春風のように君を包もう ~氷のアルファと健気なオメガ 二人の間に春風が吹いた~

大波小波

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1話 初めて


 パジャマのボタンが、外されていく。
 キスを一つするたびに、外されていく。
 悠希は、貴士の寝室にいた。
 大きなベッドに、横たわっていた。
 胸の鼓動が、自分に聞こえるくらい大きく速く打っている。
 しかしそれは、期待よりも恐怖の方が勝っていた。
 貴士は、優しく振舞ってくれる。
 それでも未知の行為は、悠希にとって恐ろしかった。
「美しい」
 やがて素裸になった悠希を、貴士は見下ろした。
「とても美しいよ、悠希」
「は、恥ずかしいです……」
 横になり、身を縮めて顔をそむける仕草も、初々しい。
「君、もしかして。こういう行為は初めてか?」
「はい……」
 消え入りそうな声。
 貴士はその白い滑らかな肩に、静かに口づけた。
 腕をさすり、首筋を吸い、鎖骨を食んだ。
「……っ。く、ぅう……」
 必死で声を殺す悠希が、可愛い。
 貴士は、その小さな口に自分の指を入れた。
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