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しおりを挟む「そうだ! お父様と言えば!」
「どうした?」
驚いた怜士と倫に、丈士は少し体をかがめて密かに話し始めた。
「お父様から聞いた話ですが。実は近々……」
「ちょっと、待ってくれ」
何やら機密の香りがする丈士の物言いに、怜士は人払いをした。
和生を始め、お茶の係りの使用人たちや、怜士にくっついて来た側近たちまで離れていった。
「別に、そこまで慎重にならなくても。どうせ、すぐに発表されることです」
「すまないな。念のため、だ。さあ、話してくれ」
そういえば、と倫は思い出していた。
『せっかく私からも、重大ニュースを伝えようと思っていたのに!』
こんなことを、丈士は言っていたのだ。
(ニュース、かぁ。何だろう?)
さらに、考えた。
(怜士さまは、お人払いをされたけど。僕はここに居てもいいのかな?)
それは怜士も丈士も気にしていないようなので、倫は大人しくそのまま耳を傾けた。
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