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「どうしよう」
藍は、起きていながらベッドから出ることができなかった。
「昨夜、僕は。僕は、雅貴さんに」
あんな恥ずかしい、はしたない姿をさらした!
「雅貴さん、呆れてるよね。怒ってるかも、しれない」
そうしたら、このお屋敷から追い出されるかもしれない。
考えれば考えるほど、マイナス思考に陥ってしまう。
そんな藍の朝を打破したのは、他ならぬ雅貴だった。
「おはよう。良い朝だ」
「ま、雅貴さん」
ノックもせずにドアが開き、ワゴンを押した雅貴が入って来たのだ。
「いつまで待っても、朝食の席に現れないのでね。こうして持ってきた」
「……」
掛布を頭からすっぽり被って、恥ずかしがっている藍が可愛い。
「さあ、起きて。シャワーを浴びてから、朝食だ」
雅貴の声は優しく、いつもと変わらない。
藍は勇気を出して、訊ねてみた。
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