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しおりを挟む熱いキスを交わしながら、二人は話した。
「妊娠しない?」
「発情、まだだから大丈夫」
「万が一赤ちゃんできたら、俺の子どもにしてもいい?」
「ふふっ。馬鹿だなぁ」
やがて雄翔の唇は下に降り、都の可愛い乳首を吸ってきた。
「あ、はぁ、あ。うぅん……」
「すごく綺麗だよ、都」
あぁ、ゾクゾクする。
快感が体の奥から、湧いてくる。
5千円で売春してた時は、ただ気持ち悪いだけだったのに。
「う、あぁ。んんッ!」
とろり、と都の先端から体液が溢れた。
「ね、もうダメ。我慢できない!」
都は、自分から脚を広げた。
雄翔が彼の紅い蕾に指腹で触れると、そこはローションではない何かで濡れている。
オメガ特有の、愛液だ。
「僕、濡れてるでしょ? 今、すっごく欲しいんだ。雄翔が」
上ずった声で囁かれると、雄翔も我慢ができない。
指で蕾を押し開くと、潤滑剤で滑らかに整えたペニスを当てた。
すぐに、呑み込まれてゆく雄翔。
(中、ほぐれて……柔らかい……)
みちみちと奥まで押し込むと、雄翔は震えた。
都の体内は、心地よく温かい。
それがきゅんきゅん締め付けてくると、もうそれだけで果てそうになる。
「み、都。動くぞ」
「あ、はぁ、んッ!」
二度目なので、気持ちに余裕ができそうなものだが、雄翔は逆に追い詰められていた。
都の体に、声に、熱さに、悶えに。
「んぁ、あぁ! はぁ、はッ! 雄翔、雄翔ぉ!」
ただ無心に自分の名を呼んでくれる存在に、溺れた。
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