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しおりを挟む悠希に手を握らせたまま、貴士は微笑んだ。
「私は君を、満足させることができたのかな」
「はい……」
恥ずかしい。
恥ずかしいけど、気持ちよかった。
(これが、気持ちいい、ってことなんだ)
思い出すと赤面してしまう自分の言動だったが、貴士はご機嫌なようだ。
悠希は、ホッとしていた。
「あの。僕は、貴士さんを満足させることが、できたんでしょうか?」
「ああ。とてもよかった」
熱いひとときを過ごせた、と貴士は悠希に触れる程度の軽いキスをした。
もう、怖くない。
貴士さんとのセックスは、素敵だったんだ。
悠希もまた、貴士に羽根のようなキスを返した。
「このままここで、眠っていくか?」
「それが許されるのなら」
貴士さんの腕の中で、眠りたい。
「いいだろう。その前に、体を清めないといけないな」
「あ、僕がやります」
ベッドサイドのウェットティッシュを手にし、悠希は貴士の体を拭き始めた。
しかし、その手が彼の内股に来るところで、止まった。
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