たしかなこと

大波小波

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 沙穂がようやく動けるようになった頃を見計らって、真輝は彼からペニスを抜いた。
「体を拭いてあげよう。そのまま横になっているといい」
「いえ、そんな。僕がやります」
「いいから。セックスは、久しぶりだったんだろう?」
 疲れただろう、と真輝はウェットティッシュで沙穂の体の汚れを拭き取った。
「ありがとうございます」
「はい、終わり。私の方も、頼むよ」
「はい」
 真輝の体を清めながら、沙穂は嬉しさを噛みしめていた。
(真輝さん、優しいな)
 体を拭いてくれるなんて。元カレでは、まず考えられない。
 そして身体の奥深くに、まだ火照る炎を感じていた。
(すごく……、悦かった)
「沙穂、どうだろう。気持ち悦かったか?」
「え! あ! は、はぃッ!」
 急に心を読まれたかのような真輝の声に、沙穂は慌てて返事をしていた。
 もっと、しっとりと。
 大人の雰囲気を、醸したいのにな。
「私も、心から楽しんだよ」
 沙穂より大人の真輝は、その分だけ余裕だ。
 キスをくれ、沙穂の体をベッドに横たえた。
「もう、眠るといい。明日のパーティーに備えて」
「はい……」
 言われなくとも、沙穂の瞼はすでに重くなっていた。
 事後のけだるさの中、深い眠りへいざなわれていった。

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