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僕の絵。
僕の創り上げた、世界。
温かく落ち着いた色彩のたくさんの円は、僕の綾瀬さんへの想い。
そして、綾瀬さんが僕にくれた、真心。
ランダムに鋭く走らせた閃光のような渦は、時々どうしようもなく熱くなる心。
そして、綾瀬さんがこの体に刻み込んでくれた、エロス。
「僕の初恋も、綾瀬さんです。この絵に、その気持ちを託したんです」
初恋、か。
徹は小さくつぶやいた。
そして、樹里の前に回り、彼を真っ直ぐな眼差しで見つめた。
「初恋は実らないというが、とんだ迷信だったな」
「僕たちには、当てはまらなったジンクス、ですね」
ふふっ、と笑い合った後、改めて互いに告げた。
「樹里、好きだ。愛してる」
「綾瀬さん、愛してます」
これまでも、そして、これからも。
そんな、誓いの響きを持っていた。
二人で、唇を重ねた。
温かな熱を、吐息を交換し合った。
穏やかな、だが長い長いキスを、交わした。
僕の創り上げた、世界。
温かく落ち着いた色彩のたくさんの円は、僕の綾瀬さんへの想い。
そして、綾瀬さんが僕にくれた、真心。
ランダムに鋭く走らせた閃光のような渦は、時々どうしようもなく熱くなる心。
そして、綾瀬さんがこの体に刻み込んでくれた、エロス。
「僕の初恋も、綾瀬さんです。この絵に、その気持ちを託したんです」
初恋、か。
徹は小さくつぶやいた。
そして、樹里の前に回り、彼を真っ直ぐな眼差しで見つめた。
「初恋は実らないというが、とんだ迷信だったな」
「僕たちには、当てはまらなったジンクス、ですね」
ふふっ、と笑い合った後、改めて互いに告げた。
「樹里、好きだ。愛してる」
「綾瀬さん、愛してます」
これまでも、そして、これからも。
そんな、誓いの響きを持っていた。
二人で、唇を重ねた。
温かな熱を、吐息を交換し合った。
穏やかな、だが長い長いキスを、交わした。
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