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しおりを挟むいつもと違う。
そう感じているのは、露希も同じだった。
「ん、んぁ。はぁ、あ。っふ、ぅん……!」
いつもなら、キスを終えると改良点を教えて来る誠が、そのまま舌を体に滑らせてきたのだ。
首筋を強く吸い、鎖骨を噛んで、小さな乳首を夢中で吸っている。
「あ、あぁ。誠さん? ま。こと……さんッ!」
ぷっくりと腫れた乳首は、可愛いピンクから艶のある紅色に染まる。
そこを細かく食まれ、露希は甘い悲鳴を上げた。
(何? 誠さん、いつもと違う……!)
「誠さん!」
露希は誠の髪に指を差し入れ、かき抱くように体を擦り付けた。
途端に立ち昇る、濃厚な甘い気配。
「は!」
誠は思わず露希から唇を離した。
(……フェロモンだ。オメガのフェロモンを、露希は放ってるんだ!)
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