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しおりを挟む和士は、老人の登場に慌てた。
「お父さん、どうしてここへ!?」
「可愛い孫のイイ人ならば、見てみたくもなるだろう?」
残念ながら、いい人などではありません、と和士は口をへの字に曲げた。
「今ここで、別れてもらうところです」
「お爺ちゃん、父さんに何とか言ってやってよ!」
お爺ちゃん。
この人が、寿士さんのお爺ちゃんだったなんて!
瑠衣は、目を白黒させていた。
どこまでカオスになれば、この場は収まるんだろう!?
そんな瑠衣の隣に、老人・武士(たけし)は腰かけた。
「先だっては、ありがとう。骨にひびが入っていたよ。でも、おかげさまでこうしてまた会えたね」
「もう、痛くはありませんか?」
「お薬を飲んでいるから、大丈夫だよ」
瑠衣に語る武士の表情は、実に甘かった。
まるで、もう一人孫ができたような顔つきだ。
そして、言うのだ。
「あぁ、これで曾孫の顔が見られる!」
式はいつだね、とまで言い出す父に、和士は焦った。
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