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しおりを挟む追い詰められた竜也が、本当のことを打ち明けようかと思い始めた時、隣の朋がちらりとこちらを見た。
そして、静かに言った。
「解りました。僕、竜也さんと結婚を前提に、お付き合いします」
「と、朋くん!?」
「いいでしょう? 竜也さん」
「え、えぇえ?」
理紗と正吾は、手を取り合って満面の笑みで喜んでいる。
ただ、その喜びの輪のただなかにいるはずの朋は、うつむき加減だ。
竜也は、そんな彼が心配になった。
表情の見えない顔を覗き込み、小さな声で呼びかけた。
「大丈夫? 本当に、いいの?」
すると朋は、少しだけ竜也の方を向いてくれた。
そして、うなずいた。
「いいですよ」
その頬は、うっすらと赤みを帯びている。
唇はほんのり上を向いていて、笑顔だ。
竜也の心に、ようやく安堵と歓喜が広がってきた。
(朋くんと。結婚を前提に……お付き合い!)
初めて味わう興奮に、ひたった。
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