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 青葉は、芳樹の実家を思い出していた。
 彼の両親は、自分に好感を抱いてはいないのだ。
 そんな青葉の心を見透かしたように、芳樹は言った。
「もし両親が反対したら、私は七浦家を出る覚悟がある」
「僕、僕は天涯孤独の家事使用人で。学歴も無いし、オメガだし!」
「そんな些細なことで、青葉の魅力は損なわれないよ」
「芳樹さん」
 とまどう青葉だが、そんな彼を見る芳樹のまなざしは、優しかった。
 そして、真剣だった。
「はい、と。ただ、Yesと言って欲しい」
「……はい」
 言い終わると同時に、青葉は夢中で芳樹に抱きついた。
 抱きつき、頬ずり、何度もキスをした。
「おい、風邪がうつるよ」
「構いません」
 終いには青葉もベッドに上がって、二人で抱き合いキスをした。
 聖なる夜に、二人は永遠を誓った。

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