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1 甘い予感

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 芳樹に穿たれるたびに、身体が揺れる。
 心が揺れる。
 揺れて昂みへと乱れてゆく。
 慎みなく声を上げ、恥じらいなく喘ぎ、はしたなく腰を振る。
 あぁ、また。
「んッ、うンッ、ン、あ」
 僕の反応を察して、芳樹さんがさらに深く抉ってくる。
「あぁ、はぁッ! あ、くッ、ッぅんッ!」
 いいよ、そのままイッても、と優しい悪魔の囁きをこぼしてくる。
「んンッ、んぁああッ!」
 ぱたり、と芳樹の身体から落ちた汗が、吐き出された青葉のものへ混じっていった。
 それをすばやくすくい取り、再び結合部へと塗り込める彼の掌が熱い。
 ぐちゅん、と新しく濡れた音が大きく響き、青葉は首を反らせた。
 僕の精と、芳樹さんの精。
 混じり合った二つの精が、滑らかに二人を結ぶ。
 新しい快感の泡立ちを、もたらしてくる。
 今までこの顔に、身体に惹かれた人間が何人も声をかけてきた。
 男も女も、甘い言葉で擦り寄ってきたものだ。
 そしてその度、突っぱねてきた。
 性交に対する嫌悪感は、下心に対する潔癖さ故だと思っていた。
 ふいに、芳樹が身を大きく被せて口づけしてきた。
 荒い息を吐きながら、夢中で唇を貪ってくる初めての人。
 そんな彼をしっかり受け入れ、青葉はその首に腕をまわした。
 髪を梳き、両頬を手で挟み、自分から深く何度もキスをした。
 これが、僕。
 自分でも知らなかった、自分。
 ああ、これまで築き上げてきた智貴さまへの想いが、今ここで。
 芳樹さんに、こんな形で噴き出すなんて考えもしなかった。

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