両片思いのI LOVE YOU

大波小波

文字の大きさ
133 / 146

7

しおりを挟む

 寿と瑠衣、そして静子と武士がホテル・コスタに到着した時、すでに瑠衣の両親が席に着いていた。
 そして4人の姿を見つけた時、立ち上がって深く頭を下げた。
「このたびは、息子がご迷惑をおかけしまして。すぐに、連れて帰りますので!」
 父は瑠衣の腕を掴むと、そのまま引きずるように歩き始めた。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
 寿士が慌ててそれを止め、静子が席に着くよう促した。
「本来なら父親が同席するところですが、あいにく手が離せませんで」
 祖父の私でご勘弁ください、と武士が言うと、ようやく瑠衣の両親は椅子に掛けた。
「まさか楠グループの息子さんを、かどわかしているとは。この通り、お詫び申し上げます」
 そして、テーブルに額がつくかと思われるほど、頭を下げた。
「待ってください、かどわかす、なんて。瑠衣さんは、御両親が思っておられるような人ではありません」
 僕が、瑠衣さんを見初めたんです、と寿士は語り始めた。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

サクラメント300

朝顔
BL
アルファの佐倉は、過去に恋人を傷つけたことで、贖罪のための人生を送ってきた。 ある日不運な偶然が重なって、勤務先のビルのエレベーターに閉じ込められてしまった。 そこで一緒に閉じ込められたアルファの男と仲良くなる。 お互い複雑なバース性であったため、事故のように体を重ねてしまう。 ただの偶然の出会いのように見えたが、それぞれが赦しを求めて生きてきた。 贖罪の人生を選んだ佐倉が、その先に見つける幸せとは…… 春らしく桜が思い浮かぶようなお話を目指して、赦しをテーマに書いてみました。 全28話 完結済み ⭐︎規格外フェロモンα×元攻めα ⭐︎主人公受けですが、攻め視点もあり。 ※オメガバースの設定をお借りして、オリジナル要素を入れています。

起きたらオメガバースの世界になっていました

さくら優
BL
眞野新はテレビのニュースを見て驚愕する。当たり前のように報道される同性同士の芸能人の結婚。飛び交うα、Ωといった言葉。どうして、なんで急にオメガバースの世界になってしまったのか。 しかもその夜、誘われていた合コンに行くと、そこにいたのは女の子ではなくイケメンαのグループで――。

【完結】恋愛経験ゼロ、モテ要素もないので恋愛はあきらめていたオメガ男性が運命の番に出会う話

十海 碧
BL
桐生蓮、オメガ男性は桜華学園というオメガのみの中高一貫に通っていたので恋愛経験ゼロ。好きなのは男性なのだけど、周囲のオメガ美少女には勝てないのはわかってる。高校卒業して、漫画家になり自立しようと頑張っている。蓮の父、桐生柊里、ベータ男性はイケメン恋愛小説家として活躍している。母はいないが、何か理由があるらしい。蓮が20歳になったら母のことを教えてくれる約束になっている。 ある日、沢渡優斗というアルファ男性に出会い、お互い運命の番ということに気付く。しかし、優斗は既に伊集院美月という恋人がいた。美月はIQ200の天才で美人なアルファ女性、大手出版社である伊集社の跡取り娘。かなわない恋なのかとあきらめたが……ハッピーエンドになります。 失恋した美月も運命の番に出会って幸せになります。 蓮の母は誰なのか、20歳の誕生日に柊里が説明します。柊里の過去の話をします。 初めての小説です。オメガバース、運命の番が好きで作品を書きました。業界話は取材せず空想で書いておりますので、現実とは異なることが多いと思います。空想の世界の話と許して下さい。

肩甲骨に薔薇の種(アルファポリス版・完結済)

おにぎり1000米
BL
エンジニアの三波朋晴はモデルに間違われることもある美形のオメガだが、学生の頃から誰とも固定した関係を持つことができないでいる。しかしとあるきっかけで年上のベータ、佐枝峡と出会い、好意をもつが… *オメガバース(独自設定あり)ベータ×オメガ 年齢差カプ *『まばゆいほどに深い闇』の脇キャラによるスピンオフなので、キャラクターがかぶります。本編+後日談。他サイト掲載作品の改稿修正版につきアルファポリス版としましたが、内容はあまり変わりません。

ジャスミン茶は、君のかおり

霧瀬 渓
BL
アルファとオメガにランクのあるオメガバース世界。 大学2年の高位アルファ高遠裕二は、新入生の三ツ橋鷹也を助けた。 裕二の部活後輩となった鷹也は、新歓の数日後、放火でアパートを焼け出されてしまう。 困った鷹也に、裕二が条件付きで同居を申し出てくれた。 その条件は、恋人のフリをして虫除けになることだった。

そうだ課長、俺と結婚してください

藤吉めぐみ
BL
運命の番を信じるアルファ×運命なんか信じないアルファスペックのオメガ 社内、社外問わずモテるアルファの匡史は、一見遊んでいるように見えるが、運命の番を信じ、その相手に自分を見つけて欲しいという理由から、目立つように心がけ、色々な出会いの場にも顔を出している。 そんな匡史の働く職場に課長として赴任してきた池上。彼もアルファで、匡史よりもスペックが高いとすぐに噂になり、自分の存在が霞むことに不安を覚える匡史。 気に入らないという理由で池上に近づくが、なぜか池上から香りを感じて惹かれてしまい―― 運命の番を信じるアルファと運命なんか信じないアルファ嫌いのオメガのオフィスラブです。

あなたは僕の運命なのだと、

BL
将来を誓いあっているアルファの煌とオメガの唯。仲睦まじく、二人の未来は強固で揺るぎないと思っていた。 ──あの時までは。 すれ違い(?)オメガバース話。

腐男子ってこと旦那にバレないために頑張ります

ゆげゆげ
BL
おっす、俺は一条優希。 苗字かっこいいだって?これは旦那の苗字だ。 両親からの強制お見合いで結婚することとなった優希。 優希には旦那に隠していることがあって…? 美形×平凡です。

処理中です...