春風のように君を包もう ~氷のアルファと健気なオメガ 二人の間に春風が吹いた~

大波小波

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「私の指を、しゃぶっていなさい」
「う、うぁ」
 指が入ると、嫌でも口を開けておかなければならない。
 やがて悠希の口からは、荒い息と一緒に細い声が出始めた。
「あ、ぁあ、ん。はぁ、はぁ、うぅぅ……」
(やだ。声が出ちゃう)
 恥ずかしい!
 こんな。
 ああ、何だか体が変。
 耳が、熱い。
 耳だけでなく、全身が火照ってきちゃう。
「悠希は、発情期をもう迎えているか?」
「ま、まだです」
「では、中に出してもいいか?」
 中に?
 出す?
 一瞬考えた悠希だったが、その意味が解ると身をよじった。
 断ることは、できるだろう。
 初めてだから、それは許して欲しい、と。
 それでも悠希は、首を縦に振っていた。
「どうぞ」
「ありがとう」
 悠希の返事に気を良くした貴士は、その口から指を抜き、今度は下の口に押し込んだ。

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