愛しているかもしれない 傷心富豪アルファ×ずぶ濡れ家出オメガ ~君の心に降る雨も、いつかは必ず上がる~

大波小波

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「ところで。白沢くんの、お住まいは?」
「え? えっと……」
 デザートのクラウンメロンを食べながら、実莉はさらに深く訊いてきた。
「彼は、私の屋敷に住んでいます」
 代わりに答えたのは、雅貴だった。
「ご一緒、に……?」

 初めて、実莉は言葉に詰まった。
 他人同士が、同じ屋根の下に住む、とは一体……?
「あ、あれですね。ご親戚だったり」
「しません」
 柔らかだが、ハッキリとした雅貴の口調に、藍はとまどった。
(雅貴さん、一体何を考えてるんだろう)

 それでも実莉は、笑顔を絶やさなかった。
 やや引き攣ってはいたが、自分に都合のいい解釈を口にした。
「ああ。実は、バトラーの息子、だったりとか……」
 藍を今まで上流階級の子息と思い込んでいた実莉だが、彼の身分を落としてまで嫌な予感を払拭しようとした。
「藍くんは、私の大切な人です」
 その言葉に、藍の顔は赤くなり、実莉の顔は白くなった。

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