名前)が鬼」って言いながらその場所において、すぐに逃げて隠れる
クローゼットだろうと、屋根裏だろうとどこでもいい。とにかく隠れる
この時の注意事項、塩水を忘れない。
これを全員にやってもらった。
そして、⑥までの行程が終わると、全員が全員バラバラに隠れた。
その際、ここからは儀式のルールを順守する以外は、お互いを傷つけようが助け合おうが自己判断に任せると説明する。
痛みに耐えながらも、ジークとギルの目が変わる。
それはあの女とロックも同じだった。
この屋敷内の電気は私が全て消した。
私は縫いぐるみの沈んだ桶を画面越しに見詰めた。
数分、何も起きない。
失敗しただろうか、そう考えた時別の画面、あの食堂の方で異変がおきた。
穴に落ち、肉を削ぎ取られたエディの体が動いたのだ。
確かに、死んでいたはずである。
ゆらゆらとエディは穴から這い出てくる。
そうこうしていると、縫いぐるみの方にも動きがあった。
桶の水、水面に波がたったのだ。
波紋である。ゆっくりと、包丁を手にした縫いぐるみが浮かびあがってきた。
「成功、した?」
私は画面を注視する。
縫いぐるみはふよふよ浮いて、標的達をさがし始める。
その途中、エディと縫いぐるみがかちあった。
なにやら、話をしているようにも見えるが、ノイズが酷くてカメラで音は拾えなかった。
エディは私を探しているのか、それとも仲間達を捜しているのか。
そもそもアレは本当にエディなのかすらわからない。
縫いぐるみの方も、先ほど私に話しかけてきた幽霊なのか、妹なのか、それともそれ以外の存在なのか、判断できなかった。
ただ、私は画面を見つめる。
最後の一人になるまで、あるいはゲームが終わるまでただ最後の時まで見つめる。
最初に見つかったのは、ロックだった。
そして、見つけたのは縫いぐるみである。
ちなみに、縫いぐるみの名前は妹の名前がつけてある。
縫いぐるみのリリーが、包丁片手にロックを追いたてる。
襲っているというよりも、どこかに追い込んでいるいるみたいだ。
たどりついた場所には、動き回る、死んだはずエディ。
それを見て、ノイズ混じりではあるが半狂乱のロックの悲鳴が響く。
持たせたナイフをぶんぶん振りまわし、勢いあまってそのナイフが手から落ちてしまう。
アホだ。
ゆらゆらと、古い映画に出てくるゾンビのようなエディがロックに近づく。
恐怖のあまり、ロックは腰が抜けたようだ。
その場にヘタリこんで失禁している。
そんなロックの股間をエディは踏みつけた。
そして、容赦なく踏み抜いた。
先ほどとは比べ物にならない絶叫がノイズすら掻き消して響き渡る。
同時に、音声が明瞭になった。
「必要、ないから。潰してあげたの。あぁ、その目もいらないよね?」
言いつつ、エディが持っていた燭台を逆さに持ってゆっくりとロックの顔に近づけていく。
「あ、ほら、動いたから外しちゃった」
なんて言いながら、エディが付き刺したのはロックの頬だ。
気を取り直して、もう一度、なんて言いながら、今度は右目を潰した。
痛みでバタバタと暴れるロックの四肢を縫いぐるみが持っていた包丁で切り刻むようにザクザクとさしていく。
涙と血と、そして恐怖で尚も抵抗しようとするロックの、今度は口を燭台で突きさして、グリグリと抉りこんだ。
やがて、ロックが動かなくなった。
「よし、次!!」
――どんどん行こう!!――
えいえいおー、とエディと縫いぐるみは言い合って、楽しげである。
カメラには、瞳孔の開いたロックが恐怖のまま死んだ姿が映っている。
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